ことばのかくとく
20210507
書くことを一旦お休みしようかなと急に思う。書くことというか、ひとまとまりの文章として言葉を並べることを休んでみようかと。
急に、と書いたけれど、前々からなんとなく兆しはあった。
1000字程度の言葉を書くことの頻度、いつか減るだろうなと、なんとなくおもっていた。
誰に求められているわけでもなく、勝手に続けていたわけだけれど、定期的に書きつづけるってことへの気負いは常々あった。
何書くかなあとプレッシャーになることもしばしば。
それでも書き始めてみれば楽しいし、新しい発見にうれしくなる。
僕は言葉を書くことを通して、言葉を獲得しようとしていたように思う。
言葉を書いてるのに言葉の獲得ってなんだよって話だけど、そこらへんに転がってる言葉と肚に落ちたというか血肉になった言葉ってのは違う。
これは明確に違うはずで、本を読んでたって言葉は獲得できないんだと思う。
何かの実践と一緒になって、言葉はやってきてくれる。
そうやって、ひとつひとつ言葉を獲得していってる実感がうれしくて書いていた。
と、書いて、やっぱり楽しいしうれしいから休みたくないかもと思ってしまったりする。
全くもっていい加減である。
まあそれも、こうして書くことで、書くことを辞めるってことを認めて表明したからこその変化なのかもしれない。
ついつい書いてしまうことを書く。
その行為が、新たな発見に導くとともに、身から余計なモノを削ぎ落とすことにもつながることを実感する。