さらばドラクエライバルズ
ドラゴンクエストのデジタルカードゲーム、ドラゴンクエストライバルズがサービス終了すると発表した。
私もサービス開始時は遊んでいたもののもう長らく遊んでいなかったな。
ドラクエライバルズは2017年11月リリースなので約3年半のサービスということになるか。生き残りが難しい対戦ゲームの中で、さすがドラクエの名を冠してるだけあって頑張ったほうだとは思う。
ただ先行していた同ジャンルのシャドウバースがまだまだ健在なので、何が命運を分けたのかというのは気になる。
ライバルズのほうが、ドラクエファンも取り込んでプレイヤー層は厚そうだと思ったが。
現役で遊んでる人の感想を聞くと、新機能が出るたびにそればかりの環境になっていて、そういうところが飽きられてしまったのでは?とのことだった。
ただその辺は外から観測する限りシャドバも似たような感じにみえたので、細かい調整力の差が徐々に出た感じだろうか。
シャドバは割と早い時期にバランスぶっ壊れのワンドリ環境を経験して、カードゲームにとってバランス調整がいかに大事なことかというのを学んだのが功を奏したのかもしれない。
バランスと一口に言ってもこれって具体的にどういうことなのかなかなか難しい。
よく言われるのはメタが回ってるゲームは良いゲーム。
つまりデッキ傾向が一部に固まるのではなく、用意された各クラスの様々なデッキが環境に登場するのが良いと言われている。
ただ前提として、様々なクラスを用意しているのはなぜなのか?というところ。
これは飽きさせないためである。
なので、例えばクラスだけ違うが実質同じような効果のカードを揃えて、バランスが取れています、ではちょっと話が違う。
まず、モチーフやテーマに沿った「遊び」があって、その中で様々なカードが活躍できるというところを目指すのがバランス調整なのだろう。
ただ、そこにきてカードパックの購入で売上をたてるという構造が事態を難しくする。
プレイヤーからしたら今あるカード資産で十分戦えるなら新しくカードが出たからといってせっせと課金しないだろう。
であれば、新しい効果は多少強くするなりして目を惹かなきゃならない。
これが、新機能が出るたびにそればかりの環境になってしまう理由なのかな、と。
もう一つ、観戦の機会違いだろうか。
ライバルズも勇者杯という大きな大会があるが、シャドバのほうがRAGEとプロリーグというトップレベルのプレイを皆で観戦する機会が多い気がする。
これは多少なりとも新規流入や過去プレイヤーの復帰に繋がっているのではないか。
Eスポーツへの舵切り具合の差とも言うべきだろうか。
野球、サッカーと言ったスポーツと同じように。
トップレベルのプレイを観ることで初心者が流入して裾野が広がる。
この循環がないと続けていくのは難しい。
しかし以前も書いたけどカードゲームというのは観戦だけする、ってのにもだいぶ敷居が高いというか重たい。
プレイヤーとして復帰まではいかなくても、RAGEとかの大会は観戦したいなと思うんですが、プレイしてないとカード効果とか頭入ってこないよね。
なんかいい感じの解説動画とかあると嬉しいんだけど。今大会このカード抑えときゃみれる、みたいな。
現役で遊んでるプレイヤーを飽きさせないため(かつ売上を立てるため)にカードを追加するという行為が、新規や復帰の壁を高くし、観戦だけだとしても知識をアップデートしないと見れない構造。
この辺、将棋とかすごいよね。
何百年も8種類の駒だけで、アップデート入れないでも競技として成立し、今なおしのぎを削ってる。
ルールが変わることがないから一度触れた人なら数年ぶりに見ても観戦できる。
(将棋も実は大将棋とか駒の種類を増やした亜種があるが、そっちは廃れていった模様。やっぱみんなが覚えきれないのはダメなんだろうね)
一つの理想形だとおもうが、これはゲームをアップデートして売上を立てるという収益構造を変えないと実現できないだろう。
なんだか書いてるうちにDCGの与太話になってしまった。
ともかく7月で終わってしまうとのことなので昔遊んでた人、興味があったけど触れてなかった人は今のうちに覗いておくといいですね。
p.s.
じゃんけんミネアとか発想おもしろかったなぁ。強すぎてナーフされちゃったけど。