【OCG】ハリファイバーの正統後継者【クリストロン】
みなさんこんにちは。僕ヘルカッパーです。
今回は、最強の新規を貰った水晶機巧(クリストロン)について解説していきます。
※筆者は今回の新規があまりにも嬉しすぎたのでそのままの勢いでOCGを始めたMD勢です。
OCGの環境やマッチ戦(サイド)については軽く触れた程度の知識で書いています。ご了承ください。
クリストロンとは
クリストロンの特徴は大きく分けて3つあります。
1つ、相手ターンにシンクロする。
2つ、自分のカードを破壊しながら展開する。
3つ、墓地リソースでアドを稼ぐ。
順番に解説していきます。
相手ターンシンクロ
クリストロンのチューナー達は相手ターンにシンクロする効果を持っており、これらのチューナーの効果で状況に適した機械族シンクロを繰り出して妨害を行います。
また、アクセルシンクロン等のシンクロチューナーを経由すれば、機械族以外のシンクロを出すことができます。
自分のカードを破壊しながら展開
クリストロンは、下級非チューナーの①の共通効果などで自分のカードを破壊しながら展開していきます。
永続魔法や破壊された時に効果を発動するカードを対象にして展開して損失を少なくしていくのが理想的です。
墓地リソース
先程共通効果を紹介した下級非チューナーですが、墓地から自身を除外して発動する固有効果もあります。共通効果と固有効果のいずれか1つしか使えないので注意が必要ですが、この効果を使ってアドを稼いでいきます。
サルファフナーとサルファドール(後ほど詳しく解説)は墓地に残り続けるので、3ターン目以降はこの2枚を起点に展開していきます。
テーマカードの解説
では、詳しい効果の解説に移ります。
メインモンスター
《水晶機巧-トリスタロス》
最強新規です。
①の効果でシンクロを行い妨害となるのはもちろんのこと、相手ターンだけでなく自分ターンに誘発を打たれた場合にもこの効果を使うことができます。
トリスタロスを置いておくだけで無限ヴェーラーケアになり、うらら等の貫通にもなります。
これだけでも素晴らしいですが、②の効果も神です。実際の展開ルートについては後ほど解説しますが、このデッキの最重要ポイントと言っても過言ではないくらい強力な展開効果です。②の効果を使うとエクストラデッキからの召喚に機械族の縛りがつくので注意。
《水晶機巧-サルファドール》
最強の新規2枚目です。
書いてあるとおりのことが起きて爆アドを生みます。墓地に残り続けるので、3ターン目以降のリソースとしても非常に優秀です。このカードも機械族縛りがつきます。
《水晶機巧-サルファフナー》
既存カードです。長々と書いてあるので基本的な使い方を要約すると、
手札コスト捨てて出てくる→自分を割る→好きなクリストロン出す
です。初動や貫通としては勿論、サルファドール同様継続リソースとしても優秀な1枚です。
《水晶機巧-スモーガー》
サーチ先に非常に強力な魔法(後述)を貰ったので、アルミラージや機械仕掛けの騎士に変換したりすることで初動になります。
初動の魔法を引いている際は罠をサーチして妨害数を増やすこともできます。
《水晶機巧-シストバーン》
スモーガーのモンスターサーチ版ですが、リンク1に変換できないので注意。展開の途中で触れて手数にするのが基本的な使い方になります。
他の下級には、固有効果で手札からクリストロンを出すプラシレータや、トークンを生み出すローズニクスがいます。
この2体は最後に共通効果を使ってチューナーを持ってくるパターンが多いですが、ケアルート等では固有効果を使うこともあります。
注意点として、下級の共通効果の発動後につく縛りは機械族モンスターではなく機械族シンクロモンスターなので、シンクロ以外を使う場合は先に出しておきましょう。
《水晶機巧-シトリィ》
既存のチューナーの代表としてこのカードを紹介。
チューナーはそれぞれ、〇〇から素材となるモンスターを特殊召喚してシンクロを行う。素材は✕✕に送られる。(〇〇と✕✕はそれぞれ固有の場所)という効果を持っており、トリスタロスと違って相手が一切効果を発動しなくても自分からシンクロを行えます。
これによって、ライゼオル等が無言でモンスターを並べてきた場合や直接バトルに移られた場合にも対処できます。
魔法・罠
《クリストロン・インクルージョン》
噂の最強新規魔法です。
このカード1枚から動く場合は①でサルファドールを持ってきてそのまま対象にして破壊します。
既にサルファドールを持っている場合はシンプルに貫通札になります。
それだけではありません。インクルージョンは墓地効果によって墓地のクリストロンを蘇生することもできます。
さらに、インクルージョンは場に残っていれば戦闘からクリストロンを守ることもできます。
ということで、優秀な効果がてんこ盛りとなっています。基本的には①と③の効果を使う展開札となるので、その性質上②の効果の使用頻度は低いですが、このカードが盤面に残っている場合は展開が止まった時の妥協盤面なので、全然役に立つ効果です。
《クリストロン・クラスター》
最強新規4枚目です。②の効果で相手の盤面を除去しながらデッキのリソースを回復するのが非常に強力で、しかも永続なので毎ターン使えます。
これだけでも非常に強力なカードなのですが、一見インクのシミみたいな①の効果が実はめっっっちゃくちゃ偉いです。こっちが本命と言っても過言では無いくらいあまりにも素晴らしいです。
恐らく多くの人は「何を言ってるんだこいつ?」となっていると思うのでどういうことか解説します。
こちらをご覧ください。
現代遊戯王だと結構ありそうな感じの場面ですね。打点はこっちが勝っているのでもう少し様子見しましょう。
おっと、ここでお相手は篝火発動。ポプルスサーチからめっちゃ動いてきました、ちょっとまずいですね。一応盤面には既にレベル2チューナーとレベル5モンスターがいるので、タイミング良くグリオンガンドでフランベルジュあたりを飛ばしたい所です。
お、フランベルジュを持ってくる効果を使ってきましたね。チャンスです。
「トリスタロスの効果発動!デッキからクリストロンを特殊召喚してシンクロ召喚を...」
『チェーンしてリトルナイトの効果を使って、トリスタロスとリトルナイト飛ばしますね。』
「あっ...」
はい、ここからレベル2チューナーを出してもグリオンガンドが出ないですね。仕方なく2+5でライトニングマスターを出して抵抗を試みましたが、当然負けました。
という訳でして、このデッキはリトルナイトがマジで無理でした。トリスタロスは自身を素材に指定しないので本当にギリギリ抵抗できはしますが、他のチューナー達は自身を飛ばされたらそれで終わります。
しかもリトルナイトは効果モンスター2体とかいうハリファイバーよりも100倍緩い条件なのでありとあらゆるデッキから飛んできます。
ではここで、クラスターの①の効果を思い出してみましょう。
①:自分フィールドの「クリストロン」カードは相手の効果では除外できない。
はい。リトルナイト、効きません。
しかもちゃっかり自分も守っているので、リトナの①で先にクラスター除去みたいなことも出来ません。
という訳で、この効果によってクリストロンの妨害をしっかりギリギリまで引き付けてから打てるようになりました。本当にありがとう。
エクストラモンスター
《水晶機巧-エレスケルタス》
最後の最強新規です。①でリソースを回収しつつ、③を活かして破壊される展開の中継モンスターです。
基本的にはトリスタロスの②で破壊して、発動時に除外したトリスタロスを帰還させる動きをします。
この破壊された時の効果はシンクロモンスターは全員持っていますが、それぞれ微妙に範囲が異なり、エレスケルタスだけは自身を蘇生することもできます。
②のデバフ効果はおまけですが、3000ラインまで抜けるようになるので悪くは無いです。
《水晶機巧-クオンダム》
シンクロチューナーなので、基本的には更なるシンクロへの中継モンスターです。他のシンクロチューナーやマスカレーナと違い、バトルフェイズでもシンクロできるのが結構偉いです。
《水晶機巧-グリオンガンド》
クリストロンのエースモンスターで、いわゆるダブルチューニングで出すことができます。素材の数まで相手の場・墓地のモンスターを除外できる効果は非常に強力で、エースに恥じない活躍をしてくれます。
似たような効果のモンスターで対象を取らないトリシューラがいますが、こちらは場・墓地のみを重点的に除外できる強みがあります。
また、破壊された時に帰還させるモンスターは相手のモンスターでもいいので、相手の強力なモンスターを除外しておいてそのまま奪うこともできます。
《水晶機巧-フェニキシオン》
もう1体のエースモンスターで、いわゆるアクセルシンクロモンスターです。素材としてはクオンダム+アメトリクスが1番出しやすいかと思います。
効果からわかる通り、罠デッキ絶対殺すマンです。墓地ごと持ってくので、エルドやラビュ相手に通したら概ね勝ちです。除外なので(通った場合は)フギンや天獄の王のような破壊耐性も貫通します。
破壊された時の効果は死者蘇生で、こちらも結構優秀です。
《水晶機巧-アメトリクス》
①の効果は正直弱いですが、非チューナーのレベル5として貫通やフェニキシオンの素材にしたり、トリスタロスの効果でシストバーンやスモーガーに触れながら出てきて破壊先になってアドを稼いだりできます。
その他相性がいいカード
主要なテーマカードはだいたい紹介したので、相性のいいカードの紹介に移ります。
《瀑征竜-タイダル》
基本的にはスモーガーを落として初動にしますが、トリスタロスやサルファドールを落として貫通札にすることもできます。
相手ターンにシトリィの対象にして除外することで④の効果を起動できるので、複数採用すれば2枚目のサーチも可能です。
《スクラップ・リサイクラー》
召喚権は使うものの、機械仕掛けの騎士で蘇生できるなどの強みがある初動札です。
《彼岸の黒天使ケルビーニ》
ベイゴマから出せば召喚権を残したまま初動にすることができます。
《アクセル・シンクロン》
レベル5のシンクロチューナー。レベル調整が非常に楽なので、相手ターンにレベル10を出す時などに使います。 チューナーに無限泡影等を食らった際に、一旦アクセルシンクロンになって様子見したりもできます。
《甲化鎧骨格》
天盃龍ぶっ殺しモンスター。天盃龍以外の対面でも、強制的にリソースゲームを押し付けられるのでたまに便利です。
《碧鋼の機竜》
オーソドックスな相手ターンシンクロの選択肢。シトリィ+エレスケルタスorタイダルで出すのが基本になります。
《F.A.ライトニングマスター》
機械シンクロでは貴重な無効効果持ち。クリストロンはサンボルのような雑な魔法罠ブッパが苦手なので重宝します。
《鬼動武者》
ユベルをぶん殴るやつとして話題になったカードですが、クリストロンではニビル受けとしても使います。
相手のニビル効果に自分のトリスタロス効果をチェーンしてこのカードを出すことで、ニビルによって墓地へ送られて②の効果を発動でき、妨害を残したり貫通したりできます。
《サイバー・ドラゴン・ノヴァ》
《サイバー・ドラゴン・インフィニティ》
サルファフナーとサルファドールから出すことができる万能無効で、ニビルケアとかに必須です。
ノヴァが除去された時用にお好みでメルカバーを入れるのもオススメです。
《セリオンズ”キング”レギュラス》
万能無効その2。地属性機械族なので、スクラップリサイクラーとクロックワークナイト(魔法)を共有したりできます。
《クリフォート・ゲニウス》
トリスタロスの効果で2体同時に特殊召喚できるので③を起動できます。サーチ先としては先程紹介したレギュラスあたりが良さげですが、一応サルファフナーとサルファドールもサーチできます。
基本展開
では実際にどんな風に展開するのか見てみましょう。今回使うサンプル構築はこちらになります。
尚、展開ルート紹介では以下の略称を用います。
インクルージョン1枚初動
まずはシンプルな1枚初動から要点を解説していきます。
まずは、場にエレスケルタス、墓地にトリスタロスの状態を作ります。これが基本の形です。別の初動だったり誘発を受けたりした場合も、基本的にはこの状態を目指しましょう。
では、続きを見ていきましょう。
この盤面を整理すると、
・トリスタロスによる相手ターンシンクロ
・シトリィによる相手ターンシンクロ
・インフィニティによる万能無効
・クラスターによる1除去(シンクロ後なら2除去も可)
の4妨害という強固な盤面です。シンクロの選択肢としてはライトニングマスターやグリオンガンドが候補になります。
さらに、墓地にシストバーンとサルファドール、エクシーズ素材にサルファフナーでリソースになるカードが3枚あります。
相手に合わせたシンクロを選択する必要こそありますが、よっぽどじゃない限り負けません。
少しデッキを弄ってゲニウスとレギュラスを採用した場合は、次のような動きになります。
インクルージョン1枚初動②
先程の途中の状態にゲニウスが加わった形ですね。
続きを見ていきましょう。
先程の展開のインフィニティがレギュラスになっています。エクストラデッキデッキのスロットが1枠空く上レギュラス素引きも強いですが、墓地のトリスタロスの②の効果にかなり依存しておりそこを止められると一気に苦しくなってしまうことやレギュラスが一度きりな点がデメリットです。
ノヴァインフィニティと比べてエクストラ枠に余裕ができるので、エクストラデッキが足りないと感じる方にはおすすめです。
また、これらのインクルージョンからのルートはスモーガーやスクラップリサイクラーに召喚権を使った初動でもほぼ同様のことができ、その場合はシストバーンが召喚できないので、最初に通常召喚したモンスターをローズニクスの対象にします。
ただし、スモーガーのサーチを使用済みなのでクラスターのサーチはできません。
クラスターは効果も優秀かつ妨害の場所を散らすことができるカードなので、できればサーチしたいですね。ということで、そんな人のためにスモーガー初動からクラスターを回収するルートを紹介します。
スモーガー1枚初動
このようにサルファドールで落としてエレスケルタスで回収することで、スモーガーを使用済みでもクラスターを構えることができます。
この動きはドロバ貫通でも使えるので、覚えておくと結構便利です。
では、続きを見ていきましょう。
先程の盤面からシトリィがいなくなった感じですね。
インフィニティを捨ててシトリィ+αを並べたりもできるので、着地点は環境を見ながら好みで決めていいです。
サルファフナー+コスト(クリストロンカード)
この組み合わせも強力な初動になります。
とりあえずいつもの盤面を作りました。騎士の分スモーガー初動より盤面が少し伸びています。続きを見ていきましょう。
2枚初動ではありますが、召喚権を使わずにいつもの盤面に加えインクルージョンをリソースとして回収できています。
サルファドール+クリストロン下級
少し弱めですが、いつもの盤面です。続きは少し変わった展開をしていきます。
インクルージョンに早期にアクセスできないので、途中でシンクロを挟むことでインフィニティとクラスターを両立しています。盤面こそ強固ですが、この展開はあまり誘発受けが良くないので注意が必要です。
応用展開・誘発受け
展開が通れば盤面はしっかり作れることは分かったので、次は誘発受けを考えてみましょう。
まず前提として、前述の通り場にエレスケルタス・墓地にトリスタロスの状態を作るのが目標です。
とりあえずこの状態さえ作ることができれば、トリスタロスの②で2体特殊召喚&エレスケルタスでトリスタロス帰還で2妨害(スモーガー未使用ならクラスターサーチで3妨害)が完成します。これだけで充分戦えるので、誘発を受けて困ったらとりあえずここを目指しましょう。
この状態を作る上で、どれくらい受けやすいのかを(受けやすい)◎→〇→△→✕(受けにくい)で表してみます。
増G △
プルリア◎
フワロス △
ニャルス 〇
うらら〇
無限・ヴェーラー ◎
ニビル △
ドロバ △
わらし 〇
うさぎ △
クロウ ✕
インパルス 〇
ロンギヌス ✕
アトラクター ✕
順番に解説していきます。
増G・マルチャミー トリスタロスとクラスターの2種類の止まりどころがあるので比較的止まりやすいですが、どうしても展開は弱くなってしまいます。フワロス以外のマルチャミーは最大展開してもそこまでドローさせないのでそこまで問題ないです。
うらら トリスタロスの②に打たれる以外は適当にプラス1するだけで貫通できます。トリスタロスの②まで温存された場合、先にインフィニティを出してケアが可能です。(先インフィニティは後ほど解説)
無限・ヴェーラーうららと異なりトリスタロスに打てない上、トリスタロスが場にいると完全貫通できます。
ニビル 前述した鬼動武者を用いた妥協寄りのケアだけでなく、2枚初動なら組み合わせ次第で完全ケアも可能です。こちらは後ほど詳しく解説します。
ドロバ スモーガー→インクルージョン→サルファドールのようなサーチが2回必須の初動だと少し厳しいですが、それ以外ならそれなりに展開できます。
わらし 墓地回収や蘇生が多いデッキなので少し面倒だが貫通はできます。
うさぎ リトルナイトと同じような感じでチューナーを狙われるときついですが、展開にはあんまり刺さらないので耐え。
クロウ かなりきつい。気合で2枚目落として貫通します。
インパルス インフィニティやライトニングマスターでもケアができるので比較的止めやすい。
ロンギ きついとかそういう次元じゃない。トリスタロス置いてエンドしかなくなる。
アトラクター いけるわけねぇだろ。
だいたいこんな感じです。
個別カード解説の方でも触れていたので察しのいい方は気づいたと思いますが、トリスタロスを置きながらの展開がめっちゃ強いです。
基本的には、トリスタロスを置いた状態でサルファフナーやサルファドール等の召喚権を使わない初動を重ねて展開していくことで、誘発を受けてもトリスタロスで素材としてデッキからモンスターを引っ張ってきて貫通ができます。
それ以外の受けとしては、リサイクラーやタイダル、ベイゴマックスといった外部ギミックの貫通札を取り入れる形が無難です。
実際に貫通する例を見てみましょう。
トリスタロスで誘発貫通
今回はトリスタロス+インクルージョンのパターンで、サルファドールにうららを受けた場合の例紹介します。
2枚墓地へ送るサルファドールにうららを打たれましたが、トリスタロスの効果で1枚は墓地へ送ることができました。これなら展開が伸びそうですね。続きを見ていきましょう。
うらら1枚程度なら、こんな感じで貫通できます。インフィニティの代わりにシトリィ+ローズニクスを構えてグリオンガンドを出しやすくするのもありです。
とはいえよく毎回そんな綺麗に引けるわけではないのですし、そもそもトリスタロスまでうららをガメられるかもしれません。
こうなると、やはり1枚初動からでもマスカンへのケアぐらいはしたいですよね。
ということで、1枚初動からトリスタロスの②の効果の前にインフィニティを立てるルートを紹介します。
インクルージョン1枚初動③
このように、今までリソース回収していた分を展開に用いることで先にインフィニティを立てるとこができました。後は同様に展開していきます。
これで、妨害は今までのものと同じ盤面になりました。このルートは召喚権を使っていないので、トリスタロスとの併用はもちろん、スモーガー初動等でもほぼ同じ動きが可能です。
2枚初動からニビル貫通
2枚初動ならニビルの貫通も可能です。
組み合わせは色々ありますが、今回はトリスタロス+インクルージョンの2枚初動からやってみます。
「5回目で無効立ってないじゃん!」と思う方もいると思いますが、実はこれで問題ありません。
まずは比較のために、ニビルがなかった場合の展開を見ていきましょう。
いつもの盤面に加えてしっかりとリソースを蓄えた状態ができました。
では、実際にニビルを発動された場合を見てみましょう。とりあえず先程の5回目のタイミングで打たなければインフィニティ確定なので、ノヴァを特殊召喚したタイミングで相手がニビルを発動したと想定します。このタイミングでトリスタロスの①の効果をチェーンして発動し、鬼動武者をシンクロ召喚しましょう。
このように、インフィニティがメルカバーになっただけでほぼ基本の盤面ができました。続きは概ね同じですが、トークンの分盤面が窮屈になります。
気になる場合はスモーガーを機械仕掛けの騎士に変換して墓地へ送り、ローズニクスでトークンを破壊しても良いです。騎士をここで使うかメルカバーをエクストラゾーンに置くかの2択なので、状況に応じて良さそうな方を選びましょう。
妨害について
妨害の性質と注意点
展開ルートの次は妨害について解説します。まずはこちらをご覧ください。
こんな感じのトリスタロスの②の効果を通した最低限の盤面でターンを返したとします。
そして相手のワンアクション目は烙印融合でした。
明らかなマスカンなのに無効が間に合いません。
このように、テーマだけでは相手のワンアクション目を止めることができず、タイミングを見計らってシンクロを当てて妨害していくことになります。
この対策は無効妨害を立てることぐらいなので、それができていないときは泣きながら通すしかありません。グリオンガンドを上手く当てたりして頑張りましょう。
どうしても不安なら、相手ターンシンクロ用のチューナーをを1枚使って自分ターン中にライトニングマスターを立てておくなども有効です。
自分の誘発(マッチ戦なら素引きした先攻札や相手のデッキタイプ)と相談して、無効を立てるかチューナーを残すかを選択していきましょう。
妨害の打ち方
妨害の打ち方で意識することは、チューナーの効果の発動タイミングです。
相手のデッキを見てから有効な妨害を合わせることができるので、魔法無効が有効なら先にライトニングマスターを立てたり、除去が有効ならグリオンガンドを適切なタイミングまで引き付けて最大リターンを狙ったりといった感じで、カードの発動タイミングや出す先を意識する必要があります。
特に注意するのがトリスタロスの発動タイミングです。シトリィのように処理後などの好きなタイミングで打てるカードは大丈夫ですが、トリスタロスを使うには相手に効果を発動してもらう必要があります。
なので、除去したいモンスターを特殊召喚する効果にチェーンして効果を使って相手のモンスター召喚にグリオンガンドを合わせたり、魔法をサーチする効果にチェーンしたりして妨害が間に合うように意識しましょう。
特にライゼオルのように無言で面を並べることができるテーマと対面している時は、発動機会を逃さないように注意しましょう。
構築紹介
最後に構築や採用・不採用の理由を紹介します。
メインデッキ
スモーガー・サルファフナー・サルファドール・インクルージョン これらは初動札で、複数種類引くことで貫通もしやすくなるので全部3積みしています。
トリスタロス 初動ではないので2枚くらいでもいいのですが、後手札や貫通札として非常に優秀なので3積み。霊獣の長老のような立ち位置です。
シストバーン インクルージョンやクラスターで使いまわるので1枚でも問題ないですが、回収できなかった場合に2枚目がないとデッキが回らなくなってしまうので2枚採用。3枚目はなくても特に支障はなかったです。
2枚目の採用で逆に回収の必要がなくなるので、他のカードを回収できるようになったりもします。
その他クリストロン 展開で使うだけで初動にはなりにくいので1枚採用。
誘発・汎用 先は展開さえ通れば勝ちやすいので、後手を意識して丸めのフワロスと一滴を採用。特に一滴は手札のクリストロンを切って初動に変換することができるので相性がいいです。汎用に割ける枠がかなりあるので、環境次第で相性の良いカードを選んで採用しましょう。
エクストラデッキ
クオンダム相手ターン中にチューナーに無限泡影を打たれた際などに、一旦避けつつシンクロの択を残せるので採用。
アメトリクス 機械族5シンクロのカードが必須のルートがあるのでその枠で採用。他の選択肢としてはシンクロチューナーのアクセルシンクロンや、ライゼオルに有効なHSRマッハゴー・イーターなどがありますが、今回は破壊されたときに後続を確保できることを優先してアメトリクスを採用しています。
エレスケルタス 3ターン目の初動としても欲しかったので2枚採用。
鬼動武者 ニビルケアで必須かつ、後手札としても使いやすいので採用。
ライトニングマスター 機械族シンクロの中でもかなり上澄み。レベル7の魔法罠無効はコンパクトで使いやすいので採用。
グリオンガンド 1枚目で妨害した後、3ターン目の捲りや2周目の妨害が必要だと感じたので採用。
フェニキシオン 罠デッキを倒すために採用。出番は少なめなので、環境次第で入れ替えの候補になります。
碧鋼の機竜 シトリィから作れるモンスターへの妨害として採用。
メルカバー 先でニビルを貰った時や後手でのノヴァのバリューを上げられるので採用。
ノヴァインフィニティ 各種ケアで必須なので採用。
機械仕掛けの騎士 アルミラージと選択枠ですが、こちらは特殊召喚したモンスターも変換できる上必須ルートもあるので採用。
リトルナイト 後手やロングゲームでこのカードの有無が重要な場面が多かったため採用。
不採用としたカード
相性のいいカードとして紹介した中で不採用としたものを紹介します。
リサイクラー 召喚権をトリスタロスに割きたいため不採用。
タイダル 貫通やケアとして非常に優秀でしたが、手札を切るのが重い場面がたまにあったことや単体では初動にならないことを加味して不採用。
ケルビーニ・ベイゴマ ゴミが入るのが微妙だったので不採用。
アクセロン このカードを採用する場合、中継した後の10シンクロも必要になるので、他に枠を優先して不採用。
甲化鎧骨格 天盃龍あんまりいないので不採用。
レギュラス・ゲニウス トリスタロス前に構えることができないので不採用。
最後に
以上で解説は終了となります。本記事を読んでクリストロンを使ってみたいと思ってくれた方がいたら嬉しいです。
また、OCGでのデュエルに慣れてきたら環境対面やサイドチェンジについても詳しく書いていく予定ですので、今後ともよろしくお願いします。(この記事に追記するか新しく書くかは現状未定です)
最後までご覧いただきありがとうございました。
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