ピクミン4。集大成とは言えるが、最高傑作かどうかは....
ピクミン4。一応スタッフロールは見た。買ってからわずか2日の後の出来事であった。
本シリーズはクリアすると累計情報がいろいろ出るがそれによれば39時間の所用だったらしい。2日間==48時間のうち39時間。ウン、計算は合うね!
ばか正直に100%を目指してしまってため、初回にしてあれこれ新しいゲームシステムを体験する羽目になり、あろうことか1周目にしてお腹いっぱいになってしまったのだ。何周もすることを”やり込み”と自認する小生としては敗北感しきりである。
実際、ピクミン4は今までの3作の集大成とは言える。
ピクミン3には不参加だったダイオウデメマダラ復活。
ピクミン2: 地下ダンジョン。
ピクミン3: 白ピクミンと紫ピクミンの本編本格投入。
ピクミン3: 目的地の指定による自動移動。
非人間型NPC、オッチンの導入。
チャレンジモード&対戦要素の本編組み込み==ダンドリバトル
トランポリンや滑り台やベルトコンベアの積極採用。斜めサーキュレーターによる攻略の複雑さ。
初登場の光ピクミンを伴う夜間戦闘。文字通りの”タワー”ディフェンス。
今まで面倒臭かった要素の簡素化
チュートリアルフィールドがそのまま”ベースキャンプ”になる。ここからステージセレクトをする。時間制限がないうえに若干数のペレットもあるので、ある程度ピクミンの育成も可能。
ダンジョンの入退室時には、編成を組み直せる。数は推奨配分にプリセット。使わないピクミン群は自動収容
ダンジョンのフロア移動では、隊列にいない仲間も追従する。
ネットを眺めると「のんびりできる」「癒される」という声があるが、小生は異論と唱えたい。
「のんびり?どこらへんが?」と思ってる。
確かにシナリオ上の時間的制約はない。ピクミン3みたく「食料が足りない!」とかはない。
またそこそこ画期的な救済措置として、時間の巻き戻しがある。ティアキンも自動セーブのヒストリがあったし最近はこういうの流行ってるの?
ただ小生としては、ゲームシステムに追い立てられる感が否めず。
オタカラの獲得にはダンジョン攻略が必要。
オッチンの強化には、ハッパニンゲンの獲得が必要。
ハッパニンゲンの獲得には、ダンドリバトルに勝利しなければならない。
ただダンドリバトルについては”ギブアップ”がある。先輩隊員が対戦したことになり、強制的に勝利する。その有様はブラックアウトで進行する。つまりただのフラグ。
ハッパニンゲンを治療するには夜間戦闘が必要。
夜間の拠点を増やすには、昼間の拠点確保が必要。
絡ませ方が一方通行で、回避方法がない。あれもこれもあれもこれも、必要ならやるしかない。
しかもハッパニンゲンから助けたはずのNPCは、特になにを手伝ってくれるわけでもなく、むしろあれこれ指示を出してくる。 小生これにはちょっと腹が立った。
「オリマーさんを助けましょう!」いやオマエは手伝わねえ気かよ....
ピクミン3の3人同時操作みたいなのを勝手に期待してた小生は、膝から崩れ落ちる思いがした。(個人の感想です)
そういう話なら別に助けなくてもいいかな…..(個人の感想です)
加えて、小生がイラッときた要素はつぎのとおり。
爆弾の獲得は購入制になった。 コンクリの壁を見て爆弾の在庫がないことに気づくガッカリ感。
オニヨンの容積が増設制になった。ペレットを食わせても増えてねえ……
ゲーム視界の暁角が低くなった。遠景は見えるが、周囲の地形はわからない。
ハッパニンゲンから必ず助けなければならない人物が数人。
ダンドリバトルは横2分割になる。TVなら問題ないが、携帯モードでそれをやられると視界が一気に狭くなる。
氷ピクミンの登場により、水ピクミンの存在意義がほぼ皆無。
ダンドリバトルでは、プレイ中でもハッパニンゲンがぐだぐだ言ってくる。
一応、オリマー氏を助けてストーリークリアはしたし、新しいマップが開放されてシナリオも続く。 だが、ティアキンのやりなおしが控えてたこともあり、続きは一切やってない。
新しいマップが格段に面倒臭いこともある。
いやもうお腹いっぱい。満足ではないがこれ以上は入らない。
そんなわけで、小生としてはピクミン4について、手放しに「面白かった!」とは言えない。 ライト感覚を目指してるのが感じられる一方、ゲームシステムは詰め込みまくってる。なんだろうこのチグハグ感。
ちなみにピクミン3のスイッチ版DXは、任天堂スイッチの集計表示によれば225時間やってたらしいことを付け加えておく。 これ、充電時間入ってない?
正直これだったら現時点でもピクミン3DXの方が面白かったと言える。