(本)それぞれの「推し、燃ゆ」(宇佐美りん)
●「推し、燃ゆ」(宇佐美りん、河出書房新社)芥川賞受賞作
読みながら、ふわふわした感じが抜けきらなかった。
小さい頃、公園にある柵の上をバランスを取りながら必死で歩いたような、あんな感覚がずっとした。
これが今時の若い人たちの危うい生活を描いているからだろうと思っていた。もう私にはわからないかもな、と思いながら、「推しは、自分の背骨」ってさらっと言っちゃう感覚を一生懸命想像してみながら、読んでいた。
私の「推し」
そしてふと、重ね合わせてしまったのが、私のお腹の中にい