013エッセンシャル思考は良いのか

 私の学校では、朝登校してから、10分間の朝読書タイムが設定されている。きっとどの学校でもこのような時間はあると思いますが、私はこの時間に生徒の日記を見ることが終わった後、読書をしています。
 
 本を読むと、なぜか心が落ち着きますよね。基本的に自己啓発本が多めですね。小説もたまに読もうかなと思いますが、登場人物や話の展開を理解するまで時間がかかってしまい、なかなか手が伸びません、、

 なら、啓発本を読んで、人生うまくいっている人の話を読んだり、失敗談を知ったりした方が達成感があるし、自分の人生に活かすことも多くあると思います。

 そこで、先週アマゾンでぽちっとした本が「エッセンシャル思考」というもの。端的に言うと、エッセンシャル思考とは無駄なことに時間をかけないようにするという思考のことです。

 なんとも読んでいて、自分に当てはまることか、、、。「なんでもハイハイと受け入れると自分のやりたいことができない」という文章、、、とても当事者意識で読める本です。

 その本の中で、今日気になった内容がありました。
「完璧を目指すのではなく、80パーセントの達成を目指す」とありました。

 この文章に、教師という仕事はどちらが良いのかというのを考えさせられました。普段の仕事では、私は80%を目指してやっていると思います。特に深くは考えたことはないけど、考えの根本に「全員にできるようになってもらう」というのはかなり無茶。

 全員に時間通り動いてもらう、全員が遅刻しないように登校する。私が中学生のころの当たり前にできることと現代の当たり前にできることは違うので、とても戸惑いますが、全員一緒はかなり厳しいなと思っています。

 ただ、全員にできるようになってほしいとは思っています。なにかしらの理由があって、朝の登校時間に間に合わないという生徒にもしっかり時間を守れるようになってほしいし、合唱コンクールの時には全員に大きな声で歌えるようになってほしい。
 全員にできるようにさせることができないをゴールにするのではなく、「結果的に全員にできるようにさせることができない」ならいいのか。

 場面場面によって、全員が8割かはわかれると思うが、教師として長く働いていくには、8割の方が楽しくできるし、なにより心を落ち着いた状態で仕事に取り組むことができる。完璧を目指すと、どうしても欲望が出てきてしまう。全員が発表できるように!と思っていても、全員ができるわけがない。

 8割、楽だけど、今楽したらきっと今後がつらくなる、と思って明日から頑張っていきたいです。人生難しい。

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