住んで鶯谷 山手線不人気駅に住んでみて
レジャーホテルの帯を越したら
最寄りが鶯谷だというとみんな怪訝な表情をして、なんでそんなところに住んでいるんだ？という質問を投げてくる。大方のイメージは山手線の車窓から見えるレジャーホテルのネオンだろう、実際は線路からだいたい300m範囲にホテル街があり、そのホテルベルトを越すと普通の住宅街が広がる。昔、関東大震災のときに簡易宿舎が多くでき、そこからレジャーホテルにつながったらしい。湯島と同じく古くから歓楽街の指定を受けていたとも聞く。
ホテル街のことは対象外にして、その越した先のことを。かれこれ4年ほど鶯谷で過ごした。居心地がいいのでこれからも過ごす。そんな「住んで鶯谷」の魅力をお伝えしたい。
外国料理・食材屋さんが多い
Google Mapによると、入谷〜日暮里〜三河島にかけて日本語学校が少なくとも5校以上は存在している。鶯谷駅でも日本語学校の生徒の集団とよく遭遇する。おそらくそんな彼ら向けに外国料理や外国の食材屋さんも多い。そんな様々な国のお店の中から、特にイチオシのところを紹介する。
キムチ店、丸萬商店
ここの水キムチが本当に美味しい。写真の左が水キムチになるが、いつもは引っ張りだこ飯の陶器の容器に入れて数日かけていただいている。唐辛子も少なめで全然辛くないが、時間が立つと発酵が進むのか舌にピリピリとした感触がある。これも発酵をいただいているという気持ちになってとてもよい。
中央アジア料理店 HALAL SAKURA
プロフという、ピラフに似た炊き込みご飯が絶品の店で、油をたっぷり使用したご飯に人参の甘みが際立つ。ガッツリと食べたいときにランチで利用することが多い。
モーゼスさんのケバブ
ここのケバブは本当に美味しい。個人的には日本で一番のケバブだと思っている。
山月
梅大葉炒飯が美味しい。お弁当も頼むことができて、食べログにお弁当のメニューがある。
図書館を2区分使える
東京23区は区ごとに図書館を運営していて、それぞれごとに予約サイトが異なっている。区ごとに利用者登録しなければいけない不便さはあるものの、区ごとに本を予約できることが最大のメリットになる。これで月に最大50〜80冊程度は図書館で本を借りることができる。本に興味がないという方も、可能なら本を読んだほうがいいだろう。この地域は台東区と荒川区の境のような場所なので、近隣に違う区の図書館があるので受取もしやすい。
なお、荒川区は図書館に力を入れているようで、「ゆいの森あらかわ」という施設はとてもきれいな図書館になっている。
家賃が安い
ワンルームで7万円前後、1Kで8万円前後、1DKで9万円前後と、都心部と比較して手頃な価格帯になっている。理由として
再開発が行われていない、下町が残っている
学生や単身者が多く住んでいる
レジャーホテルの風評が家賃に圧力をかけている
ことが理由だと思っている。
スーパーが多い
スーパーも多いので、その日の特売によって行く店を変えることができる。
コメはここで買うことが多い。
テイクアウトも充実
ベッセルイン上野入谷駅前
TABETEというフードシェアリングアプリでホテルがモーニングビュッフェの弁当を提供している。400円で最安レベル。しかも美味しい。
KIKI Food & Smile Lab
土地が平坦で上野、浅草に行ける
上野公園は台地の上にあるが、上野公園以外は自転車で坂もなく移動することができる。例えば上野駅や御徒町駅にすぐ行って帰って来ることができる。
上野公園にすぐ行ける
台地に登る必要があるけど、自転車も乗れるエレベーターが何台か運用されている。そのエレベーターとスロープを登れば上野公園に自転車で行けて、さらにはそのまま御徒町方向まで坂を下りながら南下することもできる。上野公園はもちろん美術館、博物館、屋外イベント広場が集積していて文化的な価値を享受できる。
また、東京藝大ももちろん近くにある。藝祭は毎年見学させていただいている。
都内最大級の銭湯がある
なお、夜になるとおでん屋台がやっていてそれも美味しい。
近隣駅の魅力
三ノ輪
日暮里、西日暮里
シェア書店。階段の上にはクラフトビールが飲める立ち飲みも。
定食屋さん。
入谷
酒屋さん。試飲会もある。
南千住
コロッケパン
上野
味噌のお店。新潟のお味噌が美味しかった。
なお、JRが運営しているエキトマチケットで支払うとオマケがある。
鮮魚、スーパー。新潟の食品がいっぱいある。
浅草
三河島
北千住
ここのミルクレープとかぼちゃケーキがとても美味しい。北千住まで自転車を漕ぐとちょうど疲労感がマッチして相乗効果がある。