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もうすぐ都知事選挙ですね
政治の話って、本当に謎でしかない。
世の中が全くわかってない中学生の時に、「政治と宗教と給与の話は、基本的にしないほうがいい。特に初対面の場合は、天気の話をするのが無難」と教わってから、真面目にそれを守ってきた。教えてくれたのは社会の先生だったと思う(それ以前も政治と宗教と給与の話なんてしたことないけど、なんであの先生はそんなことを言ったんだろ?)。多様性を認めているからこそのアドバイスなのかもしれないし、「ことなかれ主義のススメ」なのかもしれないけど、確かにわざわざ揉めるような議題を初対面で出していくことはないかな、と思って生きてきて今に至る。
で、これから書くのは超個人的な、ただの散文。
今現在思ったことを書いてるだけの文章です。モヤモヤ考えているよりは出しちゃったほうがいいかなーと思うから、誰かの参考になるとはあんまり思えないけど、書いてみてる。
「暗黙の了解」があるような「空気」を、全員が「知ってる」ような顔をしながら、各自の見解なんて本当のところはわからない、という「空気」は流行りのSNS運用的なものと同じ「空気」でもある。
立候補の中で、この人どうなんだろ?と思う人の政見放送をみた。
現職の政見放送については、現時点での都庁の方針なのでね。各部署の人たちが一生懸命にまとめたものをスピーチライターさんが原稿にして、元キャスターで長年政治家として壇上に上がってきている現職が上手に読み上げる。組織のチカラである。
人前で話すことに慣れている人たちはさすが、話すのが上手だな、と思う。「大都市東京の顔」なので、第一に話の上手な人がいいのだろうなと思う。国内にとどまらず、世界と接触するポジションだから、小物感漂う「顔」がいいとは思えない。でも、原稿を読むだけが上手い人が首長っていうのも違うよね。(とはいえ、選挙は担ぎやすい神輿を担ぐ感があるものだという所感も持っています・・・リーダーシップとはなんぞや?)
政見放送のいいところは、6分程度で候補者の動く様子を見ることができること。短い時間で何を訴えたいのか、そこに何を持ってくるのか。選挙管理委員会の公式webで政見放送が見られるようになったらいいのに。順番もくじ引きなんだから、その順で一覧表にして、アップロードは同時とかにしてくれてもいいのにな。テレビ放映を優先して、放映時間が一巡してからでいいから。(非公式の個人の人がアップロードしているyoutubeがあったから見れた私)
政見放送でも公約のチラシでも「このままではいけない」「すぐに〇〇」「◯つの▲▲」みたいな、SNSマーケティングみたいな文言でキャッチをとる感があるし、誰かが加害者で誰かが被害者みたいな文脈で語られる人もいる。大衆心理を掴んだ人が、熱狂的な支持者を得るのはセオリーだと思う。それが全体に広がるかどうかは別にして。(でも、あまりにも表面的な熱狂に揺動されるのもね、どうなの?)
この都知事選挙というお祭りに立候補者として参加したのは、名前を売るため!的に割り切ってる感を感じる人もいて、それはもしかしたら正しい選挙の使い方なのかもしれない・・・。政(まつりごと)だし、広告をうつような感覚で使っている人もいるのでしょうね。
個人的な感想として、誰かを非難して「私の方が」って文脈をトップがするような組織は遠慮したい。誰かがやっていないことをやる、という主張だとしても、自分がやることを言えばいいだけで、自分の持ち時間の中で他の人を攻撃するような手法を取る人に任せたいとは思えない。
何事も、犯人探しをするのを是とすると冤罪だって生まれるから。
疑いをかけるような風評を作っていくことで、断罪されなくとも活動できなくさせることだってできちゃうんだよ。そんな事実はないのに、事実のように広まる噂だってたくさんある。噂でしかないし、確かめる術もないのに、信じ切っちゃって明後日の方向に文句の電話をかけてきちゃう人っているからね。そういう層を焚き付けるような発信は本当にやめてほしい。
(私は、国会議員の秘書をしていたことがあり、事務所に一方的に文句を言ってくる電話(苦情を訴えているつもりなんだろうけど、事実確認もできてないし、国会の議論内容も理解していない&それをここに言われても…(うちの議員じゃないよ)とか、頓珍漢なことで怒っている人はたくさんいた)を日常受けていた経験がある)
あとね、公職を辞して立候補した人・・・有力とされている人たちだと報道されているけれど、広島の人は持ち上げられすぎ感がある。ニューフェイスだから持ち上げてるのかな。
故郷で政治家に転身したのは2020年。1期も勤め上げてない状態で東京に出るっていうのは将来的に国政を睨んでいるのだろうけど(要するに都知事は踏み台扱いってことだよね?)。
総人口25000人の故郷をまとめきれないままに任期を残して、自己都合で辞職し、大都市東京に挑戦・・・まあ、現職と対抗馬とされる人の争いなら割り込めると見積もったところが大きいのでしょう。
風が読めるのは政治家の資質として大事でもあるけど、軽薄すぎないかな。若ければいいってもんじゃないし、頭が悪いよりはいい方がいいけど、俺が俺が的なのはちょっと時代遅れ感・・・
東京くらい大きな都市は、アメリカ大統領選をお手本に2期8年を限度(連続、返り咲きを問わず、同一人物の3選禁止)にしてもらいたい。これだけ変化が著しい時代だったら、2選禁止でもいいのかもしれない。ああ、でもそうすると公務員さんの影響力が強くなりすぎちゃうのかな。
行政の中枢で公務員になる人たちは、国民の中でも頭のいい人たちが多くて、政治家よりも実務能力が長けているから。22歳で就職して、65歳まで勤めているとすると43年?何十年も勤めている人たちで固められている組織を、組織の長として政治家が簡単に運営できるわけはないわけで。4年でいなくなる人ってなったら・・・と思うと、政治家より公務員のほうが影響力強くなっちゃうのかもね。実際はどうかわかんないけど。
そして世の中には「庶民の味方」を謳いつつ、弱者ビジネス的な思考の人もいるから、ほんとよくわからない感もある。
主に国政での「政治資金」もお怒りの人の声がたくさん報道されている。
個人的には「政治献金」「政治資金パーティ」っていうものがなんで存在しているかを、もっと国民が考えたらいいんだと思うんだよね。
政治資金は、政治家個人の活動を支える資金。
そうすると、事務所経費なんかは、当然政治資金で賄うことになる。公金は私的に使えないからね。
私設で秘書を雇う資金にもなる。スタッフなしで活動できる人なんてほとんどいなくて。これは大多数の経営者や自営業の人もそうだと思うけど、自分でできないことは自分以外の人にお願いして(=外注して)やってもらうわけですよね。外注するのには、外注先にお支払いする資金が必要でしょ?
集めたお金を何に使っているか、そこは有権者がチェックしたらいいんだと思うんだよね。だから、自分のとこの政治家を知っておくのは重要なんだと思う。
政治団体はいただいたお金を「政治資金」として使える分を増やすためにという理論で活動するので、「水しか出ない政治資金パーティ」なんてことになったりする人もいるんだけど(そんなことができるのはすごいチカラのある政治家で実際ほぼいない)、でも、応援している側としたら、華美なパーティで消費されるために献金しているわけでもないし、そこで話される情報(分類としては「勉強会」と題されている催しなら特に。「政治資金パーティー」というのは催しにを報告書に書くときの名称で、文字通りにパーティしてるわけじゃないケースは多いよ)は、企業活動に有用な話(最先端の最新情報)もたくさんあったりするわけで、パーティ券を購入したら参加できるというのは、情報を活用できる個人にとってもそうそう悪い話ではない。(政治家との2ショットを出して商売をしている人も出てきてたから、パーティに参加できるということにステイタスを感じる人もいるのかもしれない)
でも、現状「政治資金パーティ」は個人が政治に参加しやすくするためのものではあんまりなくて、企業がパーティ券を購入しているケースが多いと思う。
企業との癒着が起きないように(=政治献金を抑制するために)税金から政治資金に使えるお金を拠出できるようにしたのが「政党助成制度」なのに。
政治資金パーティ券の購入だと1回につき20万円以下ならば(再来年2026年からは5万円以下になる)、購入者情報を開示しなくていいってなってるから、名前を出さずに企業も献金できる制度になっちゃってるわけ(パーティ開催回数✖️20万円を公表せずに資金提供できる事になる。でも、これだって個人の購入にしたら名前でないじゃんね。十人分を取りまとめて現金で買いました!ていう言い訳で通した人もニュースでみたことあるし。…パーティ回数を水増し?していた政治家いたよね…脱税目的だったかは知らないけど、嘆かわしい)。
企業が政治家に政治資金を提供している=後援することは、全部が悪いことじゃないはずなのに、隠すってことは悪いことしてるの?後ろめたいことがあるんじゃないの?て疑われるってことが問題なんでしょ?
そもそも、献金額で政策に影響を及ぼすことがないように、「政党助成制度」が作られた背景は1990年代(平成に入ってすぐくらいから)「リクルート事件」などの疑わしいお金のやりとりが大企業と政治家の間で発覚したからであって、献金を制限するために作られた制度なはずなんだけど、「政党交付金」としてのお金についての収支報告は大体においてメスが入れられることはない。国政政党なんて数えるほどしかないんだから、ここはもっと透明化したっていいと思うんだけど・・・(もちろん、収支報告書は公開されている)
って、地方自治には直接関係ない話だった。
東京都知事選挙は、国政政党の選挙ではないのだもんね。
大都市すぎる東京は、国政ではなくて地方自治っていうのも、本当はもっと有権者が自覚するポイントなのかも。政見放送の中でも、国政の話を持ち込んでいる人がいたりして、程度を考えちゃう。でも、区別できるだけの情報も、国民はあんまり持ってないよね。政治家って言ったら、閣僚や国政政党の重役みたいなイメージだもんね。(地方自治がもっと強くなるべし、な気がする)
「政治資金」という言葉も、わざと曖昧にしているから余計にわかりにくいんだと思う。政治資金パーティで政治資金を集めるのは、前述した通り公務以外にかかる経費を賄うためのものなはずなので、支持者との交流をするための会合を持つことを一辺倒に糾弾する流れはどうかな?と思う。
現職都知事の政治資金パーティ収入が年間4000万円とか聞いたけど、私設でスタッフを雇っているのであれば、必要経費じゃない?とも思ったりする。
政治資金パーティで問題なのは、政治献金として受け取っているものを公表しないで使うこと(裏金化)。「現金で受け取って、現金で保管している」って「派閥の政治資金パーティ」関連のニュースで普通に言ってる政治家がいたけど、国会議員をしていながらその認識で許されていると思えるリテラシーが怖い…けど、現時点はそれがまかり通っている・・・
「政治資金報告書に記載しないで大丈夫」って言っちゃう人たちが多発しているのは、政治家が悪いっていうよりも、その政治家を選んでいる有権者の責任なんだと思うよ。私腹を肥している人がいたとして、その人を地域の代表として選び続けている人はほとんどが庶民(じゃないの?)である有権者ってことなんだもん。選挙に行かない人も同罪でね、、、とはいえ、政治が一体なんなのか全容を説明できる人なんていないだろうからこの話も出口がない犯人探しになっちゃうの、だから、これを問題とするなら、もっと政治を開いていくリーダーに任せたいんだよな。慣習に呑まれないで切り開くって、揉めることが多そうだけどね。
ああこれも、都知事選挙に関係ない話だけど、「政治資金規正法は議員立法」って総務省もノータッチ感を出している感じがするのは、政治の世界に蔓延する「空気」に、国民が忖度している縮図に見えるんだよね。「政治資金報告書」の監査をする人を、報告する政治家が任意で選んでいるのは「監査」なんだろうか?と思わなくもない(ほかの法人でも監査している人は任意でその法人が選んでいるから同じなんだけどね)。
ついでに、あの「報告書」をつくっている人たちの会計に対する知見に基準はないからね。家族経営のお店的な会計意識のとこも多いと思うよ。政治家本人の資質は別だったとしても、その人の周りの人はほとんどが一般庶民かつ、組織の中でエースだった人ではないからね。大きな組織のエースは、その組織の中から出ないんだよ。そして、エースたちが集うところで、世界が動いたりするんだよ。
選挙公約を守ってる人なんていないってわざわざ政見放送で言ってる人がいて笑えた。リーダーに相応しいとは思えないから支持はしないけども。
有権者の政治参加が選挙の時だけって状態がおかしいし、その選挙すら参加しない人が半分以上になってるところも多いっていう現状もね…国民の手で、政治をより国民から遠ざけているってことになっちゃうんじゃない?
結局、選挙で選ばれるのはよくも悪くも国民の代表なんだよね。
キャッチーな言葉でつられる人たちの代表は、キャッチーな言葉で人を惹きつけようとする。でも、人を惹きつけるだけのパワーはある程度の人が集まらないと出てこないし、何かで惹きつけることで見つけてもらえないと人は集まらない。
そんなこんなで、私は7日の投票日まで誰に投票するか悩むのです。
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