2-7triple draw 考察 J-low 1draw vs pat
今回の記事は2-7tdについて中級者向けの内容となっています。
2-7tdをプレイ中、しばしば議論される話題があります。
ヘッズアップのリバーにおいてIPでJローを持っている時、OOPの1枚チェンジに対してパットするか否か
「チェンジするほうがよい」という意見をよく耳にしますが、自分なりの考えをここでは説明していきます。
Jローは相手の1枚チェンジするハンドに対しておよそ50%の勝率があり、50%以上であることのほうが多いです。以下はPoker Odds Calculator(http://twodimes.net/poker/)の計算結果です。気になる方は実際にいくつか計算してみることをお勧めします。
ポーカーではEQが同じ場合、EVはレンジがポラライズされている(ナッツを一方的に持っている)側の方が高くなります(ポジションの優位がこれを打ち消す場合もあります)。
1チェンジ vs Jパットでは当然1チェンジ側にナッツが含まれ、よりポラライズされたレンジであるといえるでしょう。
また、1チェンジ vs 1チェンジではレンジによる差はないと言ってよく、この場合ポジションのあるipのEVはoopのEVよりも勝ります。
つまり、チェンジしてもしなくてもEQがさほど変わらないため、よりEVの高くなる1チェンジにアクションが依ります。
また1チェンジすることでベットするインセンティブが生まれ、相手がミスをしやすければしやすいほど1チェンジが優勢になると考えられます。具体的には、オーバーフォールドをする相手に対してブラフ頻度を増やすといったエクスプロイトが可能となります。
例外として "チェンジ後のカードを確認せずチェックする相手" に対してJローをチェンジする必要はありません。チェックバックすることで50%のEQを捨てることなくショーダウンすることができるからです。100%チェックする相手に対しては、よほどのリークがない限り100%チェックバックでいいでしょう。
まとめると、
Jローはチェンジするほうが良い。100%チェックする相手に対してはJローはパットする。
ということが言えます。
今回の記事ではチェンジ判断についての内容を取り扱ってみました。次回以降の記事ではKQ64ゲームというトイゲームをPiosolverで解析した結果をもとに、2-7tdのリバーでベットすべきハンド、チェックすべきハンドについて考察していこうと思います。
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