【MD】クリスタル・ポテンシャル【マスター1】【水晶機巧】
はじめに
こんにちは、僕ヘルカッパーです。
今回は水晶機巧(クリストロン)でマスターtier1に到達した記念に構築の解説記事を書きました。
そもそも水晶機巧って?
まずは構築の解説の前に、「水晶機巧はハリファイバーしか知らないよ」という人のために少しだけ水晶機巧がどんなテーマなのかを解説します。(本当に基礎的なことしか書かないので、もう知ってるよという方は目次から「構築」のところまで飛ばしても大丈夫です。)
水晶機巧は水属性機械族で統一されたテーマであり、主にシンクロ召喚を行うテーマです。
チューナーは3種類存在し、それぞれが手札・墓地・除外から素材となるモンスターを特殊召喚して機械族のシンクロ召喚を相手ターンに行う効果を持っています。
非チューナーは基本的に2つの効果を持っており、1つ目が自分の表側カードを破壊してチューナーをデッキから特殊召喚する共通効果、2つ目は墓地の自身を除外してサーチや特殊召喚を行う固有効果です。例外として、サルファフナーは端的に言うと手札の水晶機巧をコストにしてデッキから水晶機巧を特殊召喚する効果を持っており、これを毎ターン使うことで継続リソースとしての役割を担っています。
シンクロモンスターはシンクロチューナーのクオンダム以外は召喚時の効果を持っており、相手ターンにこれらを出して妨害するデザインとなっています。
まとめると、相手ターンシンクロで妨害をしながら墓地リソースで継続的にアドを稼いでいくデッキです。
デッキとしてのコンセプトはしっかりしていますが、このテーマには問題点が3つある。(今週の3つ)
1つ、非チューナーの効果がいずれかターン1であること 。チューナーを呼ぶと墓地効果のアド稼ぎができなくなるし逆もまた然りだ。
2つ、非チューナーの共通効果を使うと縛りがつくこと。使用後はエクストラから機械族シンクロしか出せなくなる。シンプルにキツイ。
そして3つ、これが一番の問題だ。水晶機巧を重ね引きしてもほぼメリットがない。
というのも、横に展開する効果を持っているのがプラシレータとサルファフナーだけなのです。その上手札から効果を使えるのはサルファフナーのみなので、2枚くらいならともかく3枚や4枚水晶機巧を引いても何枚かは手札に抱えたままエンドになりがちです。そして昔のテーマかつリソース系のため当然妨害はそこまでできず、だいたいは貫通されてそのまま負けます。
構築
この事から水晶機巧の特徴としては
・水属性機械族である
・墓地リソースを利用する
・相手ターンにシンクロを行う
といったことが挙げられます。デメリットとしては、
・展開力があまり無い
・妨害力もあまり無い
・重ね引きがあまり強くない
といったことが挙げられます。
以上を加味して、今回使用した構築はこちらになります。
コンセプト
この構築のコンセプトは、豪雨の結界像で相手の特殊召喚を封じ、水晶機巧を結界像の保護と結界像下でのリソースとして使用することです。
水晶機巧単体では1~2妨害程度しか作れないので、実質1億妨害の結界像を採用しました。環境的にも豪雨の結界像は非常に刺さりがよく、水晶機巧が水属性であることを有効に活用できます。
また、墓地リソース系のデッキで重ね引きが強くないという点から、デッキを厚くして重ね引きの確率を下げつつ墓地肥やしギミックを入れる形を取りました。この際にホルスやティアラメンツ、隣の芝刈りといった1枚のパワーが高いカードを採用することで、出力不足も補うことができます。
採用カード
続いて採用カードについての解説に移ります。
水晶機巧-シトリィ
今回の主役その1。墓地のプラシレータとシンクロしてクオンダムを出す。ホルスと合わせて10シンクロを作ったり、相手ターンにエルフで釣り上げたりと小回りが効く非常に優秀なカード。
前述の通り水晶機巧を引きすぎると逆に動けないので、水晶機巧の採用枚数については基本的に複数欲しい・落ちて嬉しいカードは2枚、それ以外の1枚で十分なカードは1枚としています。
水晶機巧-プラシレータ
シトリィの相方。①の効果で自身を破壊しながらシトリィを出すことで、コンパクトにクオンダムに繋ぐことができる優秀なカード。
水晶機巧-シストバーン
墓地効果で任意の水晶機巧モンスターをサーチできる非常に優秀なモンスター。素引きしてもホルス等のコストになり、墓地に落ちてもリソースになってくれるのでこのデッキで1番優秀。水晶機巧の中では唯一3枚採用してもいいかなと思っているカード。
水晶機巧-スモーガー
墓地効果で罠サーチができ、後述する結界像を守るためのプランでも役立つカード。ホルスのコストにする際、シストバーン→スモーガー→罠とサーチすることで1枚が3回分のコストになるのがたまに役立ちます。
水晶機巧-ローズニクス
他の水晶機巧はコンボ前提ですが、ローズニクスだけは単体で落ちてもトークン生成の仕事ができます。
アネモネを作る時やレベルの微調整の時に役立ちます。
水晶機巧-サルファフナー
基本的にはプラシレータを特殊召喚してシトリィに繋げますが、好きな水晶機巧にアクセスできるので状況に合わせて柔軟に特殊召喚先は変えましょう。
例えば、シトリィやプラシレータが既に墓地にいてエルフにアクセスできる時はここからシトリィに繋げる必要が無い、みたいな感じです。基本的に自身を破壊しますが、素引きした架け橋とかも伏せておけば割れることは覚えておくとたまに役立ちます。
クリストロン・インパクト
シトリィでプラシレータとクオンダムを作った後に除外からプラシレータを特殊召喚することでブリューナクに繋げることができます。1枚採用だとたまに落ちて困りますが、エルフでG蘇生やシトリィ+承影でも問題ないので割り切って1枚。
豪雨の結界像
今回のコンセプトでもある最強のカード。
メタビ対面でたまに捲られるのでみなさんもご存知かと思いますが、 場合によっては後手も間に合うGODカードです。
引きたいし落としたいので当然3積み確定。
ホルスギミック
このデッキの重要なパーツなので初動側は最大枚数の9枚採用。種類については最初は4種類、その次は事故率を重く見て2種類を試していましたが、最終的にはジアンの後に10シンクロをしたいという場面が多かったので中間択の3種類としました。ゴミを引くことを許容できるなら4種でも良いかと思います。
また、ドゥアムテフか水なので結界像下でもリソースが一応残るのがたまに役立ちます。
ティアラメンツギミック
召喚権を割くカードがほぼ無かったので、レイノハート3枚で墓地肥やしの最低限の部分だけを入れた形にしていました。マーレだと結界像を落とせる事が後々になって判明したので、レイノハートと入れ替えて採用。今回の構築ではレイノハート:マーレ=2:1になっていますが、1:2の方が良さそう。
氷水ギミック
エジルラーンは勿論ですが、エジルも後手で盤面の頭数を維持しやすく便利でした。エジルは召喚権が被ると弱いので気持ち少なめの2枚、エジルラーンは3枚採用でしたが、1枚を大剣現することでエジルのバリューを上げる形にしています。
瀑征竜-タイダル
墓地肥やしカードしても、墓地から毎ターン復活するリソースとしても優秀なカード。都合よく他ののギミックとバランスよく引くために2枚採用。
亡龍の戦慄-デストルドー
一般的な60GSのような役割は勿論、このデッキではプリマドーナにも繋がるカード。重要度はそこまで高くないので、ついでに落ちてくれたら美味しいくらいの感じで1枚採用。
救いの架け橋・宝玉獣エメラルドタートル
ティアラの素材になるので亀を採用。架け橋は素引きしても捨てる手段がほぼ無いので1枚。
妖精伝説-シラユキ
最強なので3積み。
増殖するG
最強なので3積み。
その他最強カード達も最大枚数投入。
三戦の才・禁じられた一滴
才は号で持ってこれるという点もありますが、都合引くために様々な相手に対応できるようにするために2枚ずつ採用。この枠は環境次第で自由に変えていく枠です。
エクストラについてはティアラやジアンのような誰でも知ってるようなカードは省略し、めぼしいかカードだけ抜粋して解説します。
水晶機巧-クオンダム・氷魔龍ブリューナク
結界像親衛隊です。 基本的にシトリィ+プラシレータでクオンダムを作り、クオンダム+インパクトで帰還させたプラシレータでブリューナクを作ります。今回はエクストラの枠をデッキを回す部分に優先させ、水晶機巧からシンクロする先はこの2枚のみの採用に留めています。
深海姫プリマドーナ
ジアンとリトナで相手のカードを除外することで効果の発動条件を満たし、結界像を直接特殊召喚できます。結界像にアクセス出来ている場合はしストバーンやエジルを出してバロネスや承影、ギュミルに繋げます。
10シンクロ3体
このデッキは特に10のシンクロがだしやすい構築となっているので、
・誘発や捲り札ケアとして使いやすいバロネス
・打点デバフやシトリィと合わせた除去で結界像を守りやすい承影
・単体で結界像の保護と妨害の二択が取れるエジルギュミル
の3種類を採用し、必要に応じて使い分けています。
後は汎用的なリンクや、水縛りの中でも妨害になるカードを採用して今の形です。
不採用としたカード
ここからは逆に、最終的に不採用としたカードについて解説します。
深海のディーヴァ
このカードは1枚でプリマドーナ+相手のカードを除外ができる優秀なカードですが、特殊召喚に対応しておらず素引きでしか仕事をしないため不採用とし、ティアラや結界像に召喚権を残す形にしました。
スネークアイギミック(キュリオス)
60GS等でも使われているギミックですが、エクストラを3枠ほど必要とする点や、結界像との噛み合い、不純物の増加を加味して不採用としました。また、スネークアイまで採用すると一般的な60GSとの差別化も出来ないのでそこも影響しています。キュリオス単体の採用も水3種類が難しいので却下。
ライトニングマスター等の機械族シンクロや、ブリューナク以外の相手ターンに出す除去シンクロ
基本的に機械族のシンクロは結界像の下で動けないため不採用としています。結界像が絡まなかった際は下ブレと割り切って、10シンクロやマスカレリトルナイトで戦う想定です。
クオンダムから出すシンクロ枠としては新旧トリシューラやグリオンガンドが候補ですが、どれも素材が重たかったりレベルが合わなかったりしたので不採用です。
パックビットはレベル調整も比較的容易な上継続リソースとしても優秀なので採用を検討していましたが、持っていない試す前にマスターtier1に到達してしまったので今回は不採用です。入手後に実際に使ってみましたが、ブリューナク程使いやすくは無いものの継続リソースとして優秀なので採用しても良いと感じました。レベルの調整だけは少し面倒です。
氷結界(罠)
一見すると墓地効果で初動をサーチできるカードで、副葬の選択肢としての採用ができるように見えます。実際に筆者も最初は採用していました。
ですが、このカードを実際に使用したことで勝てた試合が無かったので不採用としています。
具体的には2パターンに分類でき、
・そもそも使わなくても勝てたであろうデュエル
・初動や墓地肥やし足りていない状態で使ったものの、妥協盤面にしかならずに3ターン目で縛りがキツくて負けたデュエル
となり、これなら不要だと判断しました。
魔海城アイガイオン
ホルスからプリマドーナの除外を確保する役割でしたが、ホルス4種を採用することによる事故のリスクや、ジアン+リトナの方が使いやすい点から不採用になりました。ホルス4種採用ならサブプランとしても使いやすいのでありかもしれません。
展開ルート
(固定の展開ルートは)ないです。初手を見て、墓地に落ちたカードを見ながらノリで回しましょう。
最後に
最後にこのデッキの1番重要なことについて語ります。それは、都合よく引くこと です。
60GS系のデッキは性質上、どうしてもある程度は都合のいい引きが必要になります。そのため、ある程度都合よく引ける前提で、初手に同ギミックのカードが被って手数が少なくならないような構築となっています。その上で回数を重ねることでマスターtier1に到達した形です。
以上で構築紹介は終了となります。
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