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ソワソワして読みました。 湊かなえさんの新刊『続・山女日記 残照の頂』。 *これ、やまおんなって読むのか、やまじょって読むのか 今も謎のままなんです。やまおんな、であってますかね? 先日、NHKの朝番組「プレミアムトーク」に出演されていた湊かなえさん。 この本を出したのを機にしばらく執筆活動はお休みにするとおっしゃっていたので、「これはすぐに読まなきゃいけない!」と本屋に走りました。 この本も、本当はもう少し早く出す予定だったのが、コロナで外出が制限されている時に山登り
誰もが表紙を見れば、「あ、見たことがある」「おばけのやつね」と思い当たるのではではないでしょうか?せなけいこさんの絵本のことです。 本書では、せなさんがどんな風にして絵本を作ったのかが、短い語り口調で紹介されています。 自分がおばけの世界を知りたくなってどんどんできてしまったり(「ねないこだれだ」)、 にんじんを食べて欲しいなあと思って我が子のために作った手作り絵本が本当の絵本になって賞を取ったり(「にんじん」)、 絵を描くかわりに広告の裏紙を切ってノリではっていたり
●「推し、燃ゆ」(宇佐美りん、河出書房新社)芥川賞受賞作 読みながら、ふわふわした感じが抜けきらなかった。 小さい頃、公園にある柵の上をバランスを取りながら必死で歩いたような、あんな感覚がずっとした。 これが今時の若い人たちの危うい生活を描いているからだろうと思っていた。もう私にはわからないかもな、と思いながら、「推しは、自分の背骨」ってさらっと言っちゃう感覚を一生懸命想像してみながら、読んでいた。 私の「推し」 そしてふと、重ね合わせてしまったのが、私のお腹の中にい
「世の中にはもっと大変な人もいるんだから」 小さい頃、周りの大人から言われたことありませんでしたか。 例えば、嫌いなものを食べ残したり、無駄使いをした時とか。 「飢餓で苦しんでる国もあるのよ」 「買いたくても変えない人もいるのよ」などだ。 「うーん、それはわかるけど、私の気持ちはそういうことじゃない…」 と何だかしっくりこなくて、 それがいまだに違和感として残っているんです…。 だけどこの本は素直に、 同じように悩んでいる人もいるんだ、 自分だったらどうだろうって思えた
今、何かに行き詰っていることがある人がいたら、私は湊かなえさんの本をすすめたい。 なぜなら、ギアが入るから。 なんだか人生が停滞していると感じる時。上手くいかないことが続いて、目の前のことに集中できない時。前に進みたいのに、どっちにいったらいいか決め切れない時。 こんな時、私は湊かなえさんの本を手に取る。 ひとたびページをめくれば、現実世界から別世界に没入。人の心理をえぐる展開。物語の中でいったい何が起きているか、不安と期待と狂気がジェットコースターのように押し寄せる