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ときのそら 6周年アコースティックライブ 感想~5+1年目の物語~

概要

本noteは9/7に開催された、ときのそらちゃんの6周年記念ライブの感想を、
筆不精のそらともがしたためたものになります。

非常に拙筆のため、読みづらい文章となることご了承ください。


初めに


本項はライブ開演前~リアタイ後の所感をまとめてあります。
完全に備忘録なので読み飛ばしてください


正直に書くと、私は本ライブが始まる前に久々に緊張していました。
というのも、今回のライブが「アコースティックライブ」ということで、これまでのライブとはかなり毛色が違うと感じていたからです。

アコースティックというと、椅子とかに座ってしっとり歌い上げる…みたいなイメージだったので、セットリストは落ち着いた曲に限られるのか、映像としてどのように見えるのか、など、期待と不安半々で視聴を始めたのを覚えています。

しかしそんな不安も、1曲目が始まった瞬間にすべて消し飛び、興奮へ変わっていました。
この衝撃はひとえに「圧倒的な歌唱クオリティの高さ」に尽きると思います。
ステージングなどの質の高さはさることながら、歌声だけでライブとして成立するボリューム感とクオリティには感嘆の一言でした。


上でも書いた通り、どの楽曲にも非常に感情を揺さぶられましたので、ここからは各楽曲の感想をまとめていきます。

1. ケ・セラ・ソラ!

1曲目からアコースティックライブとしてはかなり意外な選曲だな、と思う反面、全体を通してみると納得の選曲になっているなと感じました。
ケ・セラ・ソラ!といえば、ライブ感を突き詰めたようなPOPS楽曲だと思うのですが、アコースティックにするとアップテンポなボサノバのような、1曲目に入れても重くない曲調に変化していたのが印象的でした。

落ちサビ(ラスサビ直前の静かになるとこ)の雰囲気が、いつもだとラスサビに向けて盛り上がる準備をするような雰囲気なのが、すごくしっとりとした、聴かせるパートになっていたのも非常に良かったと思いました。

2. ピッとして!マーマレード

若干原曲よりBPMが低めだからか、いつものピッとマ!以上に歌声の厚みがしっかり伝わってきました。
アコースティックは性質上音数が少ないので、どれだけ歌声でカバーできるかが大事だと思うのですが、そらちゃんの歌声は芯があって発声が良いのですごく相性がいいなと感じました。

特にサビのパフォーマンスで、小さくMVのダンスを再現していたのがとてもかわいくてお気に入りです。

シンガー的な活躍はもちろんのこと、アイドルとしてダンス等のパフォーマンスもますます魅力的になっているのが良いなぁと思ってます。

3. Chu-Chu-Lu

こちらの楽曲はCD音源に、今回のギタリストである村山遼さんが参加されていたとのことで、すごく親和性の高いアレンジになっていると感じました。
そらちゃんのしっとり豊かな歌声、かわいい歌詞、暖かいギターの相乗効果でとても聴きごたえのある楽曲でした。

そらちゃんのオリジナル楽曲の中ではかなり低音寄りの本曲、この曲では特にそらちゃんの成長が如実に感じられました。
以前から低音に苦手意識を持っているみたいですが、ここ数年でかなり低音側もしっかり出るようになっているのでは、と日々の歌枠やカバー動画で感じていました。
5年目を超えて、これからは低音も魅せていくというそらちゃんの信念を感じるパフォーマンスでした。


ここまではギター演奏でアップテンポ寄りな路上ライブパートを、そしてここからはピアノ演奏でしっとりミニステージライブになります。
後日おこなわれた振り返り配信では、このパートは1stワンマンライブ『Dream!』がおこなわれたVeats Shibuyaをイメージしたステージになっているらしく、当時の感動を想起するステージングになっていてとても良かったです。


4. ポラリスソラリス

「ポラリスソラリス」が収録されているアルバム『Sign』がリリースされたのが丁度一年前、5周年でした。
リリースされた当時、この曲を聴いた時にそらちゃんの歌がこれまでとは一線を画す次元に到達したな、と感じていました。

そこから一年、6年目の集大成として歌われるポラリスソラリスは、彼女の一年間を込めたような歌唱でした。
美しく真っすぐで、気持ちよく伸びやかな歌声は以前にも増して情感に満ちていて、ライブ歌唱であることを忘れてしまうほどに芸術的でした。

改めて、そらちゃんの歌声は壮大さのようなものを感じる、唯一無二な歌声だなと感じました。

5. コトバカゼ

アコースティックver.の音源もピアノアレンジだったので、すごく耳馴染みのあるメロディだった半面、よく聴いているので内心求めていたハードルも高かったように思います。
そのハードルを軽々と越えてきたのでリアタイ時衝撃を受けました。

コトバカゼの歌詞に込められた恋のもどかしさや切なさを、力強く、そして愛おしげに歌う様は、まるで歌劇を見ているようでした。
歌声一つで世界観を作る、まさしくアーティストとしてのときのそらを強く魅せつけてくれました。

6. 好き、泣いちゃいそうだ

こちらもアコースティックver.の音源が配信されていますが、そちらとはかなり趣の違った仕上がりになっているなと感じました。
聴いていて胸が締め付けられるような、感情を揺さぶられる歌い上げになっていました。

今回の好き泣いは、いつもよりそらちゃんのエゴというか、感情が強く乗っていたのではないかなと感じています。
前述の振り返り配信で、今回のライブはそらちゃんがやりたいことを詰め込んだと言っていた通り、この曲はかなりアレンジの雰囲気や歌い方に拘っているのではないかなと思います。
「好き、泣いちゃうぐらい」に歌詞が強い想いを持っていて、それを真っ向から歌い上げるそらちゃんの強い想いを感じられました。

7. Shiny Smily Story

場所を移していつものステージでのSSS、アコースティックver.で聴くSSSはいつもより歌声が凛々しく聞こえました。
もちろん音数が減ってそらちゃんの歌声が強調されているのはあると思いますが、それ以上に芯のある歌い方をしていたように感じました。

あくまで推察の域を出ませんが、アコースティックライブ用の歌い方(声と少数の楽器で音楽として成立させるための歌い方)をしていたのではないかな、と思いました。
特にこの一年で感じる機会が増えましたが、最近のそらちゃんは上手に、全力で歌うだけでなく、「ステージの目的、雰囲気に合った歌い方」ができる、する余裕が出てきているように感じます。
これからのライブは、セトリ、演出に合わせたより魅力的な表現を魅せてくれるんじゃないかな、と未来のライブに期待が止まりません。

8. Prism Melody

この曲をそらちゃんが歌うのがすごく新鮮(実際Link Your Wishでの合唱以来みたいです)で、聴いていると歌唱前に言及があったように中低音域が多くて難しいんだろうな、と感じました。

ただ日々の歌枠等を聴いているとよくわかるのですが、最近のそらちゃんは低音域が安定しているのはもちろん、低音があっても選曲したりとかなり低音を歌う事への慣れ、自信がついているように思います。
この選曲は、そんなそらちゃんの「技術だけでない成長」を如実に表しているように感じています。

あとそらちゃんのライブでアーティストさん、奏者さんがいらっしゃるときにメンバー紹介が入るの、個人的に非常に好きです。
各々の奏者さんのソロパートで楽しませてくれるのがとても気に入っているので、ぜひ今後も見たいなぁと思ってます。

9. Our Bright Parade

元々この楽曲が持っているクライマックス感を、アコースティックギターとピアノ、そしてそらちゃんの歌声がますます引き立てていたなと感じました。
楽曲自体のパワーが強く、ともすれば押し負けかねないこの曲を、そらちゃんは持ち前の歌声の力強さ、伸びやかさ、表現力で十二分に活かし切るのが流石だと思いました。

6周年の、そらちゃんが歩んだ物語のトリを飾るのにふさわしい、圧巻の歌声でした。

総括

6thライブが終わって、まるで映画を1本見終わった後のような満足感と達成感を感じました。
それはライブの構成がストーリー仕立てになっていることに加えて、『この一年』のそらちゃんを色濃く示していたライブだったからだと思います。

私はそらちゃんにとって、昨年迎えた5周年および5th Anniversary Live『宇宙と時空のミルキーウェイ』は一つの大きな節目、到達点であったと思っています。
Signに収録された楽曲のクオリティやライブで披露された歌声、パフォーマンスは本当に素晴らしく、どちらも十分に満足な内容でした。

しかしそらちゃんはそれからの1年間で、新EPの『Beyond』やフェスなどを含むイベント、カバー楽曲への挑戦などを経験しました。
それらの歌との向き合いを経て、感情表現や歌唱への自信を身につけ、それをこのライブにぶつけ、前述ライブの興奮を塗り替えるほどの衝撃を、そして聴く人を圧倒する今回のライブに繋がったのではないかな、と考えています。
歌声一つでライブの世界観を、物語を創り出すことのできる、まさに「アーティスト」と呼ぶにふさわしいアイドルだと思います。

今回魅せてくれた「5周年+1年の物語」というライブが、これから先2年3年とずっと続いていくことを祈って筆を置かせていただきます。
遅くなりましたが、6周年おめでとうございました!

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