輝き
こんにちは!
「はじめまして」
と言ったっきり、なかなか、登場できなくて、もどかしい日を過ごしていました。
単純に、日々のことに体力を消耗して、書けなかっただけでしたが…。
今回は、思わぬ事で、自分が輝いていたことを知れた!というひとり言です。
今回、久しぶりに、数少ない友人から、飲み会に誘われた。
基本的には、よほどでない限り顔を出さないのだが、高校時代の担任の先生を友人が誘い、飲み会をするとの事。
その時に、その担任の先生が私に会いたいと言っているとのこと。
「会いたいとな?なぜ?なにかあるのか?」
ほとんど、交流はしてこない私だったが、去年、その担任の先生の退職祝いに誘われ、参加したきりだったし、
「何か、自分を知れるかもしれない」
と、行ってみた。
当時、仲良く、過ごしていた友人2人、担任の先生が登場し、高校時代の話で盛り上がった。
その中で
「あんたは、いつも、笑っていたなぁ。笑っていた顔しか思い出せん。」
と友人に言われて、驚く。
自分では、結構、悩んでもいた記憶があるからだ。
「あんたは、人と違う視点で、いつもいたよなぁ」
これは、先生も含めて、同時に言われる。これにも驚く。
いたって、普通の高校生だと思っていたからだ。
そうこうしているうちに、高校生の体育祭で、私が
「チアガールをやります!」
と、手を挙げたことを思い出したと先生が話してくれた。
実は、高校時代、ほとんど、地味に過ごしていたが、私のハイライトは、
この体育祭の時だけ組まれる、チアガールという花形に出場を決めたことだった。
156㎝、体重59㎏から、60㎏にいくかいかないかの私は、よく言えばポッチャリ型。事実を言えば、肥満体の私は、堂々たる大根を足に引き連れていた。
高校1年生の時に、体育祭でチアガールなるものが、自分たちで衣装を作り、踊る姿はまぶしかった。
憧れだったが、チアガールに出るには、それなりのスタイルをもっている子が参加するのが当たり前!という空気が、当たり前にあった。
ただ、何もなかった高校生活を、何もしないで終わるのは悔いが残る。
「3年生では受験がある。やるなら、高校2年の今しかないぞっ!」
と思った。
そこから、意を決し、ダイエット作戦が始まる。
父に借りた運動用のウエアの帽子もかぶり、顔だけ出して、ひたすら縄跳び。前髪も帽子に入れてるから、想像だけで凄い格好だと分かる。
また、道路沿いに面した自宅の玄関先で地味に縄跳びをしていたが、新聞を配達しにきた、お兄さんと遭遇。何とも言えない恥ずかしさだったが、その姿を見た、お兄さんの驚いた顔が、今も忘れられない。
朝は早起きをし、誰もいない銭湯でバタ足。お湯を飛び散らせないように注意する。
当時、自宅では、お風呂を沸かさず、銭湯に行っていたのだ。
30年以上前の話だが、迷惑千万。お客様はいないときにしたが、どうしようもない、おバカなことをしていた。
なかなか痩せず、痩せない不安から、食事は自然と量が減った。
結局、それで、瘦せただけで運動では痩せないことに気づくのは20年以上後になる。
1ヵ月もしない期間で7~8㎏近く、落ちた。
衣装は先輩方が考えるが、どれも今一つだった。
これにかけてる私は
「衣装デザインをやる!」
と名乗り出た。当時から先輩、後輩の立場をかえりみず、やりたいことをやろうとする私がいた。
白組だったので、ミニウエディングをイメージして作った。
叔母が裁縫が得意だったので、叔母に頼み、ほとんど、叔母が作ってくれた。本当にありがとうございました。
衣装作りが間に合わずに、徹夜をしながらも、チアガールという花形をやり終えた。
この時の私が、チアガールをすると手を挙げた時も、踊っていた時も、踊り終わった時も
「すごく輝いていた!
教師というのはね。生徒のそんな輝きを浴びた時、こちらが、ものすごく嬉しくなるし、そんな姿をみれる事が、何より「教師になって良かった!」って思える瞬間なんだよ」
と伝えてくださった。
それに驚いたし、すごく嬉しくもあり、
「自分も輝いていたことがあったんだ。ただ、必死なだけだったのに、それは輝いて見えるんだ」
と気づけた飲み会だった。
実はチアガールは、一度、なくなり、私が、高校1年の時に、復活させようと議論があり、賛成を押してくれた一人がその担任の先生で、1票差で、復活が決まっていたことを知れた。
私は、その復活したときに、チアガールを見て衝撃を受け、チアガールをしてみたいと思え、挑戦出来ていたことも知れた。
私たちのあと、チアガールになりたい子が殺到し、大変だったらしい。
今は、高校の名前が変わり、なぜかチアガールもないらしい。
すべては、その時のチャンスを、その時に、つかむしかないし、その舞台裏があること、見てくれていた人がいることも知れ、嬉しかった。
自分を知れた。
ただ、当時、頑張って、ダイエットはしたものの、大根が、そう簡単に
変わるわけではない。
本番衣装とは別の、テニス用のスカートで運動場に向かおうとした時に
下級生の子らとすれ違った。
後ろのほうで、明らかにこちらを見て、話してる声が聞こえてきた。
「えっ!
あんなに足、太くても、チアガールになれるの?…。」
普通に思う、ただの疑問の声が、やたらと響いて聞こえた。
当然、絶句したが、落ち込む暇はない。本番は、もうすぐだ!
ただ、この時に、自分に気づいていなかったので、約20年後、
私はまた、自分の事実を思い知ることになる。
輝きは、自分で気づいていなくても、何かにチャレンジしようとしてる姿は
誰もが美しいのかもしれない。
飲み会で、このことを知れた。
何でも、やってみること、トライしてみることが大事なんだろうなぁ。
などと思った夜でした。
ではまた、自分を綴っていこうと思います。
それでは、また。