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生成AI時代のビジネスモデルの変化:ユーザー課金からタスク課金へ

こんにちは!ビットランドAIの古川です。
私は生成AIの登場でビジネスの課金の仕方がこれまでとは全く違うものに変わってしまうのではないかと思っています。
結論から言えば、ユーザー課金からタスク課金への変化が起こり始めています。

今回はそんな時代の分岐点について、これまでとこれからのビジネスモデルの変化について考え、書いていきたいと思います。

ユーザー課金からタスク課金の時代へ

私たちが知っている従来のソフトウェアやデジタルサービスでは、多くの場合、そのサービスを、どれだけの人数が使うか、どれだけのユーザーを獲得できるかが収益モデルになっていました。

例えば、NotionSlackのようなクラウドベースのコラボレーションツールです。チームにとって使いやすいサービスを提供し、使用者がまた別の使用者を参加させることでユーザー数を増加させ、使用しているユーザー数に比例して大きな収益をもたらすモデルです。

これは従来「オフライン」かつ「1人」で行っていたタスクを「同期的なオンライン」かつ「複数人」で行うことが価値の主軸であったからです。

このように、これまでの多くのソフトウェアがユーザー課金でした。

しかし、生成AIがサービスの主軸になる時代が到来すると、このモデルに転換期がやってきます。生成AIを利用したサービスでは、人数ではなく「どれだけの仕事をこなしたのか」という仕事量やタスクの処理量を課金基準にすることができるからです。
従来のSaaSが「多くの人とコラボレーションすることで価値を出す」ものでしたが、生成AIが主軸になる場合「どれだけの仕事をこなしたか」がユーザーへの価値となり、この価値の出し方の違いがそのままビジネスモデルの転換につながると思っています。

AIに生み出してもらった利益の数割を支払う時代!?

具体的にタスク課金とはどういうものになっていくのでしょうか。

生成AIネイティブなプロダクト(生成AIを機能の中心にするプロダクト)では「AIがどれだけタスクを処理したか」に我々はお金を払っていくこととなります。

例えば、AIに10件分のデザインの生成を依頼したとします。
それらがビジネスに役立つアウトプットだった場合、「デザイン10件分」の仕事量に応じた費用をAIサービス提供者に支払うという課金体制になるイメージです。
イメージとしてはクラウドソーシングのビジネスモデルと同じです。

その時代においては、AIサービスの提供側も、人を増やすことで利益を拡大するのではなく、AIの稼働量を最大化することが新たな成長戦略として変化していくのではないかと考えます。

もっと先をいくならば、最終的には、企業がAIに「この事業で利益を上げてほしい」と指示を出し、その成果に応じて報酬を支払う時代が訪れるかもしれません。

例えば、「1年後までに1億円の売り上げがある事業を立ち上げて!予算は2000万でこの情報は使っていいから!あとはよろしく!」と頼み、無事に成功したら成功報酬として、1000万を払う、というようなイメージです。
1000万で実行してくれるなら喜んで払いますよね(でも失敗したときに責任を取るのは誰になるのでしょうか...笑)

そしてそれはもう遠くない未来だと信じています。

まとめ

自分がユーザーとしてサービスに課金をする、もしくはサービス提供者としてユーザーにサービスの課金をしてもらう際の考え方が、実は変わってきているなと、実感を持ってこの記事を読まれた方も多いのではないでしょうか。

生成AIの登場によってビジネスモデルが大きく変わるのではないか、という話をしてきましたが、今後皆さんの周りでも少しずつ「タスク課金」のサービスが増えていくと思います。

ソフトウェアの新たなビジネスモデルの普及に関する転換点に、もしかしたら私たちは今生きているのかもしれません。


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