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クリスマスマーケットと幼年期の想い出

クリスマスシーズンの楽しみの一つに、クリスマスマーケットがある。
エジンバラやロンドンに暮らしていた時も、友人や家族と連れ立って、毎年一度は訪れた。

寒くて暗い中、キラキラと光るクリスマスマーケットは、
なんともマジカルだ。ウキウキしてくる。

ソーセージをかじり、暖かいモルドワインを片手に
大したものはないと知っていても、並ぶお店をのぞいて歩き回る。

一度、ドイツのマーケットでつい購入してしまったナイフがあった。
夜の魔力だったのだろうな〜、
今それは使われることなく、キッチンのどこかにしまってあるはず。


そういえば、クリスマスマーケットを歩き回ると、
いつも想い出すことがある。

それは幼い時に、父と母と姉と一緒に毎年11月の寒い夜に
必ず訪れた新宿の花園神社での酉の市のこと。


子供にとって、夜のお散歩は格別だ

それも吐く息が白くなる寒い寒い冬の夜!

大人たちの威勢のいい声や拍手や活気溢れる商売繁盛を願う夜の市場は
子供にとっては、ドキドキワクワクする冒険の世界。

私は迷子にならないように、しっかりと父や母の手を握っているのだけど、つい何かに見とれて、はぐれてしまって、迷子になるのが常。


私の心の中にあって、今でもはっきりと見える
1960年代のの花園神社の酉の市と
2019年コペンハーゲンのクリスマスマーケットとが

甘美な想い出の世界の中で、ふんわりと溶け合っている。




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パワーストーンを売るお店

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ビア樽をテーブルにソーセージとモルドワイン

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やっぱり、夜にならにと、マジカルの世界は出現してこない…

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