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カメラマン視点でライターが現場で気を付けている2つのこと

普段、私は取材現場にはディレクター、ライター、カメラマンの3人で伺います。ディレクターが全体の進行、ライターは取材、カメラマンは撮影します。取材の回数を重ねるごとに、取材はライター一人では成り立たず、この3人のチームワークが大切だと感じるようになりました。今回はカメラマンの視点にたって、ライターとしての私が現場で気をつけている2点についてご紹介します。

まず、1つ目は視線

カメラマンは取材相手のいい表情を狙っています。ところが取材時に、ずっと下の方を向いている人、きょろきょろしてしまう人もいます。そんな時、カメラマンは取材を遮らないようにさりげなく声をかけて目線をとらえたりされます。

私は当初、写真撮影はカメラマンの仕事と思い、カメラマンに任せきりでした。カメラに関して素人の私には、自分がせめて映り込まないように、邪魔にならないようにするので精一杯だたっともいえます。

ところがある時、取材相手が下を向きっぱなしだったり、視線がきょろきょろしてしまうのは、取材をしているライターの私にも問題があるのでは?と思ったのです。なぜなら、私も取材中に、相手の顔を見るというよりは、視線をきょろきょろさせていたからです。

私の場合は、緊張と落ち着きのなさからでした。
じっと相手の目を見つめるのはどこか気恥ずかしいですし、相手の話していることをしっかり理解しながら聞き、次の質問も考えようとしていると、頭の中で言葉がぐるぐる回り、視線が定まらなかったのです。

これは取材相手も同じかもしれない、と思いました。しかも、取材するライターがこんな風だと、取材相手は余計に落ち着かないですよね。

それ以降、私は相手の顔の少し下や横などをさりげなく見るように心掛けてみました。視点をある1点に固定することで、上半身がゆっさゆっさと揺れなくなったように思います。
そして、私が落ち着いた仕草をすることで、相手も落ち着きやすくなったように感じています。

2点目は「気楽な質問と笑顔」

取材では、仕事に関する話を聞くことが多く、取材相手は熱が入って真剣な表情をされる場合が多いです。

もちろん、この真剣な表情もいいのですが、ふっと力の抜けた自然な笑顔の瞬間もカメラマンは撮りたい。
そこで、カメラマンが狙っているのが、私が「休日の過ごし方」や「趣味」などを聞いている時間です。

自分の好きなことを話してる時って、人の表情はとっても柔らかく、にこやかになるんですよ!これまでの真剣な表情とは、また全く違う素敵な表情が現れます。また、好きなことを聞いていると、思いもかけず、とても貴重な経験談や意外な一面について知れることもあります。

ですから、このような質問は、取材相手には気楽なものと思わせながらも、実はとても重要な質問なのです!

この時間に、いい話を引き出せたり、笑顔が引き出せると、ライターもカメラマンも心の中でにんまりしています。


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