6月読書記録
2022.6.22 ようやく読了・・不思議な??小説・・
ロンドンに住むダロウェイ夫人52歳主催のパーティの1日限定ストーリー。朝、目が覚めてから、夜パーティが終わるまでの心の動きを丹念に書き連ねている。合間合間に様々な登場人物も登場して、同じように心の動きを書き連ねていく。時間が流れるように喜怒哀楽は変わっていくことをなんとなく感じてはいても、実際の文章を読むということはとてもくたびれて休み休み読むので半月もかかり読了後はぼんやりした。一番印象に残ったのは戦場から帰還した青年のエピソード。期間後結婚もしたが戦争前とは年齢だけではなく内面もすっかり変わってしまったと感じる自分に苦しみ続け、医者にも妻にも理解してもらえず絶望している・・現在の戦争の状況を思い起こさせつらい気持ちとなった。「人生とは・・」という文言がちょくちょく出てくる・・少々うんざりしているとき「鎌倉殿の13人」を見ていて「人は変わるものです、前に進まねばなりません」とか「人は己の幸せのために生きるのです」とのシンプルなセリフに力強さと「腑に落ちる」感覚を味わった。「海からの贈り物」ってどんなはんしだっけ??とふいに思う、武田百合子さんのユニークで明るいエッセイ集も読みたくなった
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