
グリーンカード取得までの道のり(配偶者スポンサーの場合)
私もインターネットにあるブログ記事とか読みながら試行錯誤したので、誰かの役に立つといいな…ということで、私の婚姻ベース(配偶者スポンサー)でのグリーンカード取得について書ける範囲でお伝えしたいなと思います。
(弁護士でもエキスパートでもないので、おそらく質問とかいただいても、励ましは出来ても正しい回答は出来ないと思いますので悪しからず…)
もしこちらを参考にする方がいましたら、以下はあくまで私の体験、記憶ベースなので、最新の必要な書類などはUSCISのWebサイトを確認ください。
グリーンカード申請経緯: 米国市民との結婚
ビザ: L1-Bビザ
米国滞在開始: 2021年秋頃
グリーンカード申請から取得まで: 5ヶ月半
(2025年2月現在)
1.入籍手続き
アメリカで結婚の手続きを2024年の2月にしたのですが、そこから実はちょっとつまづいています…笑
アメリカで結婚(入籍)する手続きは、カウンティオフィス(私の場合はLos Angeles County RR/CC)でまずはライセンスをゲットして、その後でセレモニーを実施してサーティフィケート(結婚の証明書)をもらうんですが。
セレモニーの実施登録をする時に、受付で「ライセンス何枚いる?」って聞かれて、普通に「一枚」って言っちゃったんですよね…ライセンスって、色んな手続きで使うので数枚必要なんですが、「あ、やっぱり3枚もらえない?」って訂正した時には既に遅く、係の人から「もう登録終わって変えられないから、また後で申請して」って言われまして。
サーティフィケートは、なぜか!なぜか!なぜか!、追加で発行する場合は30営業日近く経過しないとシステムに情報が反映されないそうで、日本の婚姻届の手続きのために元のコピーを使ってしまったので、追加のサーティフィケートを貰うために1ヶ月半くらい余計な待ち時間が発生しました…
そしてこの追加のサーティフィケートをもらうのにも、本人が行く必要があるので、半休取って役所に行くことになります…正直本当に面倒でした…
(テクニカルには誰かに代理で受け取ってもらうことは出来ますが、旦那さんの家族以外に頼める人はおらず、休みを取るだけの話なので自分で行きました)
2.名前の変更諸々
アメリカで結婚後に名前を変えない場合はいりませんが、私はラストネームを変えたので、グリーンカードの申請をする前に、ソーシャルセキュリティの名前を変えるのとドライバーズライセンスの名前を変えておいた方が色んなエビデンスに良さそう…と思って、ソーシャルセキュリティの名前を変える所から始めました。
申請中に名前を変えることも出来る気はしますが、そこを調べたりやり取りするのが面倒だったのもあります笑
(仮にグリーンカードを受理してから名前を変えると無駄にまた変更費用がかかります)
SNSカード:予約をするとかなり間が空きそうだったので、ウォークインでソーシャルセキュリティオフィスに行きました。マリッジサーティフィケートとパスポート&ビザを持っていって、その日のうちに受理、2週間以内くらいで新しいSNSカードが届きました。
ドライバーズライセンス:そこから、DMVの予約をしまして、新しいSNSカード、マリッジサーティフィケート、現在のドライバーズライセンスを持参して、多少やり取りはありましたが、こちらも無事受理してもらい、また2週間くらいで新しいドライバーズライセンスを出してもらいました。
他の銀行口座とか:上2つが終わってから、マリッジサーティフィケートやドライバーズライセンスをエビデンスにして、銀行口座やクレジットカード、保険などの名前変更をしましたが、この辺はほとんど電話とオンラインで出来たので、その辺はコロナ以降はオンラインが増えて良かったな…としみじみしました。
この辺の手続き、マリッジサーティフィケートの原本を持ってる必要はあるんですが、実はコピーを取ったら原本を返されることがほとんどでして。後になって考えると「あれ、追加のマリッジサーティフィケートって名前の変更にはむしろいらなかったのかも?」とは思ったんですけど…まぁいいことにします笑
3.グリーンカード申請準備
失敗出来ないので、移民弁護士を使うかかなり悩みましたが、以下の申請費用やimmigration用のmedical checkだけで3000〜4000ドル近くかかることと、申請の書類を見る限り各質問への回答を自分で何らかしないといけない(本来自分しか知らない情報が多い)ので移民弁護士がするのは翻訳とか真偽レビューがメインだろうと思いまして、自力で対応することにしました。
結果としては、移民弁護士の数千ドルを節約出来たので良かったですが、、、アウトソーシング出来るところはしないと、仕事しながら&結婚式の準備をしながらこの手続きを進めるのは本当に本当に本当にしんどかったな…と思ってます。
ただ、難しい英語がある訳ではなく、とにかく、本当に、めちゃくちゃ量が多いだけなので、そういう意味では気合と根性で乗り切れるとは思います笑。
私が提出した書類は以下です。
I-130(必須:配偶者がスポンサーとして私のグリーンカードを申請するもの。米国市民の配偶者に書いてもらいます)
I-130A(必須: 私がスポンサーしてもらってグリーンカードの申請をしております、みたいな説明のための付属書類です)
proof of bona fide marriage (基本必要: 私は結婚後すぐに申請だったので作りました。ある程度結婚してから期間が空いてる方とか、フィアンセビザで申請する方は別かと思います。中身は別途記載します)
I-864(基本必須: 配偶者がスポンサーとして十分な収入があるかを証明するもので、スポンサーに書いてもらうものです)
I-765(人による: 就労許可のためのEADカードの申請書類です。私はL1ビザで働いているのでいらないと言えばいらないのですが、仮に手続きが長引いた場合にアメリカで働くことを担保しておきたく、一応申請)
I-131 (人による: 途中でアメリカ国外に出るための許可。ビザの種類によってはいらないはずながら、入国審査で必ずしもスタッフの人が正しい理解をしてないこともあるので国外に出るならあった方がいいと考えて申請)
I-485(必須: 私はL1ビザで駐在として来ているので、アメリカでの滞在をグリーンカードベースの許可に変えるための申請)
I-693 (必須: グリーンカード申請者がアメリカ基準でのvaccination を受けてるか、それ以外に健康上の問題がないかを、認可を受けてるcivil surgeonがサインオフする書類)
G-1450/小切手(必須: 費用の支払い)
以下の書類は自分で翻訳しました。
翻訳するための英語はインターネットで検索すると出てくるのでそちらをご参照ください。
proof of bona fide marriage以外はUSCISに記載されている必要なEvidenceをを添付したので、Proofの方は別途7に中身の記載をします。
日本の予防接種の記録@母子手帳→I-693で利用したり、、、しなかったり
戸籍謄本(履歴事項全部証明書)→Birth certificateの代わりとして提出
4.グリーンカード取得タイムライン
私の場合、クレジットカード決済とかI-693で余計な時間を取られましたが、申請受理から承認までは5ヶ月半なので平均的な範囲かなと思います。
初回の申請がUSCISに届いた日 7/8/2024
クレジットカード決済が弾かれてしまい、書類が戻って来た日 8/15/2024
Money Orderを作って再度提出しUSCISに届いた日 8/27/2024
Notice of receiptが家に届いた日10/7/2024
Account notice(オンラインアカウントを作るためのレター、発行日10/3)が家に届いた日10/15/2024
Biometricsの日程案内(発行日10/4/2024)が届いた日 10/16/2024
Biometrics実施日 10/21/2024
I-485 statusはBiometrics後に“case is actively reviewed.” にアップデート
I-765 Work permit発行日 10/30/2024
→発行されたはずなのですが、住所のアパート番号が抜けてまして(私の申請書には書いてある)、承認レターは修正後のものがきましたが、2025年2月現在もEADカードは来てません…I-485とI-130が”actively review”に変わった日 1/16/2025
→I-485は追加の情報がいる、というステータスに1/16に更にアップデートI-130の承認 1/17/2025
→1週間後に承認レターを受領I-485の追加情報依頼レターがオンラインで見れるようになった日 1/22/2025
→本来は紙でもらうものですが、オンラインで写しが見れるようになり「I-485の完了のためにI-693を正しいフォーマットで出し直せ、ポリオの予防接種が必要だ」という指示であることが分かりました。(ここについては、また別途書きます…)
→紙のレターはこの数日後に家に到着I-693 immigration examをUrgent careで依頼した日 1/25/2025
→follow-upでのUrgent careへの追加資料提出日 1/31/2025
→I-693の完成版をもらった日 2/7/2025I-693をUSCISのLAフィールドオフィスに送付した日 2/8/2025
→USCISには2/12に到着I-485が承認された日 2/15/2025
Covid以降、I-131の渡航許可の手続きは遅れ気味とのこと、グリーンカードの承認が降りた今でもI-131はレビュー中のままのステータスです。
では、タイムライン内に書ききれてない色々大変…と思った点を以下に書いていきます…!
5.困った点(1) クレジットカード決済のDecline
G-1450という書類にクレジットカード情報を書いて提出すればそれで支払いが出来る!という話なんですが、クレジットカード会社が詐欺が何かと思ってDeclineする…ということが起きました(涙)。
後でRedditとかを読んだら同じような方はたくさんいるみたいで初めに調べておけば良かった…と思ったのですが、これによって書類の返却までに1ヶ月以上かかったので、個人的には支払いは小切手をオススメします。私は念には念を入れて銀行の窓口でMoney Orderを作ってもらって、最も引き落としミスが起こらない方法にしました。
またクレジットカード決済が出来なくて返却/Rejectされた場合、提出した書類は一度スキャンとかされているようでひとまとまりになって、Rejectされたおもて紙が付いているので、それにMoney Orderをつけて送り直しました。
メンタル的にも「Rejected」という文字を見るのは全くもって嬉しくなかったです…
6.困った点(2) I-693のmedical exam
これは自分でやってるお医者さんを探すところがスタート地点ですが、保険の適用がされないのと、値段が場所によって違うので、最寄りを選ぶか値段で選ぶかスケジュールが一番早いとこにふるか…などの選択肢があります。
値段は私の確認した中ではCedar Sinaiは1番良心的で250ドルですが予約がいりまして、初回のexamでは電話で2週間後の予約を取っていきました。
当日は自分で翻訳した母子手帳、CVSのサイトからプリントしたVaccination history(アメリカに来てから受けた予防接種はここに履歴有)、本人確認のためのドライバーズライセンス、自分でプリントしたI-693を念の為持っていきました。当日は普通の問診に採血をして、その採血結果を元に三日後くらいに何の追加の予防接種が必要か…というお知らせをもらい、その時はB型肝炎(HepB)とCovid の予防接種が必要と言われ、CVSに受けにいきました。接種証明をメールで送り、1週間後くらいに「I-693が出来たから受け取りにきてね」と連絡が来まして、このI-693は開封はUSCIS側でしないといけないので受け取ったレターは開封をせずに他の書類と合わせてUSCISに送りました。
この書類はI-485をレビューする際に、申請してる人がアメリカ基準の健康条件をクリアしたか?というのを確認するものなのですが、2024年の夏頃にUSCIS側でポリオの基準を見直して、以前は成人の大半は「予防接種不要」になっていたのですが、必要になってしまいました…
私は2024年の6月頃にmedical examを受けたので、お医者さんは「予防接種不要」という判定をしてI-693を作成してしまい、2025年の1月にUSCISがI-485のレビューを開始した際に「新基準にあってません」ということになった訳です…
しかも、ポリオは日本は大体幼児期に2回接種をしただけで終わってますが、アメリカは4回接種が基本なので仮に母子手帳にポリオの接種記録があってもそれを元に「予防接種済」にはならないので、予防接種を受け直さなくてはいけない、ということになります(げっそり)
何が面倒かと言うと、I-693はcivil surgeonしか作成出来ないので、仮に一項目だけ新基準に合致してなかったとしても、改めてmedical examを受け直さなくてはなりません。
しかも、前回受けたCedar Sinaiは混んでいて1ヶ月後にしか予約が取れず…
今回は1月末にレター受領、4/20くらいまでに新しいI-693を出し直すのが期限感でしたが、トランプ大統領になって以降、出来る限りこの手の手続きは早くするに越したことはないので、今回は費用ではなくスピードを重視することにして、walk inで行けるUrgent careで受けることにしました。
が、思った通りちょっと足元を見られた金額で、600ドルかかりました…「お金で時間を買うのが大人なのよ」と自分に言い聞かせましたが、Urgent Careの場所がちょっとghettoなところにあり、待っている間に車を止めるのもなんだか非常にソワソワしました…
そして今回はポリオの予防接種は自分で受けてからCivil surgeonのところへ行きましたが、今回のCivil Surgeonの人は翻訳した過去の予防接種結果は採用せず血液検査の結果を見て連絡するスタイルの人でして、三種混合と水疱瘡の抗体も少なかったから予防接種を受けてくれと連絡が来ました。。。(面倒くさい)
たまにはちゃんとネゴしようと思って、母子手帳ベースの予防接種の記録をを見てくれと交渉しましたが、血液検査の結果で抗体少ないからどうしようもない、と言われ、それもそうだと思ってそれ以上言うのは諦めました笑。
もうほんと、毎週のように注射をしまくるのにトホホとなりました…
そして一月末〜二月頭は他の州への出張が数回あり、その合間を縫ってこの対応をするのも本当にメンタル的に疲れました…
唯一ありがたかったのは、この大量の予防接種は全て会社の保険のカバー範囲に入ってまして追加の費用はかからなかったことでしょうか。あとは予防接種しまくって完全体になったこととか…?
まぁ結構ぼやきましたが、終わりよければ全てよしです!
7.Bona Fide Marriage の書類の内訳
これは、要は「永住権欲しさに偽装結婚してません」というための書類です。目的を踏まえて、家族や友人に認めらていることが分かる資料とFinanciallyに色々とシェアしていることが分かるよう、以下を準備しました。
これが正解、と言う訳はないはずですが、少なくともI-130はインタビューも追加の書類提出依頼も無しで承認されたので、私の場合はこれで十分だったようです。
自分達の馴れ初め(初めて会った日のテキストメッセージのスクショ、一緒に旅行した時の写真+フライトやホテルの領収書、お互いの家族や友人&同僚との写真に解説を添えたもの、プロポーズ写真やエンゲージメントリングの領収書、2024年2月の入籍時の家族写真)をワードでまとめたもの
入籍後に作ったジョイントアカウント(こちらは共同名義の預金口座が作れます)の月次明細2ヶ月分
結婚前に一年半ほど同棲していたので、お互いの名前が入ったアパートのリース契約書のコピー
アパートの保険(旦那さんが私のアパートに来たので、同居人として追加していたもの)
車の保険(お互いの車のadditional driverとして追加しているので)
お互いのドライバーズライセンス(住所の証明)
結婚式の式場の契約書
過去に送ったアニバーサリーとかバレンタインのレターのコピー(私、手紙に日付を書く習慣がなくて、いつのレターか分からなすぎて笑いました)
結婚前から旦那さんのクレジットカードのAuthorized user として家族カードを作っていたのでその明細2ヶ月分
8.最後に
という感じで、以上が私のグリーンカード取得までの道のりといくつかの詳細です。
私がグリーンカード申請のために準備している時に、いろんな方のブログとかを読んでいて助かったので、ちょっとした恩返しとして私の体験もまとめてみました。
お気づきの方いるかと思いますが、これを書いている時点ではグリーンカードはまだ届いておらずです。
過去USPSで配達されないトラブル(SNSカード、なぜか配達事故に2回もあってアメリカにきて3ヶ月以上SNSカードが入手出来ませんでした)を体験しているのでまだちょっと心配は消えないのですが、願掛けも兼ねて、この段階で記事を公開しようかなと思います。
カードが無事届き、そして名前間違えとかも無いことを真剣に祈ってます。。笑
改めて、もしこちらを参考に申請する方がいれば、必要な書類やEvidenceなどはくれぐれもUSCISのサイトを参照してくださいね。