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2018ベネルクス鉄道の旅 #6 デルフトと、ザーンセスカンス

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https://note.mu/karanda_videos/n/n01e4cf58ffab

アントウェルペンから特急インターシティに乗り込みます。
やってきた列車は、黄色と青色のオランダ国鉄特急車。
革張りのシート、1等車は超満員。結構アジア系の方が多かったかな。
車内販売も回ってきました。お水を購入。クレジットOKなんですね。
こんな何気ないことのひとつひとつが、旅人にとっては新鮮なんです。

【Antwerpen centraal】13:45 →【Breda】14:18(IC 9239列車 Amsterdam Centraal行)

あっという間に国境を越えて、オランダ国内に入ります。写真の駅はたぶん国境駅。

↑4度目の国境通過、これでベルギーとはおわかれです。
魅惑と危険と美食に満ちた、不思議な国ベルギー。次はもっとちゃんと勉強してから望みたいものです。

乗換のブレダ駅。
昨日までのベルギーと、まったく違う都会的な、近代的な風景。
列車も心なしか綺麗です。隣同士、電車で数時間ですが、国が違うというのは不思議な感覚です。

最初の目的地デルフトを目指します。
デルフトといえば、陶器とフェルメールの街、といったところでしょうか。
こじんまりとしたかわいらしい街とのことで、途中に寄って行くことにしたのです。

【Breda】14:23 →【Delft】14:58(IC 1146列車 Den Haag Centraal行)

オランダに入ると車窓も変化。近代的な高層ビルが林立しています。

こんな近代的な街中を走ります。ロッテルダム付近。
アントウェルペンもブリュッセルもでかい街でしたが、ロッテルダムは圧倒的大都会。

天気がイマイチなので、写真もイマイチですw

動画後半で、ハーグの高層ビル群が見えてきます。
オランダ国鉄は『NS』といいます。黄色と青が標準色ですね。さっき国境を越えたばかりなのに、走っている列車が全然違ってくるのが面白いです。

私が鉄道好きなのは、こういうとこです。
トヨタ車は、世界中どこで走っていてもトヨタ車ですが、鉄道は、その国、地域によって、会社も違えばルールも違う、色や形も全然違ってくるのですね。それは日本国内でも一緒。
その土地の風景の中を、その土地にしかいない鉄道が走っている。そこに行かないと会えない風景がある。これは、旅の醍醐味でもあり、鉄道の醍醐味でもある、と私は思っています。

ハーグから小一時間走って、デルフト駅に到着しました。

いやー、オランダにきちゃいましたよ。
オランダの鉄道は、ベルギーに比べると清潔で、近代的。
さっきからちらちら見えてた高層ビル群といい、経済力の差を感じます。

ちなみに、ベルギー人とオランダ人は、仲悪いそうです。これはこの後出会うオランダ鉄道の車掌さんから聞きましたw

オランダの鉄道は、他のヨーロッパ諸国と違い、改札口があります。したがって、改札口の中の治安は良い。
ベルギーの駅とは、全然雰囲気が違いました。

色がね、違いますよね。ベルギーとオランダは。
駅前は、すぐ自転車道と運河、市電。

この、自転車道というやつは、慣れないとどうやってわたっていいかわからないですし、歩道とよく似ているので、間違えて入ると、ものすごい勢いでベルを鳴らされてしまいますw
事前に地球の歩き方、読んどいてよかったですよ。

オランダでは自転車・原付>歩行者>車が優先順位のようです。
自転車専用道を渡るときは、信号があるときは信号に従って渡り、信号がないときは自転車の合間で渡ります。

車は歩行者がいると止まってくれます(これも驚きなのですが、ヨーロッパの自動車は歩行者がいると、ほぼ100%止まってくれます)が、自転車・原付は、絶対に止まりません。タイミングを見て渡る必要があります。

そしてその自転車は結構なスピードで走っていますから、ちゃんと左見て、右見て、もう一度左見てから渡ってください。何度轢かれそうになったことか…w

向こうのほうには風車がお目見え。山がないのもオランダですね。

ここのトラムは、隣のハーグ市から直通なのだそうです。
ハーグ駅で降りて、トラムでのんびりやってくるのも、風情があっていいものですね。

どうでしょうか、オランダ感でてますやろ?

さて、街にくりだしましょう。

…だめでしたw

目の前の自転車道が渡れず、しばらく右往左往。現地人はよく渡っていきますなぁ

市電を見届けて、こんどこそ街に繰り出します。

デルフト市街に入っても、チャリンコはばんばん走るわ、歩道にトラック乗り上げて走るわで、お前ら自由かw
旧市街は広場を中心に広がる1キロ四方もなさそうなコンパクト・エリアで、おもちゃの街のような、かわいらしい雰囲気でした。

シンボルは、この傾いている旧教会。

川沿いに建てたら、地盤が軟弱で傾いた、のだそうで
しかも、途中で傾いてきたから、仕方なくちょっとずつ角度を修正して
てっぺんまできた時に、垂直になったから、まぁいいや…と
こういう話、オランダっぽくて、好きですw
(たしかによくみると、だんだん角度が戻ってきて、てっぺんは垂直になってるのです)

そして、新教会。こちらは、傾いてない(はず)

周辺のおもちゃみたいな街並みが素敵です。
オランダ人は窓にこだわるそうで、確かにどの窓も、ぴっかぴか。

さてさて、デルフトを観光して、次なる目的地はアムステルダム。
再びインターシティの中の人となります。

JRの「あずさ」号にそっくりな、インターシティ特急電車。

【Delft】15:54 →【Amsterdam Sloterdijk】16:49(IC 2259列車 Amsterdam Centraal行)

オランダに入り、だんだんと駅名が読めなくなってきているのを感じつつ…
デルフトから、インターシティに乗って、アムステルダム…なんちゃ~ら駅で乗り換えます。なんちゃ~ら駅はアムステルダムセントラル駅の隣。隣のホームに移動するためにいったん改札を出なければならず、???と思ったのですが、乗り換えた先の下車駅は改札がなかったので、なるほどねと。

【Amsterdam Sloterdijk】16:59 →【Zaandijk Zaanse Schans】17:11(Sprinter 4752 Uitgeest行)

到着したのは、Zaandijk Zaanse Schans駅。風車村、ザーンセ・スカンスへの最寄り駅となります。
オランダでいちばん有名な風車村は、キンデルダイクの風車群(世界遺産)なのですが、交通アクセスが便利とはいえず、1日仕事になってしまうので、今回の旅では寄らないことにして

アムステルダムから電車でアクセスできる、こちらのキンデルダイク村を散策することにしたのです。

キンデルダイク村に到着。

風車の保存もそうですが、村全体が昔のオランダ風景を保存する、博物館のような雰囲気でした。

風車。思いのほか、デカいのです。

対岸から見るキンデルダイク村。

この川がね、くさいんです・・・w
チョコレート臭というか。目の前を巨大なココアが流れてる感じw

犯人は、ザーンセスカンス駅近くにある、チョコレート工場でしょうか…。チョ公害(いうてる場合か

不思議なことに、駅は閑散。どうやらザーンセ・スカンス村を訪れる観光客の大半は、観光バスか、車のようです。15分に1本程度、アムステルダム中央駅から電車がきてるんですけどね。まだそこまで人気じゃない、ということでしょうか。

ちなみにライバルキンデルダイクは、ロッテルダムまたはユトレヒトから路線バスで1時間とのことで、公共交通でのアクセスという面では、こっちのほうが圧倒的に優位にあります。

やってきたスプリンター(アムステルダム近郊の各駅停車は、スプリンターと呼ばれるみたいです。かっこいいですね)の電車で、今宵の宿、アムステルダム中央駅を目指します。といっても、15分かそこらの距離ですが…

【Zaandijk Zaanse Schans】18:18 →【Amsterdam centraal】18:36(Sprinter 4769 Amsterdam Centraal行)

いよいよアムステルダムです。前評判では、治安が悪い…とか駅周辺が危険だ…とか聞いてましたが、果たして。

今日もお付き合いいただき、ありがとうございました!

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https://note.mu/karanda_videos/n/n01e4cf58ffab

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!