スポーツ観戦のススメ①-サッカー編-
私の趣味はスポーツ観戦です。観戦するスポーツは、主にヨーロッパサッカー(イングランド、スペイン、イタリア、ドイツリーグ)、NFL(アメリカンフットボール)、F1、NBA(バスケットボール)、最近はmotoGP,Jリーグ、プロ野球あたりも見始めました。オリンピック、世界陸上なども毎回欠かさず見ています。
スポーツ観戦といえば、渋谷でバカ騒ぎしてる人や、みんなで肩組んで歌ってるみたいなイメージを持つ人も多いと思います。もちろんみんなで応援するのも楽しいですし、1人で部屋でテレビを見るのも楽しいです。
では、なぜあれほどまでに人々はスポーツに熱狂するのでしょうか。その魅力や注目ポイントを競技ごとに紹介していきたいと思います。前提として、僕はスポーツ経験として陸上しかないので、専門的な知識がありません。競技経験がなくてもスポーツのどの側面を見て楽しむかを紹介したいと思います。今回はヨーロッパサッカー編です。
ヨーロッパサッカーを紹介する前に、まずはサッカー自体の魅力を紹介したいと思います。
サッカーは、全世界で約2億6000万人が行い、国内でも480万人ほどがプレーするといわれる人気スポーツです。中でも2018年に行われたFIFAサッカーワールドカップ(以下W杯)では、その経済効果は3兆円に上るとされその人気ぶりが分かります。そのサッカーの魅力をいくつかあげます。
① 得点結果が分かりやすい
ボールがかごに入れば1点というシンプルな得点ルールがあります。このルールのおかげで、見ている人は「今、点が入った」という場面が非常に分かりやすいため、細かいルールを知らなくても喜びやすいです。
② 1点の価値の大きさ
サッカーを見ない人の理由に「全然点が入らないからつまらない」ということをよく聞きます。実際、90分間誰もゴールを決めることなく終わる試合も多々あります。しかし、逆にその1点が入ったときの喜びは非常に大きなものとなります。サッカーを見る魅力は、その貴重な得点シーンで喜びを一気に増幅することができます。
③ 多彩な戦術
サッカーの楽しむポイント、3つ目は戦術です。「サッカー自体興味ないのに、戦術とか余計に分からない」と思うかもしれません。しかし、皆さんも「自身の目標を達成するために、どの方法が最も自分に合ってるか考えて、取り組む」という経験をしたことがあると思います。これをサッカーに置き換えると「得点をとるため(相手に取らせないため)に、11人がどのように動けばいいのかの方法を考えて、実行する」というようになります。サッカーはこの「方法」の種類、つまり戦術の数が非常に多い競技です。多彩な戦術を使って勝つという頭も使うスポーツなんです。
④ 華やかさ
スポーツを見るきっかけの1つに「かっこいいから」というのもあります。その点サッカー選手はほかのどの競技の選手よりもイケメン率は高いです。顔はどうでもいいという人には、プレーで魅力に感じてほしいです。華麗な足技で相手を抜いたり、数十m離れたところからゴールを決めたり、正確無比なパスを出したりする選手などもいます。
以上がサッカー自体の魅力です。次にヨーロッパサッカーの魅力を言います。
① レベルが世界最高峰
世界中の優秀なサッカー選手がヨーロッパに集まります。つまり、それだけレベルの高い試合をたくさん見ることができます。
② 各国のリーグに特徴がある
現在、ヨーロッパではサッカー5大リーグと呼ばれるものがあります。イングランドのプレミアリーグ、スペインのラ・リーガ、イタリアのセリエA、ドイツのブンデスリーガ、フランスのリーグアンの5つです。以下の表にまとめました。
各国リーグにそれぞれの特徴があるため、自分が注目したいポイントをもとに観戦したり、比較することができます。
また、チームによっても様々な方針や伝統があり、その点に注目してみるのも面白いです。2つほど紹介します。
1つ目は、スペインのアスレティック・ビルバオというチームです。このチームは、所在地のバスク州出身の選手のみで構成されたチームです。現在、多くのチームが世界中から優秀な選手を獲得する中、このチームは約100年一貫してこの姿勢を貫いています。そのうえ、1度も2部リーグに降格したことがないチームの1つです。
2つ目は、ドイツのRBライプツィヒです。このチームはエナジードリンクメーカーのレッドブルがバックにつき、近年急速に力をつけています。その特徴は23歳以下の選手しか獲得せず、スピード感、躍動感のあふれるサッカーを行っています。絶対王者バイエルン・ミュンヘンに敗れたものの今季も好成績を収めています。
③ チャンピオンズリーグを通していろんなことが分かる
ヨーロッパサッカーでは、チャンピオンズリーグ(以下CL)というヨーロッパ最強チームを決める大会があります。ヨーロッパ各国リーグの上位数チームのみが出場でき、その年の最強チームを決定します。昨年はドイツのバイエルン・ミュンヘンがフランスのパリ・サンジェルマンを破り優勝を果たしました。
CLの面白い点は、現在どのチームが強いかだけでなく、どのリーグが最も勢いがあるのかが分かることです。例えば、昨年優勝、準優勝したチームはそれぞれドイツとフランスのリーグのチームです。この2つのリーグは若い選手が多いこともあり、他のリーグから「育成リーグ」と揶揄されることもありました。しかし、決勝に残った2チームのみならず、ベスト4の4チームすべてがこの2つのリーグ所属のチームだったことから、欧州サッカーの勢力図が少しずつ変わっていることが示されました。
また優勝した2チームは安定した経済的なバックがあります。前者はリーグの規定に従い、赤字を全く出さない経営を行っていること、後者はカタール投資庁の子会社が筆頭株主となっておりオイルマネーがあること、です。
逆に、今季はベスト8に1チームも残れなかったイタリア勢、1チームしか残れなかったスペイン勢の弱体化も考えられます。2006年、2010年にそれぞれ優勝したイタリアとスペイン。一時はともに最強リーグと呼ばれましたが、国の不況やコロナ禍も相まって強いチームでも減収が相次ぎ、チーム強化もうまくできていないことも一因となっています。
以上のことから、成功するチームやリーグには経済的な安定性や景気も重要だということが見えてきます。
いかがでしょうか?ヨーロッパサッカーは、世界最高峰のサッカーが見ることができます。日本代表で活躍した選手が普段どんなところで、どれほど活躍しているのか気になったりする人はぜひ見てください。