整体師からセラピストになった過去の自分

はじめてアロママッサージを施術した時の喜びは今でも覚えている。そこまで辿り着くのに苦労というか、自分は随分遠回りをしてきた気がしてきたからだ。

10数年前にボディケアサロンで初めて働き、温浴施設内での揉みほぐし屋、整体院と働いてきましたが、
「男性がオイルマッサージやるのはダメだよ」
過去働いてきた全てのお店で言われてきました。

私は当時、女性しかオイルマッサージをできない店が圧倒的多数を占める世の中に不満を抱いていました。
探しても探してもなかなか見つからず、
私が男性であるという理由で一般のお店でオイルマッサージをさせてもらえるお店はありませんでした。

今でも日本では少ないですよね。　

海外に行くと男性がやるオイルマッサージの店は沢山あるのに。

これ何故なんですかね？やっぱりオイルで女性の身体に触れるのはやらしく感じるから！？
男性は力が強すぎ、指もゴツゴツでオイルマッサージ合わなそうみたいなイメージが日本に根付いてるのか。

早い話し、ゲイマッサージ屋でもし働けたら10年前でもオイルマッサージはできたのだろうと今は思います。

まあでも普通の揉みほぐしのお店で働いているのも、それはそれで楽しかったです。マッサージ自体にハマっていたので。

しかしマッサージを始めた、そもそもの理由は前に話した通りアロマを使った仕事が目的だったので頭の片隅にいつかはアロマオイルマッサージをしたいなとぼんやりと考えてました。

はじめて揉みほぐしの仕事をしてから5年程経っていたある時、私の地元の横浜でアロママッサージの講習を格安で男性向けに教えてくれるという募集を見かけました。まさかこんな近くにそんな人がいたとは…

好機逸すべからず！

すぐにその方と連絡を取りました。そして他の生徒も含めて何人かで講習をしてもらえる事に。

オイルマッサージの基礎から応用までしっかりと教えてもらえました。

そして数ヶ月後には一般のお店でもオイルの施術ができるまでになりました。こんな本格的に教えてもらえて本当に良かったです。物覚えの悪い私はマスターするのに他の生徒よりも時間がかかりましたがね。
そして教えてくれた先生はサロン経営者だったのです。その先生のお店で男性セラピストとして働かせてもらう事になりました。
ようやく男性の私でも一般のオイルマッサージのお店で働ける場所にたどり着いた。しかもそのお店のメインコースはアロママッサージです。
私がマッサージ屋で働きだした最大の理由にあたります。やっと私の夢が叶った気がしました。
そのお店は神奈川でも数少ない男性セラピストのみが働いているお店だったのです。

お客さんは女性の方が多かったですが、男性の方もちらほらいました。私もゲイなんで全然良いんですけど、なんかゲイっぽいかなっていうお客さん多かったですね(笑)
このお店で沢山の事を学び多くのセラピストとの繋がりも増えました。このお店で働けたことにとても感謝しています。施術するのがとにかく楽しい日々でした。

今も細々と施術者としての活動はしているのですが、この頃の私の熱量に負けない様にもう少し頑張らなければなって思います。　

海外の様に日本でも男性がオイルマッサージをするお店がもっと増える事を望みます。

ここまで読んで頂きありがとうございました😊

KAPI