米つくりと日本人 サキホコレ「秋田米」
佐々木希さんがイベントで発表してくれた、秋田米の新品種が「サキホコレ」と命名された。
食味にこだわり、
・白さとツヤが際立つ外観
・粒感のあるふっくらとした食感
・深く上品なうまみ
を特徴としていて、秋田米のフラッグシップ(=最高級)の立ち位置として、令和4年産から正式にデビューする予定らしい。
このお米を食べて、佐々木希のような「秋田美人」がどんどん生まれてくる… ことを期待したい。
希さんいわく、「しったげうめぇ」らしいので早く食べてみたいものだ。
今の秋田の看板米は「あきたこまち」で、これは「コシヒカリ」が母で、「奥羽292号」を父に持って、長い年月をかけて作られた品種らしい。
平安時代の美人で名高い「小野小町(おののこまち)」にあやかって命名された、1984年デビューのお米。
それから36年経っての新品種の誕生だ。
https://common3.pref.akita.lg.jp/akitamai/
秋田の文化は“米つくり“と共に発展してきたものが多くある。
「竿燈まつり」は五穀豊穣を祈って稲穂をかたどった提灯を上げているのだし、「かまくら」は米つくりに欠かせない水の神様に祈りを捧げるもの。
さらには「曲げわっぱ」は米びつ用に作られたものだし、米を原料とする味噌、醤油、日本酒の発酵文化も多くある。
「米つくり」は、そのまま日本の“文化“なのであって、他国の“産業“としての米つくりとは格が違うのだ!
それにしても…
「日本人」という民族は大したものだ。
保存がきいて、主食としてはおそらく最高の「米」という植物は中国から渡ってきて、3000年前に福井で作られていたことが分かっているらしい。
それから、日本全国、津々浦々で米は作られるようになった。
日本では生産量だけではなく、“味“にも改良が加えられて、今では世界で一番美味しいお米を食べている国となった。
今は少し元気がなくなった日本の工業でも、最初は他国から入った製品が、日本で改良が加えられて世界一になったモノが数多くあった。
工業の世界にも、長く続けてきた「米づくり」の経験、DNAがうまく作用していたのかもしれない。
今の時期、冬の季節の田んぼには、落穂をついばむ白鳥の姿くらいしか眺める景色は無くなるのだが、
・春の水を張った水田の水鏡
・夏の青々と広がる草原のような景色
・秋に黄金色の稲穂が風の道を作る情景
と、田舎の田んぼはどの季節でも、心に触れる景色を作ってくれる。
きっと、脈々と続けてきた「米つくり」の文化や景色が、もうきっちりと我々の心の中に残っているからなのだと思う。
“キュン“と心に触れる景色の体感に、是非に「田舎にお越しくださいませ🙇♂️」
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