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映画の中の現実と映画みたいな現実

映画のContationが新型コロナの現状に似てるって話題になっているから、どこまで似てるのかなーと思って、週末の映画祭りを開いてみた。

とりあえず今回見てみたのは3つ。

1. Pandemic(2016) by John Suits

もう名前がそれこそだと思ってチョイス。

したのだけど…ちょっと…なんというか…ホラー映画だよね、これ。

症状が進むと凶暴化する(レベル1はほぼ風邪、最終のレベル5は血みどろの生き物)という感染症で世界中壊滅状態な中、生存者を助けにいくという話なのだけど。レベル4-5の人々が怖すぎて怖すぎて、途中でギブアップ。

確かに粘膜出血とか皮下出血する病気は多々あるし、脳神経系に影響する病気はあるとは思うのだけど、もはやこれはゾンビ映画…

ちょっと初めに選んだのがヘビー過ぎた…と反省。。なんか夢に出てきそうでやだなぁ。。


2. Perfect sense(2011) byDavid Mackenzie

初めに言わないといけないのは…エヴァグリーンって本当に本当に綺麗…(ため息)

感染症が題材なのかなーって見始めたのだけど、私は気付くべきだった…ポスターが男女ペアである限りラブストーリーがメインだと。(笑)

だって、二階の窓越しにタバコ貸し借りしたり、デートに誘い出すなんて、なんかもうロミオとジュリエットじゃない、それこそイギリスの作品だし。(笑)

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この映画の中では、特殊な感染症によって五感が失われていく中でも人々は新しい環境に慣れていくし、そんな中でも恋はするし、日常は続く。

ただ、あくまで徐々に人間の機能が損なわれていくだけで、あからさまに苦しんだり、亡くなったりっていう描写はないし、ちょっと作り物感のある病気なのもあって、ある程度リアルなんだけど、やっぱり映画だなぁと。

もちろん新型コロナでも感覚が無くなるってあったから、今見ると、それはそれでリアルな気はするのだけど…

カップルの惹かれあう様子とか、気持ちのすれ違いは病気が無くても起こるものだから、なんというか、病気は各イベントのきっかけ作りだな…って。

でも、味覚と嗅覚が無くなったらレストランなんて何のために…みたいな描写、今の「不要不急なものは今すべきじゃない」って流れと似ている気がするのだよね。もし本当に映画の中みたいに聴覚も失われたら、音楽は振動で聴くようになるのかなぁ…


3. Contation(2011) by Steven Soderbergh

群を抜いて、本当に、めっちゃリアル。

ある日突然どこからか感染症が発生、疾病対策に奔走する人々、得体の知れない物に対する恐怖、情報の錯綜、ワクチンの渇望、死体安置が追い付かずに仮設の安置所設置、暴動の発生。

恐らく、疾病発生時の対策をしてる専門家にきちんと取材をして作ったからここまでリアルなのだろうけど(ソダーバーグだしね)、死者の数とかロックダウンするタイミングとかが実際とはちょっと違うのはあっても、全体的に「あー…知ってる…」ってなることばかりで、唯一気になったのは主人公がなぜ免疫があるのか全然研究されないことかなぁ。

この映画は本当に現実過ぎて、なんかこれ以上の感想が言えない…(笑)


見ていて思ったのは、今まで映画の中の出来事って思ってても、単に自分から遠いから映画の中だって思いこんでて、知らないだけだったんだなぁって。

Contationは恐らくSARSとかを題材に作られたのだろうし、Pandemicは病気の描写こそホラーだけど緊急時に誰から救うの?みたいなのってリアルな話だろうし、つくづく私は平和に生きてきたんだなぁと映画祭しながら噛み締めた週末だった。


それにしても、感染症ってパニックムービーの筆頭のテーマだから、もう呆れるくらい映画あるのね。。。全然見きれなかった。。

けど、さすがに気が滅入りそうだから次は違う映画祭にしようと思う。笑






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