先日、御一緒させていただいた俳優の八田麻住さんからのプレゼント「京都hachi.」という老舗綿布ブランドの一品。牛が大幣を手に疫病退散の神事を行なっている様子が描かれている。食器にかける布とかどうとかと教えて頂いたが、よくわからなかったので自分なりの使い方をさせていただこうとおもう。
むかし、同じく俳優の紅萬子(現 壱子)さんからも紅色の生地にご本人のお名前が金文字で縫い込まれた派手なタオルをいただいたことがある。当時の公演のグッズ販売か何かの余りものだったとおもう。
こちらは長い間、主にコントラバスの駒付近に絡ませて布ミュートとして使わせてもらっている。適度な厚みと柔らかさが程よいサステインを作ってくれるので重宝しているのだが、本来の使い方ではないので萬さんが見たらどうおもうだろう。
そういえば以前に、俳優で舞踊家のデカルコ・マリィさんと一緒に、地方公演で販売する「マリィ手拭い」なるものを作ったことがある。シルクスクリーンを使って印刷したもので、一度作ってしまえば後から何度も安く追加注文できるというもの。当初は数本も売れれば経費の補填にでもなるだろうと考えていたのだが、意外や意外これがよく売れた。色違いなどを含めて3回くらい追加で作ったようにおもう。
紙だと破れるし、化繊だとはじいてしまうような湿り気を、いい塩梅に吸収してくれるのが手拭いなど昔ながらの、そして僕の場合、なぜか役者さんとご縁のある布製品。店舗や施設に入る際にマスク着用や手洗い消毒を求められるようなこんなご時世なので、これからはますます需要が高まっていくのではないだろうか。
さて、八田さんにいただいたもの、どんなふうに使おうか。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?