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『ザ・ハント』〜天才のふりをするバカVSバカのふりをする天才〜
こんばんは。
今回は先日みた映画のレビューを。
同期から喫煙所でおすすめされた『ザ・ハント』になります。
全米公開中止の話題作
あらすじ(wikiより)
クリスタルら12人の男女が、広大な森の中で目を覚ます。
すると突然、銃声が鳴り響き、何者かに命を狙われていることを知った彼らは逃げ惑う。彼らは、セレブが娯楽目的で一般市民を狩る“マナーゲート”と呼ばれる人間狩りゲームのターゲットにされたのだ。
製作はジェイソン・ブラハム率いるブラムハウスプロダクション
『パラノーマルアクティビティ』シリーズや『ハッピーデスデイ』シリーズ、ジョーダンピール監督作で話題になった『ゲットアウト』など上質かつ、いい意味でB級っぽいサスペンスホラーを生み出しているプロダクションの日本公開最新作になります。
『パラノーマル』の視点を固定し制限することで、ただ一室で起こることを不安に感じるサスペンスも素晴らしいし、
『ハッピーデスデイ』のようなグロいシーンも極限まで軽く見せるコメディ演出も光ります。
『ゲットアウト』のようにストーリーの中に社会風刺も織り込むプロダクションの姿勢も大好みで。
一度全米公開中止されるほどの過激な内容で話題で、尚且つ89分というコンパクトな本編時間で、劇場鑑賞前からどんな感じにまとめられるのかとワクワクして見てきました
鑑賞して、いいなと思った点を。
ただし、この映画もネタバレが致命的なのでネタバレにならない程度に紹介します!
天才(バカ)VSバカ(天才)の構図
全米で公開中止になった理由の一つですが、
「国家分断を煽る」ということのようです。
なぜなら今作の構図は「天才」VS「バカ」ってことになってます。
しかし私はそうは思いませんでした。
端的に「天才」と「バカ」としていますが、ここでは
「天才」…ニューヨークや西海岸に住み、リベラルな思想をもつ成功者たち。シティボーイ・ガール。アメリカンドリームの勝ち組。
ほとんどが民○党支持者
「バカ」…主に中部、南部に住むレッドネックと蔑称される貧乏白人。
キ○スト教原理主義者。アメリカンドリームの負け組。
ほとんどが共○党支持者
と表現されていましたね。
※これはあくまで映画上の設定の話なので、一個人を特定する物でも私の思想を表す物でもありません。
しかしこの映画で大切なのは2つの分裂を煽っている訳ではない。という点
どちらにも共通する自分のことを賢い(他人を賢くない)と思っている人間がいかに愚かかという風刺になっていると感じました
天才だろうがバカだろうが、どちらも自分が正しいと盲信し相手が間違っていると糾弾する。共に、自分の知らない世界はないと考えている。
なんとも愚かではないですか?
これが最近の社会事情を思うと私にはぶっ刺さりました
自分の知らないことは知らないんですよね。
他人について推測したり想像できることなんてほとんどないですから。
例えばですけど。
問い;今、この文章を書いている私がどんな格好か想像できますか?
答え;風呂上りにnote書いていないことに気付いて全裸のままパソコン片手に書いています。
ほらね。11月の寒い夜に全裸で映画レビュー書いている人がいるなんて想像もできないしそういう人だとは考えたことも、私に対する知識もなかったですよね。
さらに踏み込めば、私が風呂上りに全裸でいないといけない理由も知っていますか?noteを急いで仕上げないといけない理由も知っていますか?
知らないですよね。ただ、「全裸でnoteを書いている」という上部の情報に振り回される人は多いですよね。
そういう意味で私はこの映画を鑑賞して、「分断を煽る」ではなく、「どちらも愚かだ」というメッセージを受け取りましたし、グローバル化の反動で分断に次ぐ分断が起きている世界で一番見て欲しいですね!!!
単なるグロアクションではなくブラムハウスらしい脚本にエッジの効いたいい映画だなと思いました。おすすめです!!!!!
>いえもん
10日間お疲れ様!!久々の娑婆の空気はどうだい、うまいかい?
最後は優しさが救ってくれるよね。
>サイトウ
コロナ禍でそういう大規模イベント全く参加できていません泣
その場の空気感、一体感って喋れなくても実在するんですね!
まさに空気ですね!!