
おかえり等々力へ(横山知伸さん追悼・4)
長いのでお時間あるときにでもよろしければお付き合いください。
ヘッダー画像は夫がメインスタンドから撮った写真、鄭 成龍の横断幕の鄭の下あたりに辛うじて見える白い布がわたくしのゲーフラです。
中村憲剛引退試合への感謝
正直に言います。最初は観に行く気はありませんでした。
だって一番見たい選手、死んじゃったんだもん。生きてたら参加するかも?って期待もできるけど、もうピッチで走る姿を見ることはできない。その事実を突きつけられるようで、積極的に観に行く気はありませんでした。結果的に夫が発売日に指定席チケットとれたというので行くことになりましたが。
11月23日、追加選手が発表になりました。
KAWASAKIフレンズ 追加出場選手が決定しました。
— 中村憲剛 引退試合(NKF) (@NKF20241214) November 23, 2024
横山 知伸さん、アルトゥール マイアさんも共に戦っていただきます。
詳細はこちら → https://t.co/6TIC2UrKWL #NKF #中村憲剛 pic.twitter.com/GXLe2I2KNQ
川崎フロンターレOBの中で故人となった2名。飛行機事故で23歳という若さで亡くなったアルトゥール マイア選手と、ヨコ。
どういう形で参加するのかはわかりませんでしたが、昨年行われた中村俊輔さんの引退試合で、3分と14分に試合を止めて、松田直樹さんと奥大介さんを拍手で讃えたという前例があったので、おそらくそれに近い形になるのではないかと何となく予想。
せっかく出場するのに、横断幕が無い。川崎時代のヨコの横断幕が無いのは6月の偲ぶ会の時に川崎華族にも古いサポーターさんにも確認したからわかってる。ここですぐ動ければよかったのだけど個人的に仕事でゴタゴタしてたりで余裕がなかったのと、憲剛さんの引退試合だから憲剛さん以外の横断幕ってそんなに出さないだろうとか勝手に思ってて。(蓋を開けたらみんな出してるし息子の龍剛くんのまであるし!)
まああとはもう出す機会も無いのに今回だけのために作るのか?しかも主役じゃないのに、と気がついたら試合1週間前くらいになり。
横断幕はまあ無理でもゲーフラ(ゲートフラッグ、よく客席でサポーターが掲げてるやつ)のひとつくらい出したいよな、と思い立って作りました。正味2日くらいで。


ゲーフラ作るのも7年ぶりとかですか。布と絵の具買ってから「別に今回だけだしプラダンとかでボード作ればよくない?」と気がついた訳ですけど、風が凄かったので結果的にゲーフラでよかったかもしれない。
問題は掲出する場所です。本当はホーム側のゴール裏、当時私が応援していた場所で出したかった。のですが、ホームゴール裏はぎっしりで、ちょっとおじゃましてゲーフラだけ掲出して自分の指定席に戻るとかとてもじゃないけどできそうになかったので、アウェイ側ゴール裏(今回は「ミックス席」だった)にカワサキフレンズの試合の時だけおじゃまして掲出しました。
一緒の場所に入れてくださったフロサポご夫婦さんありがとうございました。色々懐かしい話をしながら一緒に観れて楽しかったです。

5〜60cm四方のゲーフラですから、はっきり言って自己満足です。ホーム側からは全然見えなかったでしょう。
と、思っていたら「武蔵小杉ブログ」さんが偶然にも捉えてくださっていたという奇跡が!
武蔵小杉周辺の情報、イベント、近年はフロンターレについても詳細に情報やレポートを書かれている、武蔵小杉周辺の人は皆一度は見たことがあるであろう、老舗のサイトです。
私のゲーフラの写真に加えて、横山さんについて記事の追記までしてくださいました。本当にありがとうございます。
横山知伸さん追悼時に掲げられたゲーフラ、海外移籍選手らのビデオメッセージ、中村憲剛仕様の14粒キシリトールやメモリアルフォトブックについて追記しました。 #中村憲剛引退試合 #NKF #frontale #川崎フロンターレ https://t.co/Q1xAZtX5Ya pic.twitter.com/Me1KqI6yv0
— 武蔵小杉ライフ公式 (@musashikosugi) December 15, 2024
全くの余談ですが武蔵小杉ライフの中の人さん、実は何年も前から別の地域イベントで色々お世話になっておりまして、フットワークの軽さ、取材の細やかさ、しかも基本ボランティアというそのバイタリティはどこからくるのだろうと常々思っております。
話が逸れましたがこちらの記事、中村憲剛引退試合の前夜祭から含めて大量の写真と詳細リポートになっていますので、是非ご覧ください!
そんなんで18分に時計が止まり、風に煽られながらゲーフラ掲出していたら、たっぴー(田坂祐介さん)が!『18 YOKOYAMA』のユニフォームを着ているではありませんか!!!
— かんち (@kanch_twit) December 14, 2024
インスタのストーリーだったからもう見れないけど、引退試合のあと、18番のユニフォーム(しかもたっぴーにはサイズが大きい気がするので、横山サイズで用意してくれたのか?)姿の写真に「ヨコと一緒に等々力に戻ってこれてよかった」って添えて載せてくれていたのです。
ヨコがフロンターレに在籍していたのももう13年前です。セレッソ→大宮→札幌→熊本(レンタル)とプレーしてきたけれど札幌を満了になり、脳腫瘍で搬送されたのが2018年の年末。手術、リハビリを経て当時J2のFC岐阜に入団できたのが2019年の夏。結局試合に出場はできないまま満了になり引退(しかも引退挨拶をする予定だった試合がコロナ禍で延期になり、挨拶の機会も無しに)したので、引退後ユースのコーチを務めていたコンサドーレや大宮のサポーターは知っているだろうけど、正直「横山知伸」という選手を知らないフロンターレサポーターがもう大半なのだろうなと思います。
なので、まあ個サポがSNSで色々書いたところで、興味ない人が多いだろうなとも思うのだけど、あの「18分」の時間や、田坂祐介がヨコのユニフォームを着ていた意味というのを、一人でも多くの人に知ってもらえたら嬉しいというのがファンとしての願いです。あとは個人的な記録として残しておきたいので書いています。
訃報を聞いたあと、「等々力の試合で横山さんに黙祷を捧げる機会がほしい」と、フロンターレのメッセージフォームから要望を送ったのですが特に返答は無く、1月の新体制発表会で、開始前に黙祷を捧げるアナウンスがあったと参加したサポーターさんが教えてくれましたが、やはり等々力で追悼の機会がほしいとずっと思っていました。
満員の等々力で、しかも憲剛さんをはじめとする、かつてフロンターレや大宮などで一緒にプレーした選手たちや、対戦相手としてプレーした選手たちがいる中で、拍手と横山コールで讃えられたこと。ファンとしてはこれ以上嬉しいことはありませんでした。
できればね、菊地光将さんも参加できればよかったけれどこればかりは都合とかあるからね。
何とかして御礼を伝えたくて、インスタのメッセージを憲剛さんと田坂さんに送ってみたけれど、ああいうのって基本相互フォローしてる人のしか見てもらえないのだろうなと思うので、改めて手紙を送ろうかなとか思っています。
憲剛さんの引退試合(前夜祭等も含めて)のキーワードが、観に来てくれる人、関わってくれる人、全ての人が笑顔になれるようなイベントに、と憲剛さんがYouTube等で言っていたけれど、昔からの川崎サポーター、三笘選手等の活躍で最近フロンターレに興味持った人、日本代表が好きな人、、様々な人で満員になったスタジアムが、幸せに包まれた引退試合だったし、懐かしい同窓会の雰囲気もありつつ、若手選手(龍剛くんも含め!)への期待や、指導者中村憲剛への未来を感じることもできた素晴らしいイベントだったと思います。
そして繰り返しになるけれど、満員の等々力で、田坂祐介と一緒に「戻って」きた横山知伸に、盛大な拍手と横山コールを捧げることができた、これを実現できたのは、ひとえに憲剛さんの偉大な人柄と、懐の深さ、心遣いのおかげだと思っています。本当に素敵な引退試合をありがとうございました。
さて、3千字を超えたようなのでそろそろ終わろうと思いますが、YouTubeの片隅に、横山選手を思って10年以上前に作った私のオリジナル曲というのが転がってます(リンクは貼りませんが本当です)。今更歌うのはもう小っ恥ずかしいから、インストゥメンタルにして、自分が撮った写真と一緒にまとめて残しておけたらなどと考えています。いつになるかは知りません。
桜咲く日にも 暑い夏の日にも
あなたが笑顔でいられますように
あなたの夢が続きますように
全ての選手、サポーターの未来がこれからも末永く続いていきますように。
最後まで読んでくださってありがとうございました。