育成年代でやるべき【コーディネーショントレーニング】
こんばんは。
身体の相談所代表、山田寿光です。
今回は、育成年代でやるべき【コーディネーショントレーニング】を解説していきます✍️
詳しいメニューを解説する前に、まずはコーディネーショントレーニングとは何かを見ていきましょう。
コーディネーショントレーニングとは、神経系のトレーニングを指します。
運動時、まずは脳から身体に指令を送り、そこで初めて身体が動きます。
脳から身体への指令は、神経回路を通じて行われます。
これが【神経伝達】です。
例えば。
①目の前に置いてあるボールを拾う。
これは誰にでも出来るような、簡単な運動です。
②ボールが前方正面から転がってきて、それを拾う。
こちらは転がってくるボールのタイミングに合わせて、拾わなければなりません。
③ボールが自身の正面に転がらず、左右どちらかに転がる。
尚且つ、ボールが綺麗に転がらず、バウンドしながら転がってくる。
①のような簡単な運動であれば、高度な神経伝達は求められません。
しかし数秒、数センチで勝負が決まるスポーツシーンであれば、②や③以上の高度な神経伝達が求められます。
言い換えると。
神経伝達をスムーズに行う事が出来れば、運動時のパフォーマンスは向上します🏃
コーディネーショントレーニングは、この神経伝達をスムーズに行えるようにするトレーニングです。
もう一つ、大事な要素として。
コーディネーショントレーニングをどの年代で取り入れるべきか。
ベストなタイミングは3〜12歳。
通称【ゴールデンエイジ】と呼ばれます。
3〜8歳:神経回路の80%が形成
9〜12歳:神経回路のほぼ100%が形成
上記のタイミングを過ぎた後に、神経系のトレーニングを取り入れても、新しい動きの取得が難しい理由はここにあります。
(手遅れとは言いませんが、上記の時期ならあっという間に取得出来る動きも、成人になるとそれ以上の時間が必要です)
3〜8歳で高度なトレーニングは難しいので、この時期はたくさん遊ばせて、その中で身体の操作を覚えていくと良いでしょう👌
この時期は、遊びがトレーニングとなります!
9〜12歳となると、自主性も伴ってくるので、高度なトレーニングも可能です。
徐々に複雑な動きを取り入れて、神経回路を形成しておくと、将来のパフォーマンスアップに繋がります!
前置きが長くなってしまいました。
ここからは、具体的なメニューに話を移します。
3〜8歳向け、9〜12歳向けの二つに分けて紹介していきます。
◇3〜8歳向け◇
日本で言うと、年少さん〜小学校三年生までの年代ですね。
先程もお話ししましたが、この年代は遊びの中で身体操作を覚えればOK👌
(鬼ごっこ、かけっこ、遊具、キャッチボール、ボールを蹴るなど)
半ば強制的にトレーニングをしてしまうと、運動そのものを嫌いになるかもしれません。
なので、必ずしも下記のトレーニングである必要はありません。
まずは、お子さんが楽しめるように取り組む。
お子さんの反応を見つつ、9〜12歳向けのトレーニングに移行してもOKです。
◯親子でボール遊び
ゴムボールなどの柔らかいボールが理想。
ボールの移動速度や落下地点を見極めるので、自然と空間認知能力が養われます。
以下の内容。
距離は5m程度から始めて、お子さんが慣れてきたら、徐々に距離を伸ばしていきましょう!
何度も言いますが。
突き詰めた内容よりも、まずは子供が楽しんで取り組めれば、それでOKです。
お子さんの反応を見つつ、メニューにアレンジを加えて構いません。
◇9〜12歳向け◇
この年代になると、ある程度自主性が伴い、個人で自主的にトレーニングに励む時期です。
引き続きボールを使った内容ですが、こちらは個人で取り組めるものです。
3〜8歳向けのトレーニングに比べると、少し複雑な動作となります。
3〜8歳向け同様、空間認知を養いつつ、手脚の連動が必要となるメニュー。
効果としては、以下のような現象を防ぐ事が出来ます。
・姿勢が丸まってしまう
・走る際に腕が正しく振れていない
・ボールを手の力だけで投げてしまう
・ボールを脚の力だけで蹴ってしまう
神経回路が形成される最終段階の時期なので、積極的に取り組んでいただきたいです。
お子さんが喜ぶのであれば、お父さん・お母さんも一緒に取り組んであげましょう!
ここから先は
¥ 600
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?