瀬戸電の電車達
名鉄瀬戸線、通称瀬戸電は、名古屋の中心部『栄町駅』から名古屋の東瀬戸市にある『尾張瀬戸』駅までを結ぶ路線です。沿線には、瀬戸、尾張旭、守山といった名古屋のベットタウンが拡がり、通勤路線の性格が強くなっています。
瀬戸電は現在、すべてステンレスの電車が走っています。これは踏切を解消するための高架化工事で車庫の塗装設備が使えなくなったためです。瀬戸電は名鉄の他の路線と接続していないので、他の工場に車両を持って行くということができないんですね。
今でこそ近代的な通勤路線ですが、ふた昔前、まだ私が中学生だった頃の瀬戸電は、利用者こそ多かったものの「田舎電車」の雰囲気が残っており、雑多な車両がガチャガチャと走る、独特の路線でした。
そんな、どこかのんびりとしていた頃、2003年の瀬戸電の写真をご紹介
ターミナル尾張瀬戸駅です。写真の電車は、現在も名鉄本線で走っている6000系列の派生型。踏切の多い瀬戸電で走らせるために、スカートがついているのが特徴ですが、なんとも手作り感のあるパッチワークのようなスカートが、ちょっと可愛く見えました。
こちらはふっくらとした顔が特徴の6750形ですが、1991年に登場した新型であるにも関わらず、モーターがツリカケ(路面電車とか、戦前の国鉄電車で使われていた、グォォォォと凄い音と振動を発するモーター)。廃車した古い車輛に、車体だけ乗っけて更新したのだそうです。
6000系電車。これは現在も名鉄本線でバリバリ走っている電車ですが、瀬戸電にいた車両は2014年にすべて廃車されました。
廃車の頃は名古屋に住んでいたので、近所の駅で見送ったものでした。もう塗装設備が無くなった後で、赤色がカサカサになっていて、ちょっと可愛そうでしたね。
独特な顔つきのコレも、先ほどの6750形の派生型です。ツリカケ
1992年とかそんな頃の登場だったと思います。日本の大手私鉄の通勤路線で、一番最後までツリカケで走っていたのがこの電車だったと思います。スマートな見た目と裏腹に、結構うるさかったです。
そんな個性豊かな電車達を置き換えたのが、こちら4000形電車。ステンレス車体ですが、下にふっくらとした丸みを帯びた顔つきに、昔の電車達の面影を感じますね。こんなスマートな電車が、登場当初は古典的な爆音電車と一緒に走っていたのだから、面白いものですよ。
ということで、瀬戸電の電車達でした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!