外部研修生受け入れ開始
先週1週間、奈良県の山添村という場所からKIDS SMILE LABOの保育を体験したいと園長先生が研修に来てくださいました。
山添村との繋がりについて
この奈良県山添村にはもともと3つの保育園があるのですが、それが1つの園に集約され、更に地域交流のスペースとしても機能するということ。
そこに設計のアドバイザーとして日比野設計が関わっており、設計の部分から子ども達が主体的に生活ような造りになっているという、一大プロジェクトが現在進行形で行われています。
設計の部分では子どもが主体的になるような造りになったのですが、そこに入るソフトの部分である保育も子どもたちが主体的な活動ができ、更に地域も巻き込んで子どもたちをみんなの手で育てていこうということなのです。
そこで、わたしたちの行なっている保育をぜひ体験したいと言ってくださり、研修の受け入れを開始することとなったのです。
デメリットはメリットでもある
わたしたちKIDS SMILE LABOは本厚木駅から徒歩3分という立地にあり、園の周囲にはビルが立ち並び身近に自然が感じられない環境になっています。
ビルの中の保育園なので園庭もないわけなのですが、園庭がないならプランターでも育てられる野菜を植えたい、子どもたちが染めるということが体験できるように藍を育てたい、お米の大切さを感じられるように稲を育てたい…というように園内の日当たりのよい場所には、種からしっかりと芽をだした植物たちが所狭しとならんでいます。
園庭がないのでできないではなく、どうやったら出来るか?を常に保育の部分で職員みんなで考えているように思います。
この室内での栽培の良いところは、生活の中の一部に植物があることです。
畑に行かないと成長が見れないのではなく、通りかかった時に、ふと目に入って子どもたちが植物の成長を発見できるというのは、KIDS SMILE LABOならではだと思っています。
このふとした発見って、子どもたちの心を動かし興味に繋がる大きな一歩であると感じているので、園庭がないデメリットではなく大きなメリットに変わった瞬間なのではないかな?と感じています。
このように、出来ないと思い込んでいたことが出来るんだと変換されているところにも、山添村の園長先生は感銘を受けてくださっていました。
よく聞かれた嬉しい言葉
毎日の保育の振り返りで園長先生から1番聞かれた言葉は『保育士さん同士の連携が素晴らしい』『保育士さんたちが常に子どもに寄り添って声をかけているところが本当に素晴らしい』という言葉でした。
子育てとか保育は、何気ない日常の積み重ねで作り上げられていきます。
この何気ない日常の中に、大人の怒鳴り声がなく、指示語や命令語がなく、子ども達に寄り添った言葉があるというのは、とても大きなことだと感じています。
なので、子ども同士の喧嘩の場面を見ても『〜が嫌だったの?』『〜ちゃんはどうしたかったの?』『そんな言い方されたら嫌な気持ちになる』など、相手に寄り添って考えて、その時の自分の気持ちを伝えられる子ども達が多いのだと思います。
まとめ
そんな職員の動きや言葉掛けを外部の方にも認めていただけるのは、とても嬉しいと同時に職員一人一人の保育に感謝の気持ちでいっぱいになりました。
また、たくさんいただいた質問に答えることで、私たちの保育を再認識した時間でもありました。
山添村の新たな取り組みにより、子どもたちが主体的に伸びやかに過ごせる場になるように、微力ですが引き続き応援させていただきたいと思っています。
わたしたちの保育に心を寄せて下さった山添村の園長先生は今回1週間という長い滞在をしてくださいましたが、ご興味がありましたら1日からでもKIDS SMILE LABOの保育を体験にお越しください!
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