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本の感想あれこれ

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心に残った本の記録です。
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#読書感想文

(本)それぞれの「推し、燃ゆ」(宇佐美りん)

●「推し、燃ゆ」(宇佐美りん、河出書房新社)芥川賞受賞作 読みながら、ふわふわした感じが抜けきらなかった。 小さい頃、公園にある柵の上をバランスを取りながら必死で歩いたような、あんな感覚がずっとした。 これが今時の若い人たちの危うい生活を描いているからだろうと思っていた。もう私にはわからないかもな、と思いながら、「推しは、自分の背骨」ってさらっと言っちゃう感覚を一生懸命想像してみながら、読んでいた。 私の「推し」 そしてふと、重ね合わせてしまったのが、私のお腹の中にい

(本)「きみの町で」(重松清)

「世の中にはもっと大変な人もいるんだから」 小さい頃、周りの大人から言われたことありませんでしたか。 例えば、嫌いなものを食べ残したり、無駄使いをした時とか。 「飢餓で苦しんでる国もあるのよ」 「買いたくても変えない人もいるのよ」などだ。 「うーん、それはわかるけど、私の気持ちはそういうことじゃない…」 と何だかしっくりこなくて、 それがいまだに違和感として残っているんです…。 だけどこの本は素直に、 同じように悩んでいる人もいるんだ、 自分だったらどうだろうって思えた

(本)「豆の上で眠る」(湊かなえ)

今、何かに行き詰っていることがある人がいたら、私は湊かなえさんの本をすすめたい。 なぜなら、ギアが入るから。 なんだか人生が停滞していると感じる時。上手くいかないことが続いて、目の前のことに集中できない時。前に進みたいのに、どっちにいったらいいか決め切れない時。 こんな時、私は湊かなえさんの本を手に取る。 ひとたびページをめくれば、現実世界から別世界に没入。人の心理をえぐる展開。物語の中でいったい何が起きているか、不安と期待と狂気がジェットコースターのように押し寄せる