【badugi】ブロッカーについて考える
Twitterで以下のようなアンケートを取ってみました。
AsAh2s3cとAsAh2c3dはどちらも3triで一見同じハンドですが、実は微妙に違います。表にしてみると違いが分かりやすいかもしれません。
私が用意した正解は①のAsAh2s3cです。僅かながら①の方が相手の強いハンドをブロックしている量が多い為です。細かいけど意外と馬鹿にならない、そんなバドューギのブロッカーについて今回は考えてみました。
ブロッカーについて考えるといっても、「ナッツをブロックしてるハンドは強いので強気にプレーしよう」などといった漠然とした主張では味気ないですね。まずは4以下4枚の全てのスートと数字の組み合わせのパターンごとに、ブラフキャッチハンドを4tri+と仮定し、それらの通り数を数えてみました。
1番右と右から3列目が先ほどのクイズのハンドとなっているので気になる方は詳しく確認してください。
どの組み合わせも、何もブロックしていない時と比較すると約2,500~3,000combo相手の強いハンドをブロックしています。低い数字を抑えていることはbadugiにおいて重要そうですね。
さて、As2s3s4s,AsAhAcAdといったハンドは他のハンドに比べて相手の強いハンドをより多く削っていることがわかります。こういったハンドをブラフハンドとして挙げている話はここから来ているのだと思われますが、私はそうは思いません。イメージとしては、NLHのプリフロップで「A2oはAAを抑えているから3betや4betに回せる」といった主張に近いものだと思っています。相手の強いハンドを多くブロックしているという点では確かに優秀ですが、そもそもレンジ外のハンドなのではないでしょうか。
チェンジ枚数に着目してみます。
上の表はチェンジ枚数ごとに
赤・・・0枚
橙・・・1枚
青・・・2枚
緑・・・3枚
で色分けしています。
多少のばらつきはありますが、ブロッカーごとでそれほど違いはありません。
チェンジ枚数が少ない方が当然EQが高いので、3枚チェンジする必要があるハンドをレンジに組み込むくらいなら、2枚チェンジを優先的にレンジに組み込みたいです。ブロッカーとして十分優秀でありかつドローで戦えるハンドが存在するので、わざわざドローのEQを最初から放棄したハンドをレンジに組み込む必要はないと考えています。
プリフロップからパットブラフで参加するハンドがなくなるじゃないか!と主張する方もいますが、プリフロップからEQが限りなく0に近いハンドでパットブラフを行うのではなく、レンジの下限をブラフに変えれば良いと思います。
また、2チェンジハンドをプリフロップにおけるブラフハンドとみなし、コールされたらブラフを諦めてチェンジに回すと考えることもできるでしょう。
今回はブロッカーによるプリフロップのブラフハンドについて簡単に書きましたが、ドロー前後でも似たようなことが言えるので深掘りするとbadugi全体を通しての解像度が上がるんじゃないかなと思っています。
より重要で先に覚えるべきことはたくさんありますが、badugiを突き詰めていく上でブロッカーは避けては通れないでしょう。