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声が音が踊る言葉
20201031
『ぽぱーぺぽぴぱっぷ』って絵本が家にある。
おかざき乾じろうさんの自由でいてどこか子どもと親を感じさせるような絵と、谷川俊太郎さんの「ぱぴぷぺぽ」だけを使った詩がならぶ。
娘と一緒に声にだして読みながら、リズムというかグルーブみたいなものが自然とうまれていることに気づく。
『ぽぱーぺぽぴぱっぷ』の特徴のひとつに、文字の配置の仕方がある。
水平垂直、x軸y軸にそって文字がならんでいない。
弧を描いたり、波打ったりして文字がある。運動の痕跡みたいなものがある。
ぱぴぷぺぽっていう音の愉快さか、文字のならびの力学に導かれてか、声が、音が踊る。
書に日々取り組み、ラッパーを志すものとしては、こんなにも湧き立つ先人はいないかもしれないとうれしくなる。