【エースコンバット】TGS2022動画について色々言う
※※タイトルから察していると思うが、結構辛辣な内容となっている。「ACESも頑張ってるんだから温かく見守ってあげようよ~(涙」という心優しいエース諸氏は今すぐ回れ右して頂きたい。※※
※ヘッダーやサムネの画像は取り敢えず手元にあるAHの画像を適当に見繕っただけでこれと言った意味はない。筆者(唐揚げ隊長)は自衛目的を除くありとあらゆる暴力に反対する。
さて早速だが、皆様はコチラの動画はもうご覧になっただろうか?
9月17日(土)と言えば世間は東京ゲームショウ(TGS)の真っ只中。
エースコンバットはTGSには出展していなかったが、TGSとタイミングを合わせて「『ACE COMBATシリーズ』スペシャル番組」と称して上記の動画が公開された。
この動画について筆者は当初、精々Twitterで軽く感想を書く程度で、ここまでエネルギーを掛けるつもりは毛頭無かった。
元々、筆者は以前の記事でも少し触れた通り、新作発表はまだまだ先になると予想していたし、直前にシリーズブランドディレクターの河野氏が以下のようなツイートで予防線を張っていたので、下手に期待して開発チームにプレッシャーをかけるのも如何なものかと思っていたくらいだ。
そんなわけで、余程の事が無い限りわざわざ上記の動画だけを取り上げて記事を書こうなんて思っていなかったわけだが…
こうして筆を執っているという事は「余程の事」があったわけだ。
ハッキリ言おう。
この動画を観た直後、筆者はこう思った。
「で、結局何がしたかったの?」
と。
恐らく開発チームは「出せる情報全然ないけど、折角のTGSで何もないのは寂しいし、ファンの皆様をガッカリさせたくない」という、純粋な善意でこの動画を作ったのだろう。
だが、忙しすぎて内容を上手く纏められなかったのか、これといった新情報が無い中で無理やりネタを絞り出した結果か知らないが、過去に何度となく聞かされた「失敗談」と、「無意味に期待だけ煽っておいて何もない」という最悪なオチが動画一番の「見どころ」になってしまっているという、一体誰に、何を伝えたかったのか、皆目理解できない内容だった。
動画の大まかな構成としては、
BDの河野氏と、7のプロデューサーである下元氏の両名が、エースコンバットとの出会いから今日に至るまでの思い出を語り、最後にファンに対する感謝のメッセージで締めるインタビューパート
エースコンバットの関連商品の紹介や、過去にシリーズのYoutubeチャンネルで公開した動画の一部を流す動画パート
という感じだったのだが、これだけ見れば毒にも薬にもならない普通の振り返り番組であり、筆者的にも「新作気長に待ってます!!無理しない程度に頑張って下さい!!」と労いの言葉を掛けて終わっていただろう。
そうならなかったのは主に以下の二つが原因だ。
【問題①】なんだろう、公式でAHディスるのやめてもらっていいですか?
今回の動画で一番物議を醸していたのが河野氏のインタビューパートの一節(8:09~、および12:00~)で語られる「AHやらかし話」だ。
筆者は最初にこれを聞いた時、「あーまたいつもの話ね」程度にしか思ってなかったのだが、Twitterを眺めていると「『海外向けに作って失敗した』は海外のファンに失礼では?」「AHには好きなところもたくさんあるのに、いつまでこの話してんの?」などなど、散々な言われようだった。
筆者自身、開発者自らがAHを「失敗だった」と、事あるごとに連呼するのは如何なものかと、ずっと思っていた。
筆者が特に不満、かつ今後を考えると不安で仕方ないのは、AHを「失敗した」「間違いだった」とか、転じて「AHの反省を活かして(7などの)新作を作った」という話はするが、AHの"何を"失敗/間違いと認識し、以降の作品でそれを"どう"改善したのかが全く語られていないという点だ。
これについては長くなるので記事を改めたいと思うが、AHには問題点が山ほどあった一方で、次回作以降での進化や発展を大いに期待できる素晴らしい要素も沢山あったのだ。
AHの良い所も、悪い所も全て一緒くたにして、「駄作/失敗作」とラベリングされたゴミ箱に雑に放り込んで良いはずがない。
最悪、それでもAHで指摘された問題点がきちんと改善されているならまだ良いが、ストーリー最優先で自由度と快適性が失われたキャンペーンなど、改善どころか物によっては改悪されている要素もあるから始末に負えない。
寧ろここ最近の公式による「AHディス」とでも言える行為は、「7という『白鳥』をより美しく見せる為に、AHを『みにくいアヒルの子』にするのが目的では?」と、穿った見方で疑ってさえしまうのだ。
AHにだって、丁寧に育てれば白鳥になれるだけのポテンシャルは十分あったはずなのに、公式に黒歴史みたいな扱いをされてしまっている現状は、AHの"挑戦"自体は高く評価し、今でもたまにPC版をプレイしている筆者にとっては何ともやりきれない話だ。
今後、AHの失敗についてインタビューで触れる機会があるなら、AHの"何を"失敗だったと考えていて、それを今後のタイトル開発に"どう"活かすつもりなのかまでを、是非とも聞かせて頂きたい。
【問題②】なんだろう、無意味に期待煽るのやめてもらっていいですか?
個人的に上記のインタビュー以上にガッカリしたのが、番組の後半に流れた各種動画パートだ。
河野氏と下元氏へのインタビューが終わった後、インタビューパートのMCも務めていた百花繚乱氏が、ジャ○ネットた○たよろしくアソビストアで販売されているエースコンバットの各種商品を紹介する映像を挟み、河野氏がZEROのアナログ盤をレコードにかけ再生する宣伝動画が流れる。
ここまではまだ良かったのだが、問題はこの後。
なんと唐突に、昨年の8月に開催された25周年記念オケコンより「ZERO」の映像が流れ出したのだ。
この流れを見た多くのエース諸氏はこう思ったはずだ。
「円盤か? オケコンの円盤来ちゃうのか???」
そうしてオケコンBD発売の報が最後に出るのを期待して見続けるのだが、「ZERO」の演奏が終わったタイミングでアナウンスなども一切なしに映像は終了してしまったのだ。(!?)
その後は、今年の1月に、7の発売3周年を記念して公開されたDJ企画動画第3弾より「Dark Blue」と「Pensées」が流れ、そのまま番組自体が終了となる…
ハァ.…(クソデカ溜息)
誰だよ、この番組構成考えたの…
ふざけんなよ…!
こちとら冒頭でも述べた通り、大した情報公開は無いだろうと踏んでわざわざハードルを下げて観ていたのに、無意味に期待を煽られて有頂天になった所を崖から一気に突き落とされるとは恐れ入る。
本件に限らず前々から感じていたことだが、どうにもエースコンバットの開発チームにはファンの期待をいたずらに煽る癖があるように見えてならない。
如何にも意味ありげな映像や演出で、ファンに豪華な鏡餅を連想させておいて、実際に出てきたものがサ○ウの切り餅並みのショボさというオチが余りにも多過ぎるのだ。
いや切り餅でも、なんなら食パンの耳や米粒でも出て来るだけまだマシで、今回みたいに真っ白なパズルのピースを必死に組み立てたら、本当にただの真っ白なパズルが出来て終わりだった、なんてオチもザラだ。
勿論、公式がばら撒いた真っ白なパズルのピースを自分の妄想や願望で繋ぎ合わせて、そこにクソデカ鏡餅を描いて勝手な期待をしてしまうファン(筆者含)にも問題はあると思うのだが、そもそもこんな事になっているのは、他ならぬ公式が前後のコンテキストをガン無視してパズルのピースを思わせぶりな顔しながらばら撒いているからであり、完全に公式の身から出た錆、自業自得である。
こちとら別に「さっさと新作発表しろ!」とか急かしている訳じゃない(本音では早く出して欲しいが無理なのは重々理解している)のだから、せめて情報公開に当たっては前後の流れと、そこからファンが何を想起するかをもう少し思慮深く想像した上で進めて頂きたい。
まとめ
以上が、筆者が今回の動画で思った率直な感想(というよりほぼ愚痴)である。
冒頭でも述べた通り、開発チーム的にはファンを少しでも喜ばせたいという「善意」でこの番組を制作、配信したのだろうという事は重々理解しているつもりだ。
だが、正直この番組の制作に時間を割くくらいなら、事前に公式Twitterで「TGSでの新情報公開はありません。新作は鋭意制作中なので今しばらくお待ちください。」みたいな「おことわり」を入れて、後は新作の企画開発に注力するなり、ゆっくり休んで英気を養うなりして頂いた方が100万倍マシだった。
次にこの手の映像が公開される時は、今回のような全く嬉しくないサプライズではなく、心の底から拍手喝采を送れるような、良い方向でのサプライズが来ると信じて、この記事の締めとしたい。
余談(と宣伝)
※ここから先はエスコンとは全く無関係の話題になるので、興味のない方は読み飛ばして頂きたい。
さて、後味の悪い話ばかりだとアレなので、個人的に嬉しかった出来事も共有しておきたい。
冒頭の動画が公開された9月17日(土)は、筆者にとって恐らく一生忘れられない出来事が2つも起こった素晴らしい1日だった。
一つは、「トップガン マーヴェリック」の累計鑑賞回数20回を達成した事。
そしてもう一つは、CDTVライブ!ライブ!フェスティバル! 2022 Day1に現地参戦できたことだ。
このライブを端的に表すと「出演アーティスト間の絡みがより濃厚になったプチバンナムフェス」だ
このライブは、「アイドルマスター」「ラブライブ!」「アイカツ!」というバンナムの誇る3大アイドルコンテンツが共演する超豪華ステージであり、しかも3コンテンツのキャストが一堂に会するトークパートまで用意されている。
特にこのトークパートが正に"胸熱"のオンパレードで、作品の垣根を超えた意外な繋がりや、シリーズファン待望の絡みに、筆者は最初から最後まで体の震えが止まらなかった。
ライブパートも大変素晴らしく、特にカメラワークはTBS主催という事もあり、テレビ屋の名に恥じない圧巻のクオリティとなっている。「ライブ」というよりは「音楽番組」といった感じのカメラ割りが新鮮で印象深かった。
このライブは配信もされていて、アーカイブは9月24日(土) 23:59(購入は同日21:00締切)まで視聴可能だ。しかも価格は税込2,900円、手数料等諸々込みでも3,500円未満という、この手のライブの配信チケットとしては破格の値段だ。※現在は配信終了。円盤出してくれよ頼むよ~
以下3作品のいずれか一つでも知っている、もしくは作品やキャストに興味があるという方は今すぐこちらから配信チケットを購入し、視聴して頂きたい。絶対に後悔はしないと保証する。
特にLiella!だが、今後は2期生の4人を加えた9人体制での活動が基本となっていくため、今回のライブが5人でのパフォーマンスをじっくり堪能できる最後の機会になる可能性が非常に高い。1期生が好きなライバー諸氏は是非その目に焼き付けて欲しい。
それにしても、2年前の春にVtuberの配信をきっかけにシャニマスを始め、今年に入ってLiella!のライブやファンミに行きまくっていた筆者を狙い撃ちしたような組み合わせには意表を突かれたし、それで実際行ってみたら、以外にもアイカツ!にカッコいい曲が多くてまた度肝を抜かれた。こういう事があるから合同ライブは面白い。
バンナムはその資本力を活かしてもっとこういうライブを沢山やるべきではないか?
そう思う今日この頃だ。
そんなこんなで個人的には最高に充実した、幸せな1日だったのだが、それだけに一番の推しコンテンツであるエースコンバットでケチが付いてしまったのが大変残念でならない。
二度とこんな思いはしたく無いので、本当によろしく頼むぞProjectACES…!!!
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