※こちらは2018.12.11に公開したものです
2018年10月まで7年間、社外取締役・出資者として株式会社カラダノートをサポートしてきた穐田誉輝氏。当社代表の佐藤竜也が、あるプロジェクトをともにしたことからご縁がつながりました。ともにユーザーに特化した生活密着型事業を行なってきたふたりが、この領域での事業の意義やあり方について語り合いました。
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ボランティアでの出会いから、朝食2回で4000万円の出資を決定
▲「朝食2回で穐田さんからの4000万円の出資が決まった」と話す佐藤。一方穐田氏は、「1ヶ月のボランティア活動を通して、真面目な人柄を信用していた」と言います
2011年から2018年10月まで、株式会社カラダノートの社外取締役を務めた穐田誉輝(あきた・よしてる)氏。株式会社カカクコム代表取締役社長、クックパッド株式会社代表執行役などを歴任しており、投資家としてもカラダノートを支援しています。
カラダノート代表の佐藤竜也と穐田氏の出会いには、創業間もない頃からご指導いただいていた田中祐介氏の導きがありました。
佐藤は2009年、穐田氏が携わっていた茨城県関連のプロジェクトに1カ月間、ボランティアとして参加しています。佐藤が穐田氏に当社の事業への協力を仰いだのは、それから2年ほどたった2011年のことでした。
穐田氏は現在も複数の会社に出資していますが、出資する会社には基準があります。それは「世に必要とされ、出てきたらみんなが喜ぶだろうと思えるサービス」であること。
その意味で、高校生の頃から健康に対する意識が高い穐田氏は、健康領域で事業を行なう当社に関心を持ったのです。
4000万円の出資をほとんど即決で決めたのに対し、数万円単位の家電の購入などはすごく時間をかけて検討するという穐田氏。そこには、物事の価値に対する想いが感じられます。
穐田氏の過去の事業にも、この感覚は活かされており、佐藤はそのエッセンスを吸収しながら経営をしてきました。
「モノマネに負けるぐらいなら死んだ方がマシ」成功に必要な覚悟とは
▲穐田氏は、類似サービスを出しやすいIT業で、他者の追随を許さない強さは当事者視点であり続けることだと言います
穐田氏がこれまで手掛けてきた事業とカラダノートの事業は、ともに生活に密着した領域となっています。この領域で事業を行なう良さは、身近な人の役に立てること。
カカクコム時代、穐田氏は思わぬところから利用者の存在を感じることが何度もあったと話します。
同様の経験を、佐藤もしています。
事業が成功するうえで重要なポイントはふたつあると穐田氏は考えています。
24時間365日当事者視点で考え続けて、より良いサービスにしていく。そんな覚悟があればこそ、事業の成功があるのです。
「お金を使うな、頭を使え」穐田氏の経営哲学の裏にある意図
▲新卒で大手VCに入社し、資金調達した企業を数多く見てきた経験からの穐田氏の経営哲学「お金を使わず頭を使え」
穐田氏は、「ネットサービスは、最も便利なひとつにユーザーが集中する傾向がある」と話します。その中で、常に一番便利であることが、私たちに課された使命。
カラダノートは、社内の子育て世代割合が高い会社です。実際に子育て中のメンバーが多く集まっているため、それをサービスの改善や開発に利用しない手はありません。
佐藤が穐田氏に言われた言葉でもうひとつ印象に残っているのが、「お金を使わず頭を使え」というもの。
穐田氏がそのスタンスで経営を行なうのには、新卒で大手ベンチャーキャピタル(以下、VC)に入社した経験からの気づきがありました。
「上場は焦るな」経験豊富な穐田氏が期待する事業成長
▲「上場は全てが変わるが全てがバラ色ではない。水が冷たいとわかって入るのと、勢い余って入水し心臓発作を起こす事があっては大変」と穐田氏は助言します
穐田氏は、2018年10月で7年間務めた社外取締役を退任。今後も大株主として当社との関係は続いていきます。「良い会社が世に出るのを応援したい」との考えから、当社にかかわり続けてくれました。
当社は将来的に上場を目指していますが、佐藤が穐田氏から言われていたのは、「上場が見えてきても、ギリギリでの上場は辞めたほうが良い。焦るべきでない。」ということでした。
その理由はなんだったのでしょうか。
そして、穐田氏が今後のカラダノートに期待することは、「圧倒的ナンバーワンであること」です。
それに対し佐藤は、圧倒的なシェアを獲得し、突き抜けた存在になると意気込みます。
「家族の健康を支え笑顔をふやす」というビジョンに向けて、カラダノートは今後も成長を加速させ、世に必要とされるサービスを提供していきます。