二次創作「ドム」
いつもどこか居心地の悪さを抱えていて
ここは自分の居場所じゃないって、
どこにいってもそんな目をしている
それがあいつなんだ
友達が沢山いるやつっていうか
いろんなコミュニティにいるやつだった
どこにでも所属できる
どこにでも行ける
だけどそれって、逆に言っちゃうとどこにも帰れないってことなのかもしれないな
地元のワルとつるんでいる時も
女子たちとはしゃいでいる時も
俺たちとバカやっている時だって
いつだって「ここは僕の居場所じゃない」って
人懐っこい笑顔の奥の目が、そう語っていた
いつか
いつかお前が俺たちの
手が届かないぐらいどこか遠くに
消えて行ってしまうんじゃないかって
ずっと怖かったんだ
だからギターを手にして
マイクスタンドを前にして
音をかき鳴らしたあの瞬間
お前の目から孤独が消えたあの瞬間
俺は心底ほっとしたんだ
マシュー
お前に音楽があってよかった
俺に、音楽があってよかった
MUSEのギターボーカルのマシュー・ベラミーは若い頃どこに行っても居心地の悪さを感じていたというのをインタビュー記事で見て「しんど!!!」となったテンションで書いた詩のような何かです。