(鉄道趣味)大人になると「鉄道マニア」の価値が爆増する
読者の方には説明不要と思いますが、私は小さいころから生粋の鉄道マニアで、今も変わらず電車大好きおじさんとして生きています。今週も出張で長野、群馬と行脚してきましたが、道中スマホで100枚近く写真を撮れちゃうぐらいの電車好き。自宅には鉄道模型の巨大なジオラマがあり、鉄道ゲームをYoutubeで配信していたりします。
そんな私ですが、小学校高学年の頃から大学卒業ぐらいまでは、鉄道マニアであることを「隠して」生きてきました。
これは完全に私の偏見なのですが、鉄道マニアと名乗ることにうしろめたさというか、恥ずかしさみたいなのがあったんですね。中学校の時、同じクラスに(私と同じように)電車大好き!という子がいたのですが、仲良くなるどころかちゃんと距離を置いていた、ってぐらい鉄道マニアであることは隠していたのです。心のどこかに、鉄道マニアであることは恥ずかしいこと、鉄道マニアはモテない、正直そういう気持ちがあったんですね。
大学生になってからは、現在も所属している模型サークル「劇団サンポール」に加入し、静岡など鉄道模型のイベントに出展する機会もいただきました。それでもまだ、自分が鉄道マニアであることを公表することには抵抗があり、大学の友人には、そういう活動をしていることはひた隠しにしていました。自宅で模型作品を制作していましたが、友達が家に来るときはわざわざ押し入れに隠していたほどです。
そんな感じで大人になりましたが、大人になってからはわりと鉄道マニアであることを公言するようになりました。というのは、実際鉄道マニアであることを公言すると、むしろ周りから評価される場面が増えてきたから。たとえば前職時代、先輩からよく「○○に旅行行くんだけど、どういうルートで行ったらいいかな?」と相談を受けることがありました。絶対に仕事ではかなわないような大先輩から飲みに誘っていただいて、鉄道の話をしよう、となったこともありました。鉄道マニアであるということを公言してから、一気に周りの人との間で「共通の話題」ができたんです。
また、よく言われたのが「趣味があるってうらやましい」でした。大人の方はご存知かとおもいますが、「打ち込める趣味がある」って、めちゃくちゃ評価が高いんですよね。ゴルフなり野球なり。その人の個性の一部として、趣味ってすごく大事です。鉄道もそんな趣味の一つとして、ちゃんと評価されるんだなって大人になってから気がつきました。
何より鉄道趣味って、先ほどの旅行の例のように、大人になればなるほど「実用的」な趣味になっていくんですよ。好きなことが自分や周りの人のために役に立つって、最高なんです。実際出張とかでスムーズな移動をしたり、混雑する時期に快適な移動方法を知っていたりするのは、自分としても助かってますし、周りからものすごく重宝されます。それこそ東京駅の乗換方法なんて、マニアなら誰でも知ってるわけですが、聞かれたときに「大手町?なら日本橋口から出て左に地下鉄が…」なんて話をするだけで実際めちゃくちゃ感謝されることもあります。
なんで中高生の頃は、あんな偏見を以て、ひた隠しにしてきたのでしょうね。一言でいうなれば「思春期だから」かもしれませんが。大人になって、鉄道趣味を持っていて本当によかったなと、心から思っています。
見出し画像は「みんなのフォトギャラリー」からお借りしました、ありがとうございます。