日本けっこう好きだったんだけどなぁ…
後年「じつは第三次世界大戦だった」と言われるかもしれないような世界中を巻き込んだ覇権争いの趨勢が、徐々に見えてきたような気がします。
もちろん最後までどうなるか分かりません。差し迫ったときに人間が何をしでかすかは、本当に分からないからです。でも少なくともアメリカ中心で動いていた世界は終わってゆくのでしょう。
そんな中、日本はいったいどちらへ向かおうとするのですかね。
「武士道とは死ぬことと見つけたり」とか言って、世界中が「あ~あ」と嘆くような明後日の方向へ向かって走り出すのですかね。何しろ異次元ですからね。
世界中から「日本けっこう好きだったんだけどなぁ…」なんて溜息が聞こえてきそうです。ええ、ええ、私もそのときはそう思いますよ。「日本けっこう好きだったんだけどなぁ…」。
いや、別にそうなって欲しいんじゃないですからね。そんなことを思わずにはいられないのですよ。もう本当に最近。
正史として書き留められ記録に残るのは、美辞麗句の並んだテーブルの上だけで、その下で繰り広げられている数々のおぞましい出来事は、暗がりの中でひっそりと語り継がれる民話となるしかないのです。
語り継がれる口伝の物語は、私たち人類全体の潜在意識です。
古来、それらはひっそりと語り継がれていくものでした。あるいは芸術や芸能に姿を変えてアーカイブされ、祈りとともに後世へと託される、そんなようなものでした。
そのような静かな潜在意識が暴れ出して、表に現われようとするときは、もはやすでに細やかなバランスを取る能力を欠いてしまったときで、そうなったらもう、発熱して、排泄して、入れ替えて、「病い」と呼ばれるプロセスを経過するしかないのです。
それらの手前の恒常性(ホメオスタシス)を高める工夫を、常日頃からしておこうというのが、整体的な発想であり、そして本来の政治の役目であるはずなのです。
人も自然も、大きく崩れてしまったバランスが戻ろうとする、歴史はそんなタームに入っているのかも知れません。
なんだかもう本当に、天に祈りたい気持ちです。
どうぞ健やかでありますよう…
日本って、まるでドラえもんののび太くんのような存在ですが、劇場版になると急にカッコ良く大活躍したりするので、そんな異次元を期待します。