水晶機巧新規があまりにも神な件について
こんにちは、僕ヘルカッパーです。
今回は水晶機巧(クリストロン)というあまりにも問題があるテーマについて解説します。
...という記事を書こうと思っていたのですが、先日公式からこのような発表がされました。
はい、突如として水晶機巧に新規カードが発表され、水晶機巧界隈に激震が走りました。
で、もう言っちゃうんですがこの新規全部神です。
というわけで、この感情を皆に押し付ける分かちあってもらうために、従来の水晶機巧がどんな惨状であったのか、そして新規がどれだけ素晴らしいのかを解説していきたいと思います。
多少は既存の解説もはさみますが、既存のカード効果だけは軽く読んできてくださるとより楽しめるかと思います。
あと、あまりの嬉しさにテンションがおかしくなっているのは目を瞑ってください。
今までの水晶機巧
水晶機巧は何をするかというと、一言で言えば相手ターンシンクロです。
下のシトリィみたいな感じでチューナーの効果で機械族のシンクロを行い、直接それで妨害するorシンクロチューナーを経由して機械族以外や3体以上の素材が必須のシンクロを出します。
非チューナーは①の共通効果と、②で固有の墓地効果を持っているので、これを使ってリソースを循環させていきます。
①の共通効果は、永続魔法や破壊された時に効果を発動できるカードと合わせたいところですね。
サルファフナーは例外で、墓地に残って毎ターンデッキを回す役を担っています。
エースもいます。それも2体も。
では、実際に動いてみましょう。とりあえずテーマカードだけで相手ターンにグリオンガンドを出す盤面を作ってみます。
必要なものはクオンダム(レベル4シンクロチューナー)とシトリィとシストバーンとかですね。
...どうやって用意しましょうこれ。
はい。無理なんですよ。マジで頑張れば盤面にシトリィとレベル3とインパクト・墓地にレベル2非チューナーを用意することで、相手ターンにシトリィ+レベル2でクオンダム、インパクトでシトリィを帰還させて作ることはできます。
要求値は、テーマだけならスモーガー+サルファフナー+レベル3非チューナーみたいな3枚要求、レベル3の枠をスクラップリサイクラーとかにすれば2枚要求です。まあ組み合わせのパターンもほぼないのでまず無理です。
ルートとしてはこんな感じ(ns=通常召喚、ss=特殊召喚、ef=効果)
仮にこれを通したとしても、グリオンガンド1枚で止め切れる相手の方が少ないですし、引きつけたくてもリトルナイトとかいう適当に2体モンスターが並んだだけで出てくる最強カードが牙を剥いてきます。アクセルシンクロの性質上、チューナー効果にチェーンしてリトルナイトの効果を使われるだけでシンクロ召喚が成立しないので終わりです。はい。
また、下級の効果がいずれかターン1であることも非常に厄介で、墓地効果を使うと展開力が足りない・共通効果を使うとリソースが足りない、という状況になります。
また、誘発受けも終わってます。
増G 自ターンはもちろん、相手ターンにも動くので2倍きつい。
うらら つらら。
無限 ドロフェにチューナーに当てられて死
ニビル サルファフナーが2回特殊召喚するのでギリギリ踏む。当然無理。
わらし 終わり
クロウ ハゲ
ロンギヌス タコ
アトラクター 頼むから消えてくれ
うさぎ リトナと同様。天地がひっくりかえっても無理。
(紙ほぼやってないので詳しくは知らんけど、マルチャミーも無理)
という感じで、主要な誘発は全部無理です。
奇跡的にサーチが少ないので、ドロバだけほぼ効きません。
つまり、このテーマは相手ターンシンクロで妨害する墓地リソース系ミッドレンジですが、
・妨害力
・展開力
・貫通力
が不足しています。はい。
ついでにいうと、相手ターンシンクロするデッキなので後手が終わってます。
ここでとあるカードを紹介します。
はい、皆さんご存知の彼についてです。
水晶機巧-ハリファイバー
これは、彼はれっきとした水晶機巧の仲間であるという話です。
まず前提として、下級の共通効果を使うと「ハリファイバー出ない」という話がありますが、そもそもその効果使っても何も起きないので問題ないです。当然縛りがなければ偉かったけど、誤差です。
で、皆さんご存知のチューナーを呼び出す効果と、相手ターンにシンクロチューナーを出す効果があります。
つまり、ハリファイバー=シトリィ+クオンダムです。これにレベル3を添えれば、グリオンガンドですね。
これは私がやっていない時代の話なので伝聞になるのですが、少し前のエクストラゾーンとリンク先にしかエクストラからモンスターを出せないルールでは、シトリィ効果にハリファイバーをチェーンすることでこのレベル3を用意するというテクニックもありました。
裁定として、シトリィの効果処理時にシンクロ召喚が行えない場合(今回の場合はリンク先とエクストラゾーンが空いていない)時は対象の特殊召喚のみを行いシンクロは行わない、という処理になります。
つまり、対象のレベル3が墓地にさえいればハリファイバーからグリオンガンドが成立したということです。
というわけで、ハリファイバーが存在していた時はこのデッキに展開力や貫通力もありましたが、彼はもういません。ハリファイバー使うなら水晶機巧じゃなくていいとかほざいたやつは消します。そういう話はしてねぇんだわ。
新規について
さて、ここまでで水晶機巧の現状については理解していただけたかと思います。
これらを踏まえて新規を見ていきましょう。
無断転載禁止なので、画像・効果は各自で見てきてください。
https://yu-gi-oh.jp/news_detail.php?page=details&id=2045
では、1枚ずつ見ていきましょう
水晶機巧-トリスタロス
神です。
まず①の効果ですが、相手ターンシンクロ界に革命を起こしています。これはなんと、相手が効果さえ使ってくれればいいので自分ターンでも使えます。前述の通りこの手のデッキは後手が終わっていたのですが、ついにその欠点を克服しました。妨害が自分ターン中にも機能するのはもちろんのこと、無限やヴェーラーといった誘発の回避やうらら等の貫通としても使えますし、下級のチューナーを特殊召喚する効果も間接的にマスカンになり得ます。シストバーンやサルファフナーといった墓地効果持ちを素材として送れば、展開の補助にもなります。
その上、シトリィ達と違い2体でシンクロの制限が無いので、直接グリオンガンドを特殊召喚できます。極端な話、トリスタロス+うららの盤面でもグリオンガンドが出ます。
②も当然最強で、シンクロモンスターを破壊する必要はあるものの、今までちまちま1枚ずつ出していたのが嘘みたいに突然カードがめっちゃ増えます。
また、今までのチューナーと異なり2つも効果を持っている上、下級と異なりいずれかターン1もありません。本当に両方使ってもいいんですかこれ???
これ1枚で水晶機巧界隈が大きく変わりましたが、新規はまだまだ残っています。次はトリスタロスで破壊しそうな新規シンクロを見てみましょう。
水晶機巧-エレスケルタス
神です。
レベル7の中継となるシンクロモンスターですね。レベル7の機械族シンクロには妨害のライトニングマスターや戦闘のデストロイサムライはいるものの、中継として優秀なモンスターは今まで存在していなかったので存在からして神です。効果も見ていきましょう。
①の回収効果は非常に優秀で、次のターンに使うリソースを回収することでリソース系のデッキとしての強みをより引き立てています。
③の効果は水晶機巧の中に破壊する的になるカードが増えただけでも優秀ですし、トリスタロスと合わせることで、除外されたトリスタロスをそのまま帰還させたりもできます。
②はおまけです。
残りのモンスターも見てみましょう。
水晶機巧-サルファドール
神です。
①の効果はサルファフナー同様に手札や墓地から出てくる効果ですね。シンプルに継続リソースとしても期待できます。
本命は②で特殊召喚成功時にデッキから水晶機巧カードを2枚まで落としていいそうです。
本当にいいんですか???まあいいらしいので使いますが、当然最強です。既存のシストバーンやサルファフナーはもちろん、エレスケルタスで回収したいカードを落としてもいいです。マジで強いです。書いてあることがそのまま分かりやすく強いカードですね。
モンスターは以上です。残りの魔法罠も見ていきましょう。
クリストロン・インクルージョン
神です。
まず存在が神という話からします。
この子は今まで、この書き方で何故かサーチ先が罠しかありませんでした。
サーチ先増えて良かったねみたいな話じゃなくて、スモーガーの墓地効果がそのターン中の手数になったというのが神です。泣きながら罠持ってきてサルファフナーのコストにしていた過去の自分とは今日で訣別です。スモーガーはアルミラージに対応しているので、そういった面でも使いやすい1枚です。
しかも永続魔法なので、下級の共通効果の的にすることもできます。
では、大本命の効果も見ていきましょう。
①の効果は水晶機巧カードの万能サーチです。
もう神です。永続と合わせたいと言ったのですが、まさにこれです。スネークアイでパライゾス発動から動くと盤面が伸びるみたいな感じです。
しかも③に墓地効果があります。なんと墓地から水晶機巧を蘇生できます。なんと破壊したいカードでもありました。ありえないくらい偉いです。
性質上場に残ることは少ないですが、残った場合の②の効果も非常に優秀です。リンクリボーとかで擬似的に戦闘耐性がついているマスカレーナの強さを想像すればわかりやすいと思います。
スモーガーが8年間待ち続けた魔法カードは最強でした。待った甲斐があったものです。
最後の罠も見てみましょう。
水晶機巧-クラスター
②の効果で除去です。シンプルですが非常に嬉しい1枚です。何故なら今までの罠は全て展開効果で、妨害は1枚もなかったからです。妨害を色んな場所に散らすことが非常に大切なのは皆さんご存知の通りで、水晶機巧もそれができるようになりました。また、増Gを受けた時のストップ先としても優秀です。
①はインクのシミ...と思うかもしれませんが、実は私としてはこっちの方が嬉かったりします。
何故かと言うと、リトルナイトとかいう化け物の存在です。少しだけ話しましたが、こいつがいるだけでシンクロ召喚が行えず全てが崩壊します。こいつ1枚いるだけでマジで勝てません。
でももう大丈夫。クラスターがあればリトルナイトは何もできません。クラスター自身も除外されないので安心安全です。
おまけの展開例
新規が如何に素晴らしいかは語り尽くしたので、実際にこれらを使ったらどんな感じに動けるのかの一例として、インクルージョン1枚からの動きを紹介します。(ns=通常召喚、ss=特殊召喚、ef=効果、Ss=シンクロ召喚、Ls=リンク召喚)
はい、なんか凄い伸びましたね。
今回はレギュラスを添えることで万能無効を構えつつシトリィとトリスタロスで相手ターンシンクロの準備、さらにインクルージョンを回収して次ターンに備える形を取りました。
しかもこれ、召喚権未使用の1枚初動なので、もっと伸びる可能性が全然あります。今後の研究に期待です。
紙の方の誘発事情はイマイチ分かりませんが、構築は純構築ならこんな感じの雰囲気なのかなと思ってます。(サイドラ系が新規の代わり、デスデーモンが新規シンクロの代わり)
ここから厚くするかメインギミックを削って誘発を追加する感じになりそうです。
ケルビーニも初動になるので、3軸のギミックと組み合わせる形なども良さそうです。
この先の水晶機巧の発展に期待しつつ、以上で解説を終了させていただきます。
ご覧頂きありがとうございました。