怪談最恐戦・審査突破に関して思うこと

今年も始まりました。
『竹書房 Presents 怪談最恐戦』2019年
http://www.takeshobo.co.jp/sp/kaidan_saikyosen/

僕は今年もMCやステージ構成などを担当させていただきます。
さて昨日、動画を応募していただいた出場者の方々の審査を行いました。
今年は東京予選に52名、大阪予選に27名のご応募いただきました。
たくさんのご応募、本当に感謝いたします。
その中から今年は東京に32名、大阪に16名と史上最大規模とも言って良い大きな大会になりそうです。
当日が相当楽しみなことになっております。

それだけに審査も非常に大変でした。
なんと言っても、動画を送られてきた方のクオリティが高い!!
僕はイベントを行っている関係で知っている方も多いので、審査から外れ、主催の竹書房の実行委員4人。広報などを依頼している外部の実行委員。配信を担当する外部の実行委員。などが審査にあたりました。
ですがコンプライアンスのチェックなどのため、僕も横について審査の横についておりました。

そこで感じたことについて少しお書きします。

今回は応募者が多数だったのですが、そのクオリティの高さに本当に驚きました。
正直言うとご応募いただいた方の、どなたが通過しても不思議はなかったです。
それだけに落選させてしまうのが非常に惜しく、その方々を何か別の形でご紹介できるイベントなど出来たらよいとも思いました。

繰り返しますが審査は非常に難しかったです。
ですが、何度も動画を見るうちに少しづつ差が見えてきました。

今回の審査の動画は、あくまでコンプライアンスのチェックや応募者が多数だった場合に、人数を絞るためのものです。
そのため、動画のクオリティ(画質、音質)に関しては審査の対象ではありません。
あくまで「語り」「話の内容」をチェックするためのものです。

ですが結果的に、通過したほとんどの方は動画のクオリティが高かったように思います。
ほとんどの方はスマホで撮影でしたが

・ちゃんとカメラが固定されている
・静かな場所など、場所をきちんと選んでいて音声がクリアに聞こえる
・顔に明かりが当たっており、表情がきちんと見える
・画角の中心に人物がきちんと写って、適度な画角である

などが気を使われていました。
逆にそうでなかった方の動画は、こちらが話しの内容を確認するために、音量を上げたり、何度も聞き直さなくてはいけなかったりして、なかなか話に集中しづらいことが多かったように思います。
また、話している表情も見づらく、臨場感にかけました。

また、そういった方は、視線をチラチラカメラから外して下を見ていることが多かったです。これはカンニングペーパーを確認していると思われます。
そのため、話が詰まったり、時々止まったりしていました。
ステージでは当然カンペを見ることは出来ません。

通過者の多くは、堂々とカメラに(カメラの向こうの視聴者に)目線を向け語っていました。

また、9月30日が動画応募の締め切りでしたが、通過者のほとんどの方は余裕をもって9月中頃に応募されている方が多かったです。
残念ながら進出を逃した方は、30日ギリギリに送って来られた方がほとんどでした。
中には応募はしていたが、動画を締切が過ぎてから送って来られた方もおられましたが、残念ながらその方は問題外で失格でした。

そういったことを考えると、通過した方と落選した方の差は(中にはその狭間の本当に惜しい方もたくさんおられます)

・日頃から怪談を語るための準備をしていた
・ちゃんと練習を重ねていた

ところにあるのではないかと感じました。
また、通過した方は
自分の怪談が聞く人にきちんと届くように意識していた
のではないでしょうか?

・聞こえやすいか?
・話が整理されて理解しやすいか?
・表情や身振りが伝わりやすいか?
・聞く人が余裕をもっている時間か?

そんなことを考えている方の意識が、話の内容、語りの技術に出たといえるのではないでしょうか?

ですが、落選された方も非常に素晴らしい方がたくさんおられました。
聞く人のことを思いやる
そこをもっと意識すると、より素晴らしいものになるのではないでしょうか?

予選大会に進出する方々の語りは素晴らしいものばかりです。
生で聞くのが非常に楽しみですので、応募されなかった方も、全ての怪談ファンは予選大会をぜひ見にきてください。

東京予選会:2019年11月1日(金)
@スペースY 開場18:00 開演18:30
チケットはコチラ→https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/01duf110i2iqt.html

大阪予選会:2019年11月3日(日)
@ロフトプラスワンウエスト 開場17:30 開演18:30
チケットはコチラ→ https://eplus.jp/sf/detail/3098630001-P0030001P021001?P1=1221

ファイナル(決勝戦):2020年1月18日(土)
@ユーロライブ 開場18:00 開演18:30
※開場、開演時間はすべて予定です。

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