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RSU売却時の確定申告(事前準備編)
RSUを売却すると確定申告する必要があるのだが、慣れていないと面倒かつ年に一回なので毎回調べる羽目になるのでまとめておく。
口座はe-tradeを想定
このnoteはSell時の確定申告のみを対象にしている
RSUの税制を理解する
RSUのステータスには大きく3種類ある
Grant(権利の付与)
会社からRSUが付与された状態。VestされるまではSell出来ない
この時点では課税されない
Vest(制限の解除)
RSUの制限が解除された状態
Vest状態のRSUをどう扱うか(same-day saleとか)も考慮としてあるが、このnoteでは触れない
この時点の時価で給与所得として課税される
会社によっては給与所得課税まではやってくれる
Sale(売却)
RSUを売却して現金化した状態
株式の譲渡所得としてVest時の金額との差額に課税される
株価が下落していれば当然課税されないが、確定申告しないと税務調査が来るぞ!
損が出ていると損益通算したくなるが、外国株は対象外なので出来ないらしい
必要な情報を集める
ここだけ参照すれば足りると思うが、税務署の担当者によっては別な書類が必要になるかも知れない
Orders
Gains & Losses
Stock Plan Confirmations
![](https://assets.st-note.com/img/1673839374009-GBvoIrdGyV.png?width=1200)
売却時のTTBと取得日のTTS
取引した日のドル円相場、くらいの理解でOK
みずほ銀行が過去の情報を公開しているのでありがたく使わせてもらおう
計算する
ドルで取引されたRSUは日本円に換算して申告する必要がある
Vest時の金額を計算する
[取得株数] * [取得時株価] * [取得日のTTS] で求めることが出来る
取得時株価はStock Plan Confirmations記載のMarket Value Per Share参照
例えば取得株数が100、取得時時株価が10ドル、売却日のTTBが110円の場合は
100 * 10 * 110 で110,000円となる
Sale時の金額を計算する
[売却株数] * [売却時株価] * [売却日のTTB] で求めることが出来る
売却時株価はStock Plan Confirmations記載のSale Price Per Share参照
例えば売却株数が100、売却時株価が20ドル、売却日のTTBが110円の場合は
100 * 20 * 110 で220,000円となる
売買経費を計算する
(Commission + SEC Fees + Brokerage Assist Fee + Disbursement Fee) * [経費支払い日のTTS] で求めることが出来る
各経費はOrdersのDisbursement Detailsで確認
経費支払い日は基本Sale日と同日になる(はず)
ここまで計算し、やっと確定申告に必要な数字を集めることが出来た。
次回はe-tax編。お楽しみに。
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