2018ベネルクス鉄道の旅 #9 ユトレヒト鉄道博物館
★目次はこちら★
https://note.mu/karanda_videos/n/n01e4cf58ffab
■ユトレヒトの模型店ユトレヒトはどこを見ても美しいです。治安も良さげではありましたが、変なおじさんに通せんぼされて「マニーマニー!マニープリーズ!」なんて、詰め寄られることもありましたw
ユトレヒトでは、模型店を訪問しました。事前に場所は把握していたのですが、先ほどのマニーマニーおじさんが通せんぼしていた道の先だったので、ちょっと遠回りして速足で到着。
ここ、すごかった。鉄道模型が好きなら、訪ねておくべきです。
メルクリン(ドイツの、老舗模型メーカーです。日本でもデパートなどで売っています)をはじめとする、車両の製品がたくさん並んでいるのはもちろんのこと、NochやらFallerやらの、シーナリィ用品(ジオラマを作るときに使う、パウダーや小物類のことです)がずら~~~~~~とならんでいました。
そして、たぶん個人商店なのでしょうが…
おじさんと息子さんとが店番をしていて、とくにおじさんのほうは、一昔前の、町の模型屋さん!という感じで、お客さんの話を聞いては段ボール箱ひっくり返して補修パーツ出してきたり、レジカウンターでお客さんの持ってきた車両を分解しはじめたり、コーヒー淹れて雑談しはじめたり。。
そんな中、よそ者の東洋人がうろうろしてたら、そら、目立ちますよねw
常連さんと思われる方に早速絡まれて、あれやこれや立ち話。日本の鉄道模型はすばらしいが、オランダでは手に入らない!とかとか
私もモデラーの端くれとして、自分の作品をスマホで見せたりとか、日本の鉄道の話をしたり、ここまでの旅の話、などなど。ちょっとした国際交流を、楽しんだのでした。
とりあえず、アイム・フェイマス・ジャパニーズモデラー…(どやぁ)と言っておきましたw
自分用におみやげの車両を買ったら、これは飛行機代だ~、と言って、定価よりも30ユーロ近く値引きしてくれて、さらにさらに
「日本で宣伝してくれ!」と、カタログまでたくさん持たせてくれました。
なので、宣伝しておきますw
https://www.modeltreinstore.nl/
ユトレヒトの中心、ドム広場の近くなので、観光のおまけにぜひぜひ。ただ、ここへ通じる道は、マニーマニおじさんが通せんぼしてますので、気をつけてw
■博物館をみる
そんなユトレヒト市街のはずれ。市街をぐるっと囲う運河沿いには、美しい公園地帯が広がっています。
そんな公園の真ん中に、目的の「駅」は存在します。
その名を、ユトレヒト・マリバーン駅といいます。
ここは、Spoorwegmuseum、ユトレヒトの鉄道博物館になります。
昔の駅をそのまま博物館にした、とのことで
入口は、駅そのものなのでした。
ちゃんと窓口で切符を買って、入館しますw
(公式HP→https://www.spoorwegmuseum.nl/)
広告デザインが、いかしてますなー。イラスト広告、好きなんです。
早速、駅舎に入りますと、受付とおぼしきお姉さん…いや大学生か?英語が微妙~に通じなかったのですが、なんとか1チケットを購入して、入場。15ユーロ。
駅舎の中も当時のまま公開されていて、それはそれで楽しかったのですが、ホームへ抜けると早速
駅舎に横付けして、古めかしい電気機関車が編成状態で展示。ここだけ見ると、まるで現役の鉄道のようですね。
逆サイドには蒸気機関車も展示されております。実際のホームなので、当然のことながら、すごくええ雰囲気
奥にはカフェ併設で、お茶の好きなオランダ人達が談話中でしたw
カフェに入るだけなら無料なのかな。
ね、現役の駅みたいでしょ。
ホーム端には貨物列車も編成状態で展示。この機関車かっこいいんですが、ちょっと見づらかったかな。
駅舎近辺の展示車両をひと通り(舐めまわすように)撮りまくって、踏切を渡ります。駅舎から屋外展示スペースを抜けた先に、展示館本館があるという構造で、屋外展示スペースにはこのように、古い車両が所狭しとならんでおります。
踏切の途中には、ホームが接続されていました。ここにも展示車両が。
ところで、この展示ホームなのですが…
なんと、現役の駅なのです。
駅名は、ユトレヒト・マリーバーン駅といいまして、博物館が開館しているときのみ、1時間に1本の電車が、ユトレヒト中央駅との間を、行ったり来たりしているのです。
ちゃんと、切符も売っているのです。面白いでしょ?
帰りはここから電車に乗って、ユトレヒト駅へ行きました。
なんかすげぇのいますなー。護送車?
かわいらしい古典電車を横目に見て、博物館本館に入ります。
おおぉ、早速イイ感じの蒸気機関車が。この博物館、テーマ展示といいますか、ただ車両が並べてあるだけでなく、その時代の雰囲気が感じられる小道具などと組み合わせて展示されているものが多かったです。
また、説明も豊富だったのですが、残念ながら一部はオランダ語のみのようでした。
ここへ来た、一番の目的。
この旅で、わざわざユトレヒトに寄った一番の目的、といっても過言ではない、それほど見たかったのが、これ
APEKOP!猿顔電車です!
この電車が、私をこの欧州旅行へ誘った、いちばんのきっかけなのでした。
(そのあたりの顛末はこちらのノートに、熱~く語ってます↓)
https://note.mu/karanda_videos/n/nde4ef9399de3
実物はやはりカッコイイ!どうやら展示に加わったのは最近のようで、ええタイミングで見に来れましたよ(引退2014年ですからね。上記ノート参照w)
車内にも入れました。乗りたかったなぁ。
この電車、ちょうど模型でつくっていたこともありましたので、見える範囲を隅々まで撮りまくったのですが、近くにいたおっさんに、何してんだこの東洋人…的な目で見られてしまいましたw
↑こういう写真や
↑こういう写真が、我々マニアには欠かせないのですw
ちょうど、イベント展示?のようなことをしていまして、隣のホームには、このApekopの先輩にあたる、Hondekop型という電車も展示されておりました。Hondekopというのは、「犬の顔」という意味です。
ホームを挟んで、犬と猿が並ぶ。つまり
犬猿コンビ、ということでw(オランダでも、犬と猿は仲が悪いのでしょうか?笑)
犬顔電車の横に並べられた、犬の顔w
現地でも犬顔電車というあだ名は浸透しているようで…笑
それにしても、かっちょええ電車ですよ。この電車の写真だけで、記事ひとつ書けてしまう感じですが、それは需要があれば…ということで(すくなくともnoteで書くことではないだろうなw)
他の展示も見ていきます。
所狭しと色々な車両が並んでいます。屋内ですが、ガラスが多用されており、薄暗さはまったくありませんでした。
アメリカンな機関車がいるな…と思ったら、アメリカの、GE製とのこと
この電車。客車に、とりあえずパンタグラフとライト付けました、なスパルタンなデザインがかわいいですが、こういうのって、模型で作ろうとすると、すごく大変だったりするのです。
こちらの、カッコいいんだかどうなんだか、なんとも微妙な車両、あだ名は
ブルーエンジェル
…だっせぇ笑
気になったので、ざっくり和訳。
1950年頃、オランダの主要幹線は電車に最適化されていた(つまり、それなりに列車本数が多く、電化が最適だったということか)しかし、人口の少ない地域では、架線を建設するほど十分な列車は走っていなかった。
ドイツはそれ以前に、蒸気列車をディーゼル車両で置き換えていた。ディーゼル車両に架線は必要ない。
電機モーターは、二つのディーゼルエンジンで駆動する(←この部分、ちょっとよくわからない。電気式ディーゼルってことかな?)
1953年と1954年に、ロッテルダムの車両工場で、13両の単行と46両の2両編成が落成した。
その青い車体と、羽のエンブレムから、すぐにこれらの車両はブルーエンジェルとあだ名された。
…まー、だいたい想像通りのことが書いてありましたなw
しかし、こうしてみると、なんだか顔みたいなデザイン。言葉を発しているとしたら、「わっ」でしょうねw
鉄道博物館、屋外にも展示場があって、ブルーエンジェルの亜種と思われる車両が展示されていたり
緑になったブルーエンジェルがいたりしました。
天気も良くなってきて、気温も上昇してきました。ぽかぽか陽気です。
古風な給水塔がある以外は、現役の駅にしか見えないですね。
廃貨車…?おじさんが似合いすぎです。
これはなかなか面白い塗装のディーゼル機関車。王室専用…とかそういう感じでしょうか。ブログにアズレージョのようだ、と書いたら、コメントでデルフトブルーだと教えていただきました。
デルフト陶器は有名でしたね。
とにかくあっちもこっちも保存車、保存車で、キリがありません
猿顔ディーゼルがおりました。これ、かっこいいですな
まだまだ見ていたいですが、今日はこれから、ドイツ国境地帯を抜けます。初日のこともありまして、どうもドイツ・ベネルクス国境にはいい印象がありませんから、早めに、国境地帯を抜けてしまおうと思います。
の前に、腹ごしらえして…w
(鉄道博物館の中は、でっかいレストランも併設されていて、家族連れでにぎわっておりました。結構日本人のファミリーがいたように思いましたが、ユトレヒトって日本人多いのかな??)
例の、マリーバーン駅からユトレヒト駅への特別列車に乗車します。
発車時刻にやってまいりました。乗客は…私だけ?
★ユトレヒト鉄道博物館について、ここまで書いた記事は珍しいかもしれませんので、最後に、情報を補足しておきます。
ユトレヒト鉄道博物館は、ユトレヒト中央駅からだと徒歩40分ぐらいでしょうか。ナインチェ博物館、中央博物館から、川沿いを東に歩くと見えてきます。
上に書いたように、マリーバーン駅で入場券を買って、最初にマリーバーン駅展示場、次に屋外展示場、屋外展示場に入りこむような形でマリーバーン駅(現役)のホームがあり、屋外展示場を抜けた先の建物が本館です。
本館では、先ほどマリーバーン駅で買った入場券を提示すると、入れてもらえます。なければここで買うようです。
展示車両はここに書いた以外にも、天井からつるされた蒸気機関車、運転台付き客車、ディーゼル機関車等が多数あります。
現地語だとMaliebaanのSpoorwegmuseumと記載。
定期的に展示物の入替や配置換えを行っているみたいで、ここに入りきらない展示車両は、他の操車場や駅に留置されているみたいですよ。
公式HP→https://www.spoorwegmuseum.nl/
オランダ観光局→https://www.holland.com/jp/tourism/destinations/utrecht/museums/railway-museum-in-utrecht-jp.htm
あと、トイレは無料←これ大事w
床下もよく見えます(両側がホームになっているような残念展示はなかったです)し、上観察も、2階のフロアから可能なようでした(私は行きませんでしたが…)ので、模型ファンにもお勧めです、ということで
たっぷり宣伝しておきまいたw
さて、次回はドイツ再入国。
国境は、無事、越えられたのでしょうか(←先に書くと、やっぱりトラブルがありましたw)
本日も最後までありがとうございました!
★目次はこちら★
https://note.mu/karanda_videos/n/n01e4cf58ffab
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!