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ソワソワして読みました。 湊かなえさんの新刊『続・山女日記 残照の頂』。 *これ、やまおんなって読むのか、やまじょって読むのか 今も謎のままなんです。やまおんな、であってますかね? 先日、NHKの朝番組「プレミアムトーク」に出演されていた湊かなえさん。 この本を出したのを機にしばらく執筆活動はお休みにするとおっしゃっていたので、「これはすぐに読まなきゃいけない!」と本屋に走りました。 この本も、本当はもう少し早く出す予定だったのが、コロナで外出が制限されている時に山登り
●「推し、燃ゆ」(宇佐美りん、河出書房新社)芥川賞受賞作 読みながら、ふわふわした感じが抜けきらなかった。 小さい頃、公園にある柵の上をバランスを取りながら必死で歩いたような、あんな感覚がずっとした。 これが今時の若い人たちの危うい生活を描いているからだろうと思っていた。もう私にはわからないかもな、と思いながら、「推しは、自分の背骨」ってさらっと言っちゃう感覚を一生懸命想像してみながら、読んでいた。 私の「推し」 そしてふと、重ね合わせてしまったのが、私のお腹の中にい
今、何かに行き詰っていることがある人がいたら、私は湊かなえさんの本をすすめたい。 なぜなら、ギアが入るから。 なんだか人生が停滞していると感じる時。上手くいかないことが続いて、目の前のことに集中できない時。前に進みたいのに、どっちにいったらいいか決め切れない時。 こんな時、私は湊かなえさんの本を手に取る。 ひとたびページをめくれば、現実世界から別世界に没入。人の心理をえぐる展開。物語の中でいったい何が起きているか、不安と期待と狂気がジェットコースターのように押し寄せる