【攻略法】煮干しラーメン「丿貫(へちかん)」初心者チュートリアル【横浜・関内】
食べログ百名店にも選ばれ、王道のおいしさを誇る煮干しラーメンの名店「丿貫(へちかん)」。横浜・関内にある本店は特に超有名店として知られているが、初めての客に対するチュートリアルが皆無なので、インターネットなどで予習していかないと正直だいぶ厳しい。いわゆる「初見殺し」の店。以下、私の知見を備忘録として記す。
(予習1)店の場所を把握しておくべし
福富町エリアの深部に位置しており、夜などたまに治安が良くないことがある。店の看板は壁にはなく、扉下部の足元に小さく置いてあるだけなので(丸太を輪切りにしたような楕円形)見逃しがち。店名は容易に変換できないが、ひらがなで「へちかん」と検索して、GPS機能でたどり着くべし。
(予習2)行列をつくる場所を把握しておくべし
店を見つけて引き戸を開けると、店員さんから「外の駐車場で待っていてください」と言われる。しかし、駐車場らしき場所を見つけるのが難しい。店の前に軽自動車が一台分停まりそうな空間もあるが、そこではなく、3軒分ほど関内駅側に歩いた場所にある広めのパーキングが正解。晴れた日も謎の黒い紳士用雨傘が数本立ててあるが、何に使うのかよく分からない。日傘か?
(予習3)水はあらかじめ飲んで行くべし
水とティッシュを入り口で取るタイプの伝統的なラーメン店だが、卓上にピッチャーが置かれておらず通路もかなり狭いので、水のおかわりがしづらい。たくさん飲む人はコンビニで買って飲んでから行くべし。
(予習4)ラーメンに関する細かい説明はほぼないと思うべし
メニューは文字だけで、基本的に名前とメイン具材しか分からないため、あらかじめグーグルマップの写真などを見て「どういうラーメンか」を予習していくべし。なお、看板メニューのクラシックなラーメン以外はメニュー変動制で数量限定の模様。
(予習5)何を食べるか選んだら、あとは意外と普通
店員さんは優しく丁寧で、二郎のような呪文は特になく、量も至って普通。オプションで「和え玉」という独自コマンドもあるが(味が付いた替え玉)、食べ方がよく分からないのでどうやら上級者向けのようだ。
(予習6)ティッシュはごみ箱に入れるべし
食べ終わったら使用済みティッシュはごみ箱に捨て、箸とレンゲとドンブリとコップだけカウンター上に上げるのが正解。…と思っていたが、きょう行ったら他の客が店員さんから「ドンブリはそのまま(机に置いたまま)にしておいてください」と言われていたので、もしかしたら私が間違っていたのかもしれない。迷ったらとりあえず前の客のまねをするべし。
(予習7)代金は最深部のカウンターのへりで支払うべし
どこにレジがあるのか初見では絶対に分からないが、一番奥の席のカウンターが曲がった部分にコイントレーが置かれており、そこで支払うのが正解。口頭注文型の後払い(現金のみ)なので、現金を必ず持って行くべし。
(予習8)頻繁に行きすぎない方がいい
行きすぎると、店員さんから「『いつも』ありがとうございます」などと言われてしまう。丁寧でありがたいが、そういう距離感が苦手な人は、食べに行く頻度をコントロールするべし。
(予習9)夜は酒を頼む必要がある
ランチタイムはラーメン単品で注文できるが、夜は日本酒も頼まなければならないシステム。この店はそういうルールなので「酒は飲みたくない、ラーメンだけ食べたい」という人は別の店に行くべし。
おわりに
麺はぷりぷり、スープは煮干しだけでなく魚の煮物系の香りも豊か。濃厚でありながらドロドロしておらず、上品で、その辺の煮干しラーメン店とは明らかに違う。普段ドロドロのラーメンに慣れている人は物足りなさを感じるかもしれないが、横浜に住まう煮干しラーメン好きなら一度は食べておいて損はないであろう。なお、横浜駅東口アソビル、弘明寺などにも支店がある模様。