【学習と目のことと、下半身の不安定さ】
学習って、学校を楽しむためには大事なこと。
でも、時々学習に苦手意識がある子がいる。
でも、それって「学力」の問題なの?
それとも・・・ってお話し。
全体の様子
「お友達に聞いて」とのことで、高速にのってサロンにきてくださいました。
夏休みなので、仲良しの従姉妹と一緒。
小学4年生。
体全体が緊張していて
汗疹やアトピー的なものが、指や膝の裏などにあって
まぶしさが辛そうで(前髪が長くて目が隠れている)
どうも学校が疲れるみたい
まずは、 三宮 華子 さんに譲っっていただいたカラーチェッカーで、目の状態を楽しんでもらいました。
足の状態も確認
足の指先が丸くて、使われていないことがわかる
勢いよく立ち上がるのはできるけれど、ゆっくりは難しい
すぐ疲れる
足の指を十分握り込めない
学習について
ちょっと質問してみる。
「好きな科目ってある?」
「うーん」
「嫌いな科目は?」
「算数と国語」
「わりと面白いかなーって思うのは?」
「うーん理科かな。」
「理科の中でも、何が好き?」
「転がるのとか好きかな」
「でも、計算あるよね?算数あるけど、それはいいの?」
「うん」
「そう、じゃぁ何が嫌なんだろうね。算数と国語。学校も嫌いっていうよりも疲れるのね?」
「うーん、わかんない。学校は疲れる。うーん、分度器とか嫌い。」
「(ピンポイントで分度器か〜)」
「もしかして、読むのに時間かかる?よくわかんないって思う?みんなよりも、時間かかって焦っちゃう?」
「うん」(嫌そうに目を瞑る)
「そうか、すごく嫌なのね。もしかして、よく見えないのかもしれないね。じゃぁ、目盛全般が苦手なのね。」
「・・・・(かすかに頷く)・・・」
お母さんの話
そこでお母さんとお話し。
「そういえば、アナログの時計も嫌みたい。デジタルはいいんですよ。
長い針だか、短い針を間違えるです。」
「1時間は何分?1時間12分は何分?」
「60分、1時間12分は72分。」ほぼ即答。
つまり、理解に問題はない。
「そうか、じゃぁ、メモリ読み取るのでわけわかんなくなっちゃうのかな?漢字も、何本も線があるのは苦手?」
「そういえば、いつもすごく適当で。何本でもいいじゃないとか言ったりするんです。」
「(見るのも、もしかして書くのも)大変なんだね・・・。」
こくんと頷く。
見え方が不安定だと起こること
漢字の横線が何本なのか、お手本を見る度に変わる。
メモリがどこにあるのか、何度見てもはっきりしない。
これだと思ったのに、次は別なふうに見えて。
見れば見るほど、わからなくなる。(緊張するので、だんだん見えにくなることも一因じゃないかな)
周りは簡単にできてるみたい・・・
どんどん取り残される。
確信が持てない。
自分に自信が持てなくなる。
(これで、自己肯定感を育むのは、勉強以外の強い特技が必要なんじゃないかな)
わからないわけじゃないから、何度もやればできるようになるってことでもない。
そろそろ変わってほしい
はぁ、ほんとに。
そろそろ、認知が広まってほしい。
これって、教育者がよく知ればいいわけじゃないと思うんだよね。
入学式のときに全保護者に対して、
「そういうことがある子がいます。
お子さんを観察してて、そうかも?と思ったら、いろいろな配慮の方法がありますから、ご相談ください。」
くらいに、軽く、誰でも知っている「常識」になってほしい。
もしかすると、教育というよりも医療と手を結ぶ方がいいのかもしれないなと思うな、最近。
「学習障害」というよりは、「目の不安定さ」というだけだし、いろんなやり方があるし。
カラーレンズやイノチグラスは、一つの方法だけど、
他にも、教材の拡大とか、ipadを使うとか(拡大して確認できる)
「合理的配慮」も考えられるはず。
これは「理解力」とは関係ないので、「繰り返し学習する」というのが、
たぶん一番相性悪い。
下半身の不安定さと目の関係
このお子さんには、イノチグラスの検討や合理的配慮についてお話しして、
今すぐにできることとして、
目からの情報が世界をつくっていること(音とかもだけどね)
下半身の不安定さが目や脳、身体に負担を与えること
みたところ「立ち上がり」「下半身の不安定さ」があること
をお伝えして、足の使い方を練習してもらいました。
一緒に来てくれた従姉妹と遊んでる間に、どんどん変わっていって、下半身が安定してきました。
立ち上がりって大切
やっぱり「立ち上がり」って大切。
最近、立ち上がるのが早い子が増えているように聞く。
でも、「つかまり立ち」と「独り立ち」は違うし、「勢いで立ち上がる」としっかりと立つっていうのも違うんだよね。
ハイハイの大切さはよく聞くようになったけど(息子たちの頃は、変なことをいう親扱いでした・・・)、「立ち上がり方」をいう人が案外少ないように思う。
でも、とっても大切だから。
いくつになっても変われる
そして、もしもそこをパスしてしまっていて、下半身が弱かったとしても、
いくつになっても変われるから。
でも、少しでも若い方がいいから。
つまり、今からだね!
(今よりも若い将来はないからね!)
足指や足首の使い方、脚の後ろ側の使い方と関係してくるので、
「前に進む」ってこととも関係あると思ってる。
ほんと、足は大切。
ということで、
いろんな出会いがあるなーと、来てくださったことに深く感謝する回でした。