☁ ま き ぐ も ☁
空中には、砂のツブたちが、ここぞとばかりに遊泳を楽しんでいる
私は覚悟をしながら鼻をかんだ、でもそこにツブたちの姿はなかった
きっと、感染予防のために覆われた、布が守ってくれたんだね
吹く風をみてみようと、上をみあげると、まきぐもが、うかんでいた
いつもと比べて、まるで湯気をふいたように、うかんでいた
今日はすこし変わった日だ、窓から外をのぞいてみたら
滅多に揺れない、冬枯れの木々ですら、その身を揺さぶりながら踊っていた
【辛島信芳の著書】
IT技術などに興味のある方は、是非ご覧になってください