現役ライターがしている、テープ起こしをシャドーイングで音声入力する方法
現役ライターがしているテープ起こしの方法を紹介するシリーズ。今回は、一番早くて精度が高い(でも、しんどい)と感じている、「シャドーイングで音声入力する」についてです。
★用意するもの
音源/パソコン/イヤホン/マイク
★シャドーイングで音声入力方法
①パソコンにGoogleドキュメントを立ち上げ、音声入力モードにする。
②録音している音源をイヤホンで聞く。
③聞きながらマイクに向かってシャドーイングしていく。
④Googleドキュメントに音声入力されていくのをチェック。
※シャドーイング:英語の学習方法として知られている。英語を聞きながらそれを真似して発音するトレーニングのこと。聞こえてくる音を(影:シャドーのように)すぐ追いかけるように発声していく。
これだけですぐ始められます!
私が感じているメリットはこちらです!
シャドーイングで音声入力のメリットとは
・自分の肉声ではっきり入力するので、自動音声入力より精度が高まります!
音声入力で文字にすることを目的に、大きくはっきりした声を出して入力するので、精度が高まります。RIMOなどを使って自動音声入力で文字にしてもらう時と比べて、誤入力の箇所が少なくなります。
・誤入力部分を訂正するのが楽!
パソコン上で、自分の発声した内容が誤入力されていく瞬間を確かめながら進めていくので、どこが訂正すべき箇所かすぐわかります。パソコン上で訂正しながら、シャドーイングを進めることもあれば、手元のノートに手書きでさっと正しい言葉をメモして後で照らし合わせるなどしています。
自動音声入力の場合だと、どこが誤入力なのかを確かめ、誤入力と思われる部分を再度聞きなおしたり、前後の内容を確認したりする作業が発生します。私はこの作業が苦手でした。
・テープ起こしの時間が短縮されます!
取材にもよりますが、取材では質問に対して、相手の方が考えながら比較的ゆっくりとお話をしていただくことが多いです。その場合、私は再生速度を1.2倍以上に上げて、シャドーイングをします。すると、1時間の取材のテープ起こしが1時間以内でできてしまうこともあるのです!
自動音声入力の誤入力部分の訂正にかかる時間と比較してどちらが短くなるか。これは、実際に作業してみて自分が得意な方法でやってみるとよいかもしれません。
・滑舌がよくなります!
”プッ”と笑われたかもしれませんが、滑舌がよくなります。AIに正しく認識していもらために私も必死です。大きな口を開けてお腹から大きな声を出してはきはき話します。発生練習みたいですね。
滑舌がよくなるだけでなく、よい運動にもなっています。腹筋や口の周りの筋肉が鍛えられるし、こんなに声を出し続けることはあまりないので、ストレス発散になる時さえも!
ただ、疲れます。これだけ気合をいれると結構、疲労感がある時はあります…。自動音声入力を訂正するしんどさと、この疲労感とどちらを取るか…笑
シャドーイング入力が向く時、向かない時
この方法は、自分が取材をしたケースや取材内容に精通している時に効果的です。なぜなら、自分が知っている単語の方がシャドーイングしやすいからです。残念ながら初めて聞く単語や詳しくない専門用語などが出てくるときは向いていません。そういう時はAIの方が力を発揮してくれると思います!
いかがでしょうか。今回はシャドーイングによる音声入力についてお伝えしました。興味を持たれた方は、健康にもよいこの方法をぜひお試しあれ~!