大動脈弁狭窄症の手術記録(3)出産後〜手術決定
出産後
出産後は他のお母さんと変わらず子供のお世話に追われ、特に胸が痛くなることもなく過ごしていました。
病院へは2ヶ月に1回通っていて、春頃に「いずれ手術したほうがよいと思うのだけど、お子さん小さいうちは難しいよね」という話をされて、こちらも「まあ難しいですよねー」などと話していたのだけど、夏になってやたらと汗をかくようになり、息子を抱っこして徒歩10分の児童館に行くのも大変に。これって心臓のせいなのでは?とうっすら不安に思い始めました。
私の両親は他界しているので、もし手術するとなると夫の両親の協力が不可欠になります。今は二人ともお元気だけどいつまで元気でいられるかも正直わからないし、面倒をみてもらうなら息子が小さいうちのほうがよいのでは?
夫の仕事の都合もあり、年明け1月に手術をお願いしたいという方向で話をまとめ、循環器内科の先生もそれで大丈夫だろうということに。ただ実際に手術するのは循環器内科ではなくて心臓外科の先生だから、ということで一度心臓外科で診てもらうことになりました。
手術決定
10月のある日、心臓外科で初めて診てもらったところ「データが古いから検査しないと何とも言えない」ということで超音波検査を受け、2日後に結果説明。
結果としてはかなり悪くなっているということでした。
大動脈弁の開く面積が正常なら3〜5㎠のところ、0.7㎠しか開かず、血液を強く押し出そうとして左心室に筋肉が付き、肥大していました。弁が開く面積が狭いとそこを流れる血流のスピードは速くなります。血流の速さは「超重症」だと言われ、よく普通に過ごしていたなと訝しがられました。
年明け1月まで待つのは危険なので、12月入ってすぐ手術することに。
手術内容は、大動脈弁を機械弁に置換するだけではなく、大動脈が太くなってしまっているので、これ以上太くならないようラッピングをしますとのこと。
今は「TAVI」というカテーテルによる弁置換術もあるらしいのですが、私が通院する病院では手術をする体力のない人(老人など)にしか適用しないとのことでした。どのみち血管をラッピングする必要があるので開胸するしかないらしい。
参考までに
「TAVI」についてのサイト
というわけで手術の日程が決まりました。
手術すると暫く息子を抱っこしたりすることができなくなるので12月から義実家にお世話になる予定でいましたが、私の身体が思ったよりもしんどくなってしまい、予定より早く11月中旬からお世話になることになりました。これはこれで息子も義両親に慣れてくれたので結果的には良かったのかもしれません。
私はというと「超重症」と言われてびびってしまい、「息子と二人のときに私になにかあったらどうしよう」と不安にかられておりました。いやいやほんとに一刻を争う状態なら即入院だから、と手術後の自分はツッコミを入れたくなりますがまあ不安ですよね。心臓だし。手術が決まってから1ヶ月、大阪に行ったり義実家に大量の荷物を運び込んだり、あっという間に過ぎていきました。
手術前に必要な検査として、心臓の大動脈のCT、頭のMRI、心電図、心エコー、等々。色々やりました。
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