板前の常識は世間の非常識 続暴力編
調理場内の指導的暴力について考える。続編
以前、僕は基本的に「今は」暴力に反対と以前書きました。
ただ、まるっきり殴らず指導しない訳ではない。
特例が2つあると考えてます。
先ず1つ目。
調理場は危ない物が沢山あります。
包丁、揚油、熱いお湯、すりこぎ…あげたらキリがない。
これで遊んでる若い子や、包丁扱ってる時に視界を遮って物を渡すアホや、揚げ物揚げてる横で水バシャバシャするアンポンタンや、
焼き上がりそうな焼き物焼いてる後ろを無言で通るバカなどだ。
要は気遣いがないの。誰かが手を切ったり火傷したり、はたまた料理が壊れてお客様に迷惑がかかったりする事で「急」を要する時にとっさに叩く。
ピンポイントで叱らないとわからないから。
で、営業終了後の落ち着いた時に呼んで理解させる。
説得ではない。
板前の非常識の中にもこの世界では守らなければならない非常識も存在する。
理不尽でも理解しないと生き残れないからだ。
二つ目。
三回指導しても出来ない時。
僕はこれを怒りの三段活用と呼んでいる。
先ず何かあったら先輩が叱る。
(と、同時に先輩の事も裏で指導する。
間違いが起きる前に止めるように)
次はその上が叱る。
それだもダメなら引っ叩く。
1度目であまりキツく叱ると萎縮して又同じ失敗を繰り返す場合があると考える。
勿論、同じ失敗でもタイミングや状況を加味した上で一回飲み込んでから叱らなければならないと思う。
一回で無理なら十回、それでもダメなら百回と練習はするが、それはお客様に出す前の話だよね…
とまあ、こんな感じ。
賛否あると思いますが…