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#29 【宰相への道】推薦筑波
まず、私は、謝罪すべきであろう。
誹謗中傷の意図は無いが、とある問題を提起をするために、「推薦筑波」という言葉を敢えて選択したのだから。
さて。
2ヶ月近く前のことになる。
秋篠宮家の悠仁殿下が、筑波大学の推薦入試に関する結果が報道された。このニュースは、日本中のあらゆるメディア、つまり、SNSの書き込みから大手出版社の新聞記事までを席巻していた。
多くの人は、祝いの言葉述べていたが、いささか気になる態度をとる者がいた。
例えば、悠仁殿下の合格発表に対し「一般受験をしろ」や「推薦に値するのか?」といった、実にバカげた妄言を垂れ流す輩が多い。
それに、いわゆる「反秋篠宮家」運動は、今に始まったことではなく、邸宅の工事費や小室氏との婚姻に関する出来事など、度々展開されてきた。
これらのような、いわゆる「反秋篠宮家」的な態度をとる者が多くいることが、残念でならない。
このような動きは、やはり、アメリカ帝国主義によって華族制度が解体されたことに端を発するものだと考える。
なぜなら、人々から階級という概念を取り払ったことで、分際を弁えない少数の人間を生み出したからだ。その少数の人間が、その周囲の人間に彼らなりの「理想」を押し付けることで、また幾人かが毒され、分際を弁えない人間の数が増えるという具合だ。これが80年間繰り返されたことで、人々は、誰しもが、その毒を少なからず摂取することになってしまった。もしかしたら、私自身もそうなのかもしれない。
軍隊を思い浮かべてみて欲しい。
大将や大佐といった階級は有名だから、軍事に興味が無い諸君も一度は耳にしたことがあるだろう。軍隊のトップは元帥や大将、逆に底辺は一等兵や二等兵だ。どこの国の軍隊も15前後の階級に分けられている。
トップである大将と最底辺である二等兵との間には、いくつもの壁があるわけであり、それが、上官に権威が宿るという形で、軍隊における命令の上意下達を助けている。しかし、階級が2つだけになったらどうなるだろうか?
大将と二等兵との間にあった15の階級が全て消えうせ、軍隊において大将と二等兵の2つのみになった場合だ。そうなると、それ以前の大将という肩書きが持つ権威は消え失せる。以前は、雲の上の存在であったものが、自分より一個上というだけになるわけだから。
こういう状況が、現在起こっている。
華族制度を解体し、皇族と一般民衆という2パターンの身分しか存在しない現代の日本では、皇族に対する尊崇の念が、年々薄れている。
それゆえに、一般民衆の中には「反秋篠宮家」を主張する分不相応な者も出現し、なおかつ、それが周囲の無実の人々にも悪影響を与え、一部の悪人に扇動されると言った形で「偽の世論」がつくられる。
そういう中で、私は言いたい。
我々は、一代限りではなく、皇統全体に対する忠誠を違うべきである。
多少手荒な手段を用いてでも、この戦後の歪な政治状況を変える必要があると思う。
このままでは、皇統断絶の危機にある上に、我々は敗戦から100年経ってもアメリカ帝国主義の犬であるという事実を世界に発信することになる。
そして何より、私は、自分の子や孫の世代に、そんな日本を残したくはない。