対等 (手塚治虫『ブッダ』)
20200521
コロナで家の中にこもっている間、手塚治虫『ブッダ』を読んでいた。
妻は大学3年生の就活のころ、思い悩んでいて、その時に『ブッダ』を読んだらしい。
そして、畜生界に堕ちたナラダッタの真似をして4足歩行をしている時に、「私は就活しない!鍼灸師になる!」と決めたらしい。
「俺は妻に絶対服従だから」とよく言っている人がいた。なぜか誇らしげにそう言っていた。「お前は妻との関係にそういう愛が足りないから、人間性なってないんじゃない?」みたいにも言っていた。
頭おかしいのかなと今では思うけど(そういう考え方もあるんだなって受け入れられる器のデカさはまだない)、言われた時は何か納得のいかないモヤモヤだけあった。
両親の関係をみてきたことや、それに類する自分自身の人へのあたりかたを考えて、服従する/しないという人間関係をポジティブに捉えることは、自分にとってはとても難しい。
すごい、も、哀れみ、もいらない。
対等でありつづけること。
その困難。
そして、心地よさ。
それを心底欲していること。
そんなことを、新鮮に思い出させてくる時間だった。
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